網戸の張り替えでゴムが見えない時の対処法と押さえ方

網戸の張り替えでゴムが見えない時の対処法と押さえ方

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網戸の張り替えでゴムが見えない時の対処法

網戸の押さえゴムが見えない理由
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化粧カバーで隠れている

玄関用サッシ網戸に多く、アルミ製の同色カバーで押さえゴムが隠されています

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T字プラスチックで固定

ゴムではなくT字型のプラスチック部品で網を固定しているタイプもあります

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木製枠の網戸

古い住宅では木の押さえで網が固定されており、釘などで留められています

網戸の張り替えは比較的簡単なDIY作業として知られていますが、いざ作業を始めようとすると「押さえゴムが見当たらない」という状況に戸惑うことがあります。実は、すべての網戸が同じ構造ではなく、押さえゴムが見えない特殊なタイプも存在するのです。この記事では、そんな「ゴムが見えない網戸」の種類と対処法について詳しく解説します。

 

網戸の押さえゴムが化粧カバーで隠れているケース

玄関用のサッシ網戸に多く見られるのが、押さえゴムが化粧カバーで隠れているケースです。これは見た目の美観を重視した設計で、アルミ製の同色カバーによって押さえゴムが完全に隠されています。

 

化粧カバーの見分け方としては、サッシの先端から約15mmの位置に切れ目がある場合、それが化粧カバーである可能性が高いです。室内側の格子と反対面に取り付けられていることが多く、一見するとカバーだとは気づきにくい構造になっています。

 

化粧カバーを外すには、以下の手順で行います。

  1. スクレーバーや平らな先端を持つ道具を用意する(マイナスドライバーでも代用可能ですが、傷がつきやすいので注意)
  2. カバーの端に道具を差し込み、溝からゆっくりと持ち上げるように外していく
  3. 四方すべてのカバーを取り外すと、中の押さえゴムが露出する

カバーを外す際は力の入れすぎに注意しましょう。アルミ製のカバーは曲がりやすく、一度変形すると元に戻しにくいため、慎重に作業を進めることが大切です。

 

網戸の張り替えでT字プラスチックが使われているパターン

押さえゴムの代わりにT字型のプラスチック部品で網を固定している網戸もあります。このタイプは現在ではあまり一般的ではありませんが、古い住宅などでは見かけることがあります。

 

T字プラスチックの押さえは、形状によってⅠ型とⅡ型の2種類があります。張り替え作業を行う際は、既存のものと同じ型を選ぶ必要があります。

 

T字プラスチックを外す手順は以下の通りです。

  1. 目打ちやアイスピックなどの先の尖った道具を用意する
  2. T字プラスチックの端に道具を深く挿し込む
  3. てこの原理を利用して、ゆっくりと持ち上げるように外していく

T字プラスチックは古くなると劣化して割れやすくなっているため、一気に外そうとせず、少しずつ丁寧に作業することが重要です。また、外したT字プラスチックが劣化している場合は、新しいものに交換することをおすすめします。

 

網戸の押さえが木製の場合の張り替え方法

築40年以上の古い住宅では、木製枠の網戸が使われていることがあります。このタイプは押さえゴムではなく、木の押さえと釘で網が固定されています。

 

木製の押さえは、以下の手順で外します。

  1. スクレーバーや釘抜きを用意する
  2. 木の押さえを固定している釘を慎重に抜く
  3. 木の押さえをすべて外して古い網を取り除く

張り替え後は、再度木の押さえを元の位置に戻し、新しい釘で固定します。古い木材が劣化している場合は、新しい木材に交換することも検討しましょう。

 

木製の網戸は、現代の網戸と比べて構造が異なるため、作業に慣れていない方は専門業者への依頼も選択肢の一つです。

 

網戸のじゃばら式(プリーツ)タイプの特徴と対応

じゃばら式(プリーツ)タイプの網戸も、通常の押さえゴムが見えないタイプの一つです。このタイプはカーテンのようにたためる構造になっており、玄関や大きな開口部に使われることが多いです。

 

プリーツ網戸の特徴。

  • 必要に応じて開閉でき、使わない時はコンパクトに収納できる
  • 通常の網戸と異なり、特殊な構造を持っている
  • 家庭でのDIYによる張り替えが非常に難しい

このタイプの網戸は構造が複雑で専門的な知識が必要なため、張り替えは専門業者に依頼することをおすすめします。無理にDIYで行うと、機能不全を起こす可能性があります。

 

網戸の張り替えに必要な道具と材料の選び方

押さえゴムが見えない網戸の張り替えには、通常の網戸張り替えよりも多くの道具が必要になります。以下に、主な道具と材料をリストアップします。

 

【必要な道具】

  • スクレーバーまたはマイナスドライバー(化粧カバーを外すため)
  • 目打ちまたはアイスピック(T字プラスチックを外すため)
  • 古歯ブラシ(枠の溝の掃除用)
  • 雑巾(清掃用)
  • ノコギリまたはニッパー(T字プラスチックをカットするため)
  • ハサミ(網をカットするため)
  • カッター(余分な網を切るため)
  • 木槌(T字プラスチックを押し込むため)
  • 網押さえローラー(通常の網戸張り替え用)
  • 網戸固定クリップ(作業をしやすくするため)

【必要な材料】

  • 新しい網(既存の枠より10cm程度大きいサイズを選ぶ)
  • 交換用のT字プラスチックまたは押さえゴム(既存のものと同じタイプを選ぶ)
  • 化粧カバー(既存のものが破損している場合)

特に注意すべきは、T字プラスチックの形状です。既存のものと同じ型(Ⅰ型またはⅡ型)を選ばないと、うまく固定できません。また、化粧カバーが付いている網戸の場合、カバーを傷つけないよう慎重に作業することが重要です。

 

網の選択においても、用途に合わせた適切なものを選びましょう。虫の侵入を防ぎたい場合は目の細かいもの、プライバシーを重視する場合は外から室内が見えにくい黒い網などが適しています。

 

網戸の張替えゴムのサイズや太さの調べ方に関する詳細情報

網戸の押さえゴムが見えない時の張り替え手順と注意点

ここでは、押さえゴムが化粧カバーで隠れている場合の張り替え手順を詳しく解説します。

 

【手順1:化粧カバーを外す】

  1. 網戸をサッシから取り外し、平らな場所に置く
  2. スクレーバーをカバーの端に差し込み、慎重に持ち上げる
  3. 四方すべてのカバーを取り外す

【手順2:押さえゴムを取り外す】

  1. 露出した押さえゴムをドライバーなどで端から少し引き出す
  2. 引き出したゴムを手で引っ張り、すべて取り外す
  3. 古い網を取り除く

【手順3:枠の清掃】

  1. 枠の溝に残ったゴミや古い網の破片を古歯ブラシで掃除する
  2. 特に油汚れがひどい場合は、住宅用洗剤で拭き取る
  3. 乾いた雑巾で水分を拭き取る

【手順4:新しい網を張る】

  1. 新しい網を枠の上に置き、網戸固定クリップで四隅を固定する
  2. 新しい押さえゴムを用意し、角から5cmほど離れた位置から押し込む
  3. L字型になるようにゴムを押し込み、時計回りに作業を進める
  4. シワができないよう、網を適度に引っ張りながらゴムを押し込む

【手順5:余分な網を切り取る】

  1. ゴムをすべて押し込んだら、余分な網をカッターで切り取る
  2. ゴムの端に沿って慎重に切り、切り残しがないようにする

【手順6:化粧カバーを戻す】

  1. 切り取った網の上から化粧カバーを元の位置に戻す
  2. 手で押しても入りにくい場合は、木材などを当ててハンマーで軽く叩く
  3. 四方すべてのカバーを取り付けて完了

【注意点】

  • 化粧カバーは無理に力を入れて外すと変形するので注意
  • 古いゴムは再利用せず、新しいものに交換する
  • 網を張る際は強く引っ張りすぎないよう注意(寿命が短くなる)
  • カバーを戻す際は直接ハンマーで叩かず、木材などを当てて保護する

特に初めて作業する場合は時間をかけて丁寧に行うことが大切です。急いで作業すると、カバーの変形や網のシワなど、仕上がりに影響します。

 

DIYが難しい場合の専門業者への依頼と費用相場

押さえゴムが見えない特殊な網戸の張り替えは、DIYでも可能ですが、初めての方には難しい場合もあります。特に以下のような場合は、専門業者への依頼を検討しましょう。

 

  • じゃばら式(プリーツ)網戸の張り替え
  • 特殊な形状や大型の網戸
  • 高所に設置された網戸
  • DIYの経験が少ない場合
  • 時間的余裕がない場合

専門業者に依頼する場合の費用相場は以下の通りです。

網戸のタイプ 費用相場(1枚あたり)
一般的な網戸 1,000円~3,000円
化粧カバー付き 2,000円~4,000円
T字プラスチック型 2,000円~4,000円
木製枠 3,000円~5,000円
じゃばら式(プリーツ) 4,000円~6,000円

これらの費用には、材料費と作業費が含まれています。ただし、業者によって料金体系は異なるため、複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。

 

また、DIYで行う場合と業者に依頼する場合のメリット・デメリットを比較してみましょう。
【DIYのメリット】

  • 費用を抑えられる(材料費のみ)
  • 自分のペースで作業できる
  • 達成感が得られる

【DIYのデメリット】

  • 道具や材料を揃える必要がある
  • 時間と労力がかかる
  • 仕上がりにムラが出る可能性がある

【業者依頼のメリット】

  • プロの技術で美しく仕上がる
  • 短時間で完了する
  • 特殊な網戸でも対応可能

【業者依頼のデメリット】

  • 費用がかかる
  • 予約が必要で日程調整が必要

DIYか業者依頼かの判断は、自分の技術レベルや時間的余裕、費用面などを総合的に考慮して決めるとよいでしょう。

 

網戸の張り替えに関する業者依頼の詳細情報
網戸の張り替えは定期的なメンテナンスとして重要な作業です。押さえゴムが見えない特殊なタイプであっても、正しい知識と適切な道具があれば、DIYでも十分に対応可能です。しかし、無理をせず、自分の技術や時間に合わせた選択をすることが、結果的に美しい仕上がりと長持ちする網戸につながります。

 

この記事が、「網戸の張り替えでゴムが見えない」という問題に直面している方の参考になれば幸いです。適切なメンテナンスで、快適な住環境を維持しましょう。