網戸の張り替えでゴムが取れない時の対処方法と押さえゴムの種類

網戸の張り替えでゴムが取れない時の対処方法と押さえゴムの種類

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網戸の張り替えでゴムが取れない時の対処方法

網戸張り替えの基本知識
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押さえゴムの役割

網戸の枠に沿って取り付けられた押さえゴムは、網を固定する重要な部品です。適切なサイズと取り付け方が必要です。

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張り替えの難しさ

押さえゴムが見つからない、取れない、化粧カバーで隠れているなど、様々な理由で張り替え作業が困難になることがあります。

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DIYのメリット

専門業者に依頼すると費用がかかりますが、正しい知識と道具があれば自分で簡単に張り替えることができ、経済的です。

網戸の押さえゴムが見当たらない原因と確認方法

網戸の張り替えを始めようとしたとき、「押さえゴムがどこにあるのか見当たらない」という状況に遭遇することがあります。これは決して珍しいことではありません。特に玄関用の網戸や特殊なタイプの網戸では、押さえゴムが見えない構造になっていることがあるのです。

 

まず確認すべきは、網戸の構造です。一般的な窓用の網戸では、サッシの枠に沿って押さえゴムが見えるようになっていますが、以下のような場合は押さえゴムが見当たらないことがあります。

  • 化粧カバーで隠されている
  • 木製の押さえで固定されている
  • 特殊な構造で押さえゴムが使われていない

押さえゴムが見当たらない場合、まずは網戸のサッシの端から約15mm程度の位置に切れ目や隙間がないか確認しましょう。この切れ目が化粧カバーの端である可能性が高いです。また、サッシの色と同じ色のアルミ製カバーが取り付けられていることも多いため、一見するとカバーだと気づきにくいこともあります。

 

特に玄関用の網戸では、見た目を美しくするために押さえゴムを隠す化粧カバーが使われていることが多いので注意が必要です。

 

網戸の押さえゴムが化粧カバーで隠れている場合の対処法

押さえゴムが化粧カバーで隠れている場合、まずはその化粧カバーを適切に取り外す必要があります。化粧カバーの取り外し方は以下の手順で行いましょう。

 

化粧カバーの取り外し手順:

  1. スクレーパーやマイナスドライバーを用意する(スクレーパーの方が傷がつきにくい)
  2. カバーの端に工具を差し込み、少しずつ持ち上げるように力を加える
  3. カバーが少し浮いたら、指で引っ張りながら慎重に取り外していく
  4. 四方のカバーをすべて取り外す

化粧カバーを取り外す際の注意点として、力の入れ過ぎに注意しましょう。アルミ製のカバーは曲がりやすく、一度曲がると元に戻しにくいため、慎重に作業を進めることが大切です。

 

化粧カバーを取り外したら、その下に押さえゴムが見えるはずです。このゴムを通常の網戸と同じように取り外していきます。ただし、化粧カバーがある網戸の場合、ゴムを納める溝が一段凹んでいることが多いため、通常の網戸よりも作業がやや難しくなります。丁寧に作業を進めましょう。

 

網の張り替えが完了したら、最後に化粧カバーを元に戻します。カバーがうまく入らない場合は、ゴムやプラスチックなどの柔らかい素材を当てながら、ハンマーで軽く叩くと入りやすくなります。直接ハンマーで叩くと傷がつくので注意しましょう。

 

網戸の押さえゴムのサイズと種類について知っておくべきこと

網戸の押さえゴムには様々なサイズと種類があります。適切なゴムを選ばないと、網がしっかり固定されなかったり、逆に入れるのが困難になったりします。

 

押さえゴムのサイズ:
押さえゴムのサイズは直径で表され、一般的には以下のようなサイズがあります。

  • 2.8mm〜6.8mmの範囲
  • 一般的な規格:3.5mm、4.5mm、5.5mm

正確なサイズを知るには、現在使用している押さえゴムを少し引き出して、定規で直径を測るのが最も確実です。サッシの溝の幅だけで判断すると、誤ったサイズを選んでしまう可能性があります。

 

押さえゴムの種類:
押さえゴムには以下のような種類があります。

  • 標準タイプ:最も一般的な円形の断面を持つゴム
  • 平ゴムタイプ:平たい形状で、特殊な網戸に使用される
  • 調整可能タイプ:サイズを変えられる特殊なゴム

また、ゴムが劣化している場合は、本来のサイズより細くなっていることがあります。その場合、元のサイズより少し太めのゴムを選ぶと良いでしょう。ただし、あまりに太すぎると入れるのが困難になるため、1mm程度太いものを選ぶのが適切です。

 

押さえゴムを購入する際は、ホームセンターなどで実物を見て選ぶか、不安な場合は調整可能タイプのゴムを選ぶと失敗が少なくなります。

 

網戸の押さえゴムが取れない時の効果的な取り外し方法

押さえゴムが固着していたり、長年の使用で硬化していたりして取れない場合があります。そんな時に役立つ効果的な取り外し方法をご紹介します。

 

基本的な取り外し方法:

  1. マイナスドライバーを用意する(プラスドライバーより効果的)
  2. ゴムの切れ目や端を探す(通常は角の近くにある)
  3. ドライバーの先端をゴムの下に差し込み、少し持ち上げる
  4. ゴムが浮き上がったら、指でつまんで引っ張る

ゴムが取れない場合の対処法:

  • ドライバーの角度を変える:ドライバーを斜めに入れると、てこの原理でゴムが浮きやすくなります。
  • 押さえローラーの突起部分を使う:網戸専用の押さえローラーには、反対側にゴムを外すための突起がついているものがあります。これを使うと効果的です。
  • ゴムを温める:ドライヤーなどで少し温めると、硬化したゴムが柔らかくなり取り外しやすくなります。ただし熱しすぎないよう注意しましょう。
  • 専用のゴム抜き工具を使う:ホームセンターなどで販売されている専用工具を使うと、効率よく取り外せます。

それでもゴムが取れない場合は、カッターでゴムを切って取り外す方法もあります。ただし、この方法はサッシを傷つける可能性があるため、最終手段として考えましょう。

 

ゴムを取り外した後は、サッシの溝に残ったゴムのかけらや汚れを古い歯ブラシなどで丁寧に掃除することも重要です。溝がきれいになっていないと、新しいゴムがうまく入らない原因になります。

 

網戸の張り替えに必要な道具とDIYでの失敗しない張り方のコツ

網戸の張り替えを成功させるためには、適切な道具と正しい手順が重要です。ここでは、必要な道具と失敗しないコツをご紹介します。

 

必要な道具:

  1. 新しい網:サッシの枠より10cm程度大きいサイズを選びましょう
  2. 押さえゴム:現在使用しているものと同じサイズを用意
  3. 押さえローラー:ゴムを枠に押し込むための専用道具(100円ショップでも販売されています)
  4. マイナスドライバー:古いゴムを取り外すのに使用
  5. カッターナイフまたはハサミ:余分な網を切るのに使用
  6. 網戸固定クリップ:網とサッシを固定するための道具(洗濯バサミでも代用可能ですが、専用品の方が作業しやすい)

失敗しないDIYのコツ:

  1. 作業スペースの確保:網戸を平らに置ける広いスペース(庭やベランダなど)を用意しましょう
  2. 網の固定方法
    • 網をサッシの上に広げ、網戸クリップで四隅をしっかり固定する
    • 網の線とサッシの枠が平行になるように調整する(これが歪むと仕上がりに影響します)
  3. ゴムの押し込み方
    • ゴムの先端を角から5cm程度離れた位置に置き、L字型になるように押し込む
    • 時計回りの方向に押し込むとシワができにくい
    • 3辺目に入るときは、網を少し外側に引っ張りながら押し込むとシワが起きにくい
  4. 太いゴムの入れ方
    • 太いゴム(6.5mm程度)は入れにくいため、ゴムを引っ張りながら入れると直径が細くなり入れやすくなる
    • ローラーで押さえる位置を一定にすると、ゴムの回転方向が安定し、網の巻き込み量が均一になる
  5. たわみの修正方法
    • 張り終わった後、水平方向から見てたわんでいる部分があれば、その部分のゴムだけを外して入れ直す
    • 長い範囲のゴムを外すと入れ直した際に長さが合わなくなるため、短い範囲で修正する

網戸の張り替えは最初は難しく感じるかもしれませんが、コツを掴めば自分でも簡単にできるようになります。何度か経験を積むことで、プロ並みの仕上がりを実現できるでしょう。

 

網戸の押さえゴムが見つからない特殊な事例と独自の対処法

一般的な網戸とは異なる特殊なケースでは、押さえゴムが見つからないことがあります。ここでは、そうした特殊な事例と独自の対処法をご紹介します。

 

木製網戸の場合:
古い日本家屋などでよく見られる木製の網戸では、ゴムではなく木の押さえで網が固定されていることがあります。この場合、木の押さえは釘などで固定されているため、スクレーパーや釘抜きを使って慎重に外す必要があります。

 

木の押さえを外したら、古い網を取り除き、新しい網を張って、再度木の押さえで固定します。この際、元の釘穴を利用すると木が割れにくくなります。

 

特殊な構造の網戸:
最近の高機能な網戸の中には、従来の押さえゴム方式ではなく、特殊な構造で網を固定しているものがあります。例えば。

  • ワンタッチ式網戸:専用のフレームに網を挟み込む構造
  • マグネット式網戸:磁石で固定する簡易的な網戸
  • ロール式網戸:巻き取り式の網戸

これらの特殊な網戸は、メーカーや製品によって張り替え方法が大きく異なります。製品の取扱説明書を確認するか、メーカーのウェブサイトで情報を得ることをおすすめします。

 

独自の対処法:
押さえゴムが見つからない場合や、特殊な構造で張り替えが難しい場合は、以下のような独自の対処法も考えられます。

  1. 両面テープ方式:網戸のフレームに両面テープを貼り、網を固定する方法。簡易的ですが、応急処置として有効です。
  2. シリコンコーキング固定:透明なシリコンコーキング材を使って網を固定する方法。乾燥後は比較的強固に固定されますが、次回の張り替えが難しくなる点に注意が必要です。
  3. 専用クリップの活用:網戸用の専用クリップを使って網を固定する方法。特に小型の網戸や簡易的な網戸に有効です。
  4. 新しい網戸への交換:修理が難しい場合は、新しい網戸に交換することも選択肢の一つです。最近の網戸は取り付けが簡単で、DIYでも交換可能なものが多くあります。

これらの独自の対処法は、従来の方法が使えない場合の代替手段として検討してみてください。ただし、恒久的な解決策としては、正規の方法で張り替えるか、専門業者に相談することをおすすめします。

 

網戸の修理・張り替えに関する詳細な情報はこちらで確認できます
網戸の張り替えは、適切な知識と道具があれば、DIY初心者でも十分に対応可能な家庭の修繕作業です。押さえゴムが見つからない、取れないといった問題に直面しても、本記事で紹介した方法を参考に、冷静に対処していきましょう。特に化粧カバーの有無や押さえゴムのサイズ確認は重要なポイントです。

 

定期的なメンテナンスによって、網戸は長く快適に使用できます。また、自分で張り替えることで、専門業者に依頼するよりも大幅にコストを抑えることができるのも大きなメリットです。この記事が皆さんの網戸メンテナンスの一助となれば幸いです。