アロンコート 外壁塗装 防水性能と長寿命化の実績

アロンコート 外壁塗装 防水性能と長寿命化の実績

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アロンコート 外壁塗装 防水性能

アロンコート・アロンウォールの特徴
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高い防水性能

アクリルゴム系防水材として優れた防水性を発揮し、外壁のひび割れからの雨水侵入を防ぎます

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長期保証

一般的な外壁塗装の5年に対し、10年の防水保証が可能な高耐久性を持っています

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建物保護性能

コンクリートの中性化や塩害、凍害などから建物を守り、構造物の長寿命化に貢献します

アロンコートは東亜合成株式会社が開発したアクリルゴム系防水材で、当初は屋根用に開発されましたが、その優れた性能から外壁用にも改良され「アロンウォール」として展開されています。この製品は単なる塗料ではなく、防水機能を持った外壁保護材として多くの建物に採用されています。

 

アロンコートとアロンウォールは同じアクリルゴム系防水材のシリーズですが、用途によって使い分けられています。アロンコートは主に屋根や防水用途、アロンウォールは外壁専用として開発されました。どちらも高い防水性と耐久性を特徴としており、建物の長寿命化に貢献する製品です。

 

アロンコート 外壁塗装の防水性能と特徴

アロンコート・アロンウォールの最大の特徴は、その優れた防水性能にあります。一般的な外壁塗料と異なり、アクリルゴムの柔軟性により外壁にひび割れが生じても塗膜が破断しにくく、長期間にわたって雨水の浸入を防ぎます。

 

この防水性能は、以下の点で建物保護に貢献します。

  • 鉄筋の腐食防止:雨水の侵入を防ぐことで、内部の鉄筋が錆びるのを防ぎます
  • コンクリートの中性化防止:1mm厚のアロンウォール塗膜は、コンクリートのかぶり約5mに相当する保護性能を持ち、炭酸ガスを遮断します
  • 塩害・凍害の防止:塩化物イオンや酸素・水分の浸透を防ぎ、RC構造物の早期劣化を防止します

また、アロンウォールは防水性と「呼吸性」を併せ持っているため、建物内部の水分を外部に放出する機能も備えています。これにより建物を常に乾燥状態に保ち、凍害防止にも効果を発揮します。

 

アロンコートによる外壁塗装の施工方法と工法

アロンコート・アロンウォールの施工は、専門的な知識と技術が必要です。東亜合成のアロンウォールは、「全国アロンコート・アロンウォール防水工事業協同組合」の会員のみが施工できる特別な製品です。

 

代表的な工法として「NEO工法」があり、以下の手順で施工されます。

  1. 下地処理と確認:ひび割れや塗膜剥がれなどの下地処理を丁寧に行います
  2. アロンコートSX(下塗り防水材)の塗布:一層目として下塗り防水材を塗布します
  3. アロンコートST(防水材)の塗布:二層目として防水材を塗布し、厚みとパターン(柄)を付けます
  4. 仕上げ材の塗布:「アロン水性スーパーカラーSi」などの仕上げ材を2回塗りします

この他にも、STM工法など建物の状態や要求される性能に応じて様々な工法が用意されています。施工前には必ず専門業者による現地調査が行われ、最適な工法が提案されます。

 

施工の際の注意点としては、気温や湿度などの環境条件を考慮する必要があります。特に乾燥時間は外気温25℃の場合で24時間以上を要するため、天候や季節によって工期が変動することを考慮しておく必要があります。

 

アロンコート 外壁塗装の長寿命化効果と費用対効果

アロンコート・アロンウォールの最大のメリットは、建物の長寿命化に貢献する点です。一般的な外壁塗装の保証期間が5年程度であるのに対し、アロンウォールは10年の防水保証が付きます。

 

長寿命化の効果は以下の点で現れます。

  • 外壁のひび割れ抑制:アクリルゴムの高弾性により、外壁のクラック再発を防止します
  • 紫外線からの保護:紫外線による外壁の劣化を防ぎます
  • 外壁仕上げモルタルなどの剥落防止:長期の柔軟性と軀体保護機能により、外壁仕上げの剥離・剥落を防止します

費用面では、材料費と施工費を合わせた初期コストは一般的な外壁塗装より高くなりますが、長期的な視点で見ると費用対効果は優れています。10年の防水保証期間を考慮すると、通常の塗装を2回行うコストと比較して経済的であると言えるでしょう。

 

実際の設計価格としては、NEO工法で5,400円/㎡、STM工法で7,400円/㎡程度からとなっています。ただし、建物の状態や規模、地域によって価格は変動するため、正確な費用は専門業者による現地調査後の見積もりで確認する必要があります。

 

アロンコート 外壁塗装の施工事例と実績

アロンコート・アロンウォールは、その高い性能から多くの建物で採用されています。特に大型施設や公共建築物、マンションなどの大規模修繕工事で多く使用されています。

 

代表的な施工事例として、2000年に開催された九州・沖縄サミットの首脳会合の議場となった「万国津梁館」があります。沖縄本島のブセナ岬という塩害の厳しい環境に立地していますが、アロンウォールの施工により13年間ノーメンテナンスで美しい外観を維持していました。

 

また、築36年の足立区の物件と築38年の北区の物件での大規模修繕事例では、外壁コンクリートのひび割れが多く発生し、内部の鉄筋が錆びてむき出しになっていた状態から、アロンウォールの施工により雨漏りを解消し、外壁の長寿命化を実現しています。

 

特に注目すべき点として、ALCパネルからの雨漏りに対しても高い効果を発揮しています。ALCパネルのみならず目地を含めた連続被覆により、目地のシーリング材を保護し、防水性と耐久性を向上させる効果があります。

 

アロンコート 外壁塗装のメンテナンスと今後の展望

アロンコート・アロンウォールによる外壁塗装は10年の防水保証がありますが、永久的なものではありません。長期的な建物保護のためには、適切なメンテナンスが必要です。

 

メンテナンスのポイント

  1. 定期的な点検:年に1回程度、専門業者による外壁の点検を行い、早期に劣化兆候を発見することが重要です
  2. 部分補修:小さなひび割れや剥がれが見つかった場合は、早めに部分補修を行うことで大規模な修繕を防ぐことができます
  3. 次回塗り替え計画:保証期間が終了する前に、次回の塗り替え計画を立てておくことをおすすめします

今後の展望としては、環境配慮型の製品開発が進んでいます。水性タイプの製品が増えており、VOC(揮発性有機化合物)の削減など環境負荷の低減に貢献しています。また、遮熱性能を持つ仕上げ材との組み合わせにより、省エネルギー効果も期待できます。

 

さらに、近年の気候変動による豪雨や台風の増加に伴い、建物の防水性能はますます重要になっています。アロンコート・アロンウォールのような高性能防水材の需要は今後も増加していくと予想されます。

 

建物の長寿命化と維持管理コストの削減を両立させるためには、初期コストだけでなく、ライフサイクルコストを考慮した選択が重要です。アロンコート・アロンウォールは、その高い防水性能と耐久性から、長期的な視点で見ると非常に優れた選択肢と言えるでしょう。

 

東亜合成株式会社のアロンウォール公式ページ - 製品の詳細仕様や特徴について
最後に、アロンコート・アロンウォールの施工を検討する際は、必ず「全国アロンコート・アロンウォール防水工事業協同組合」の会員である専門業者に相談することをおすすめします。専門的な知識と技術を持った業者による適切な施工が、製品の性能を最大限に引き出し、建物の長寿命化に貢献します。

 

また、建物の状態や環境条件によって最適な工法や仕様が異なるため、複数の業者から見積もりを取り、比較検討することも大切です。単に価格だけでなく、提案内容や保証内容、アフターサービスなども含めて総合的に判断しましょう。