ドラム式洗濯機の寸法一覧とメーカー別サイズ比較

ドラム式洗濯機の寸法一覧とメーカー別サイズ比較

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ドラム式洗濯機寸法一覧

ドラム式洗濯機の基本寸法要件
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本体サイズ

幅60cm前後、奥行65-72cm、高さ95-110cmが標準的な寸法

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防水パン要件

内寸590mm以上の幅と540mm以上の奥行が必要

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ドア開閉スペース

前面に120-122cm程度の奥行スペースが必要

ドラム式洗濯機の基本寸法と設置スペース要件

ドラム式洗濯機の設置には、本体サイズ以外にも多くの寸法要件があります。不動産業界では、入居者からドラム式洗濯機の設置可否について問い合わせを受けることが多いため、正確な寸法情報を把握しておくことが重要です。

 

基本的な寸法要件:

  • 本体幅:手掛け部を含まない場合600mm前後、含む場合609-639mm
  • 本体奥行:650-720mm程度
  • 本体高さ:960-1060mm程度(給水ホース取付部含む)
  • ドア開閉時奥行:1,127-1,217mm

設置時には本体サイズに加えて、洗剤ケースやフィルターの開閉に必要な上部スペース(290mm以上)、および左右の壁からの距離も考慮する必要があります。

 

一般的な防水パンサイズは外寸640×640mm(内寸590mm以上)となっており、ほとんどのドラム式洗濯機が設置可能な設計となっています。

 

メーカー別ドラム式洗濯機のサイズ比較一覧

主要メーカーのドラム式洗濯機の寸法を詳細に比較すると、同じ容量でもメーカーによってサイズが異なることが分かります。

 

パナソニック製品の寸法一覧:

  • NA-SD10HAL(10kg):幅639×奥行650×高さ1,010mm
  • LXシリーズ(自動投入あり):高さ1,283mm
  • VGシリーズ:高さ1,230mm、ドア開閉時奥行1,217mm
  • SDシリーズ:高さ1,216mm、ドア開閉時奥行1,127mm

東芝製品の寸法一覧:

  • TW-127XP4L/R(12kg):幅645×奥行720×高さ1,060mm
  • TW-127XP1L/R:幅645×奥行720×高さ1,060mm
  • ボディ幅:600mm、設置可能防水パン:奥行内寸520mm以上

寸法比較表(12kg容量製品):

メーカー 商品名 幅×高さ×奥行き
パナソニック NA-LX129BL/R 639×1060×722mm
東芝 TW-127XP2 645×1060×720mm
日立 BD-NX120H 735×1070×620mm
シャープ ES-WS14 640×1115×727mm

同じ12kg容量でも、幅は639-735mm、高さは1060-1115mm、奥行きは620-727mmと大きな差があります。特に日立製品は幅が735mmと他社より100mm近く大きく、設置場所の制約が厳しくなります。

 

コンパクトなドラム式洗濯機の寸法一覧と特徴

狭小住宅や単身者向け物件では、コンパクトなドラム式洗濯機の需要が高まっています。幅60cm以下のモデルは設置しやすく、マンションやワンルームでも導入可能です。

 

超コンパクトモデルの寸法:

  • Haier製品:幅595×奥行640×高さ860mm
  • パナソニック キューブル NA-VG770:幅639×高さ1050×奥行600mm
  • シャープ ES-S7G:幅640×高さ1039×奥行600mm

RORO YWM-YV90Nの特徴:

  • 寸法:9kg洗濯容量、4.5kg乾燥容量
  • トリプル自動お掃除機能搭載
  • 静音設計:洗濯時26dB、脱水時42dB、乾燥時38dB
  • 銀イオン抗菌水使用で清潔性を重視

一般的なドラム式洗濯機の幅60cm前後に対し、最小サイズは幅55cm以下のモデルも存在します。これらのコンパクトモデルは設置場所の制約が厳しい物件でも対応可能で、賃貸物件の差別化要因となります。

 

コンパクトモデルでも洗濯容量は7-10kgを確保しており、単身者から小家族まで十分な処理能力を持っています。

 

防水パンサイズとドラム式洗濯機の適合性

防水パンとドラム式洗濯機の適合性は、賃貸物件での設置可否を左右する重要な要素です。標準的な防水パンサイズと設置要件を詳しく解説します。

 

標準的な防水パンの仕様:

  • 外寸:640×640mm
  • 内寸幅:590mm以上が必要
  • 奥行内寸:540mm以上が必要
  • 奥壁から前面内壁距離:590mm以上

パナソニック製品の防水パン適合性:
パナソニックのドラム式洗濯機は一般的な防水パンに対応するよう設計されています。脚部の深さが30mm以上ある場合は、フロアーあて板N-MH3が必要になる場合があります。

 

東芝製品の設置要件:
東芝のTW-127XP4シリーズは、奥行内寸520mm以上の防水パンに設置可能です。排水ホースは左・右・真下の3方向に対応しており、設置場所の制約に柔軟に対応できます。

 

設置時の注意点:

  • 洗濯機脚部と防水パンの隙間確認
  • 給水ホース(約80cm)の取り回し確認
  • 排水ホース(約72cm)の配置確認
  • 上部スペース(290mm以上)の確保

防水パンのサイズが規格外の場合は、専用の設置台や調整部品が必要になることがあります。古い物件では防水パンサイズが現在の標準と異なる場合があるため、事前の現地確認が重要です。

 

不動産賃貸でのドラム式洗濯機設置チェックポイント

不動産業務において、入居希望者からドラム式洗濯機の設置可否について問い合わせを受ける機会が増えています1617。適切な回答をするために、以下のチェックポイントを活用しましょう。

 

現地確認時のチェックリスト:

  • 洗濯機置き場の幅、奥行き、高さの実測
  • 防水パンの内寸測定(特に奥行き)
  • 蛇口の位置と高さ確認
  • 排水口の位置と向き確認
  • 上部棚または天井までの距離測定

搬入経路の確認項目:

  • 玄関ドアの幅(一般的に70-80cm)
  • 廊下の幅と曲がり角の状況
  • エレベーターの寸法(高さ、幅、奥行き)
  • 階段の幅と踊り場のスペース

電気設備の確認:

  • 洗濯機用コンセント(アース付き)の有無
  • 電圧と容量の確認(一般的に100V 15A)
  • 分電盤の余裕確認

特殊事例への対応:
築年数の古い物件では、防水パンサイズが現在の標準と異なる場合があります。内寸が590mm未満の場合は、設置台の使用や防水パンの交換が必要になることがあります。

 

また、マンションの構造上、振動や騒音への配慮も重要です。ドラム式洗濯機は縦型と比較して低振動設計ですが、設置階や隣接住戸への影響を考慮した案内が必要です。

 

入居者への情報提供:

  • 設置可能なドラム式洗濯機のサイズ範囲
  • 搬入時の注意事項
  • 管理会社への届出の要否
  • 退去時の原状回復に関する取り決め

これらの情報を事前に整理しておくことで、入居希望者への適切なアドバイスが可能となり、トラブルの未然防止につながります。また、ドラム式洗濯機対応可能な物件であることを明記することで、物件の付加価値向上にも寄与します。