
皆さんは、家の外壁と水切りの間に隙間があるのを見たことがありますか?実は、この隙間には建物を守る大切な役割があるんです。
まず、この隙間は住宅基礎の劣化を防ぐ重要な機能を持っています。雨水が基礎に直接当たると、腐食や雨漏りの原因になってしまいますが、水切りの隙間があることで、適切に水を排出できるんです。
また、害虫対策としても重要な役割を果たしています。水切りの隙間により内部の通気が確保され、湿気がこもりにくくなることで、シロアリなどの害虫の発生を防ぐことができます。
水切りと外壁の間には、約10~15センチの隙間が必要とされています。この隙間は、建物内部の通気を確保する重要な入り口となっているんです。
通気の仕組みは実にスマート。外壁の内側に設けられた通気層に空気を取り入れることで、室内環境を快適に保つことができます。空気は優れた断熱材となり、室内の温度を安定させる効果があるんです。
水切りには「水を切る」という重要な役割があります。外壁やコンクリートに雨が直接当たるのを防ぎ、建物を守ってくれるんです。
特に注意が必要なのは、この隙間をシーリングで埋めてしまうケース。一見、雨水対策として良さそうに思えますが、実は大きな問題を引き起こす可能性があります。
通気が確保できなくなることで、湿気や結露が溜まり、サイディング自体を傷めてしまう原因になるんです。
水切りのメンテナンスは、建物の寿命を左右する重要なポイントです。定期的な点検と適切なケアが必要です。
メンテナンス費用の目安:
作業内容 | 費用目安 |
---|---|
塗装 | 1mあたり300円~800円 |
部分交換 | 10,000円~50,000円 |
全交換 | 50,000円~100,000円 |
水切りが劣化すると、様々なトラブルが発生する可能性があります。特に多いのが、変形による隙間の異常です。この場合、雨水が浸入して外壁の内側や建物の劣化を早める恐れがあります。
凹みや破損がある場合は、早めの補修・修理が推奨されます。軽度な場合は、該当箇所を引っ張って平らにしたり、サンドペーパーで下地処理をした後にパテで補修したりすることで対応可能です。
ただし、補修作業にはコツが必要なので、自信がない場合は専門業者に依頼することをおすすめします。特に高所作業が必要な場合は、安全面からも業者への依頼が賢明です。