物置の設置場所として北側がおすすめされる理由は、主に以下の3点です。
北側は真夏の強い日差しを避けられるため、物置内の温度上昇を軽減できます。これにより、プラスチック製品や電子機器など、熱に弱い物品の劣化を防ぐことができます。また、北側は日当たりが悪いため、ガーデニングには不向きな場所です。そのため、物置の設置に適した場所といえるでしょう。
角地やフェンス付近も物置の設置に適した場所です。これらの場所の特徴は以下の通りです。
角地は比較的広いスペースが確保できるため、大型の物置を設置することも可能です。フェンス付近に設置すれば、物置自体が目立ちにくくなり、庭の景観を損なわずに済みます。また、フェンスと物置で死角ができるため、防犯面でもメリットがあります。
物置の設置を避けるべき場所には、以下のようなものがあります。
狭い場所に物置を設置すると、扉の開閉に支障をきたす可能性があります。特に開き戸タイプの物置では、十分なスペースを確保することが重要です。また、給湯器やエアコンの室外機の前に物置を設置すると、排気や熱の影響で物置内の温度が上昇し、収納物が劣化する恐れがあります。
マンションのベランダは避難経路となっているため、物置の設置は原則として禁止されています。安全面を考慮し、ベランダへの物置の設置は避けましょう。
物置の設置場所を選ぶ際は、使いやすさも重要なポイントです。以下の点に注意しましょう。
使用頻度の高い物を収納する場合は、家の出入り口に近い場所に物置を設置すると便利です。また、重い物を収納する予定がある場合は、坂道や段差のある場所は避け、平坦な場所を選びましょう。物置の大きさに合わせて、扉の開閉や物の出し入れに支障がないよう、十分なスペースを確保することも大切です。
物置の設置には、建築基準法や都市計画法などの法規制が関係してきます。主な注意点は以下の通りです。
物置の大きさや構造によっては、建築確認申請が必要になる場合があります。一般的に、床面積が10平方メートル以下の物置であれば申請は不要ですが、地域によって基準が異なることもあります。
また、物置を設置する場所が道路に2メートル以上接していない場合、接道義務違反となる可能性があります。建ぺい率や容積率の制限にも注意が必要で、これらの制限を超えて物置を設置することはできません。
物置の設置を検討する際は、事前に地域の法規制を確認し、必要に応じて専門家に相談することをおすすめします。
建築基準法における物置の取り扱いについて詳しく解説されています。
以上のポイントを押さえて、物置の設置場所を慎重に選びましょう。適切な場所に設置することで、物置を長期間快適に使用することができます。また、法規制を遵守することで、近隣トラブルを防ぐことにもつながります。
物置の設置は、単に収納スペースを増やすだけでなく、庭や外構の景観にも影響を与える重要な要素です。北側や角地、フェンス付近など、おすすめの場所を参考にしつつ、自宅の環境や使用目的に合わせて最適な設置場所を選びましょう。
また、物置の種類や大きさによっても、適した設置場所が異なる場合があります。例えば、大型の物置であれば、十分なスペースが確保できる場所を選ぶ必要があります。一方、コンパクトな物置であれば、狭いスペースでも設置可能かもしれません。
物置の設置を検討する際は、以下の点も考慮するとよいでしょう。
周辺の景観と調和する物置を選び、適切な場所に設置することで、庭全体の美観を損なわずに済みます。また、将来的に物置を拡張する可能性がある場合は、その点も考慮して設置場所を選びましょう。
メンテナンスのしやすさも重要なポイントです。定期的な清掃や補修作業がしやすい場所を選ぶことで、物置を長く快適に使用することができます。
最後に、物置の設置は専門業者に依頼することをおすすめします。専門業者であれば、法規制の確認から基礎工事、組み立てまで一貫して対応してくれます。また、設置場所の選定についても適切なアドバイスをもらえるでしょう。
国土交通省による「物置等の設置に関するガイドライン」で、詳細な設置基準が確認できます。
物置の設置場所選びは、使い勝手や法規制、景観など、多くの要素を考慮する必要があります。しかし、適切な場所を選ぶことで、快適な収納スペースを長期間活用することができます。本記事で紹介したポイントを参考に、あなたの家に最適な物置の設置場所を見つけてください。
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