ニチハサイディング出隅寸法一覧と選び方ガイド

ニチハサイディング出隅寸法一覧と選び方ガイド

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ニチハサイディング出隅寸法一覧

ニチハサイディング出隅の基本情報
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寸法規格の種類

短尺455mm・長尺3030mmの2タイプで、厚み14mm・16mm・18mmに対応

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価格帯の目安

短尺4,300円~5,000円、長尺13,500円~20,000円(税抜)

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施工上の特徴

同質出隅により本体と同色・同質感を実現、受注生産品も多数

ニチハサイディング出隅の基本寸法規格

ニチハサイディングの出隅部材は、建物の角部を美しく仕上げるための専用部材です。基本的な寸法規格は、長さによって短尺(455mm)と長尺(3030mm)の2種類に分けられます。

 

短尺出隅の寸法規格

  • 長さ:455mm(固定)
  • 内寸法:70×70mm、75×75mm、80×80mm、85×85mm、90×90mm、120×120mm
  • 厚み:サイディング本体に合わせて14mm、16mm対応

長尺出隅の寸法規格

  • 長さ:3030mm(固定)
  • 内寸法:70×70mm、80×80mm、90×90mm、120×120mm
  • 厚み:サイディング本体に合わせて14mm、16mm対応

特に注目すべきは、ニチハサイディングの出隅が「同質出隅」として提供されている点です。これは本体サイディングと同じ材質・色調で製造されているため、継ぎ目部分でも統一感のある仕上がりを実現できます。

 

厚み別出隅寸法詳細比較表

ニチハサイディングでは、本体の厚みに応じて14mm厚用と16mm厚用の出隅部材が用意されています。以下に厚み別の詳細寸法と価格をまとめました。

 

14mm厚サイディング用出隅寸法一覧

種類 内寸法(mm) 長さ(mm) 品番例 標準価格(税抜)
短尺 70×70 455 RMFX791C 4,300円
短尺 75×75 455 RMUAX791C 4,300円
短尺 80×80 455 RMUBX791C 4,700円
短尺 85×85 455 RMUCX791C 4,700円
短尺 90×90 455 RMVX791C 4,700円
短尺 120×120 455 RMSX791C 5,000円
長尺 70×70 3030 RMEX2204C 13,500円
長尺 80×80 3030 RMPBX2204C 16,000円
長尺 90×90 3030 RMNX2204C 16,000円
長尺 120×120 3030 RMRX2204C 17,000円

16mm厚サイディング用出隅寸法一覧

種類 内寸法(mm) 長さ(mm) 品番例 標準価格(税抜)
短尺 70×70 455 REFA5351F 4,400円
短尺 75×75 455 REUAA5351F 4,400円
短尺 80×80 455 REUBA5351F 4,800円
短尺 85×85 455 REUCA5351F 4,800円
短尺 90×90 455 REVA5351F 4,800円
長尺 70×70 3030 REEA5351F 18,500円
長尺 80×80 3030 REPBA5351F 20,000円
長尺 90×90 3030 RENA5351F 20,000円

16mm厚用の出隅は14mm厚用と比較して価格が若干高く設定されており、特に長尺タイプでは5,000円程度の価格差があります。

 

短尺・長尺出隅寸法の使い分け方法

ニチハサイディングの出隅において、短尺と長尺の使い分けは施工効率と美観の両面から重要な判断ポイントとなります。

 

短尺出隅(455mm)の特徴と用途

  • 施工の自由度が高く、複雑な形状の建物に対応しやすい
  • ジョイント部分が多くなるため、シーリング工事が増加
  • 在庫管理がしやすく、小規模工事に適している
  • 455mm間隔で継ぎ目が発生するため、デザイン性を考慮した配置が必要

長尺出隅(3030mm)の特徴と用途

  • 継ぎ目が少なく、すっきりとした外観を実現
  • シーリング箇所が減るため、メンテナンス性に優れる
  • 大型建築物や商業施設に適している
  • 重量があるため、施工時の取り扱いに注意が必要

実際の施工では、建物の高さや形状、予算、メンテナンス性を総合的に判断して選択します。一般的な住宅(2~3階建て)では短尺を使用し、4階建て以上の建物や外観の美しさを重視する場合は長尺を選択することが多くなります。

 

寸法選定時の実務的なポイント

  • 建物の階高と出隅の長さの関係を事前に確認
  • 施工時期と受注生産品の納期を考慮した発注スケジュール
  • 予備材の確保(特に受注生産品は追加発注が困難)
  • 運搬・保管時の取り扱い方法(長尺は特に注意)

ニチハサイディング出隅価格と寸法の関係

ニチハサイディングの出隅部材の価格設定には、寸法と製造コストの関係が明確に反映されています。価格体系を詳しく分析することで、コストパフォーマンスの良い選択が可能になります。

 

寸法別価格の傾向
内寸法が大きくなるにつれて価格も上昇し、特に120×120mmの大型出隅は他のサイズと比べて10~15%程度価格が高くなります。これは材料使用量の増加と製造工程の複雑化が要因です。

 

受注生産品の価格影響
多くの出隅部材が受注生産品として設定されており、標準在庫品と比較して納期が長くなる傾向があります。しかし、価格面では標準品と同等に設定されているため、コスト面でのデメリットは少ないといえます。

 

厚み別価格差の分析
14mm厚用と16mm厚用を比較すると、16mm厚用の方が100~500円程度高く設定されています。これは材料厚の増加による原価上昇と、より高級なサイディングシリーズでの使用を想定した価格設定と考えられます。

 

実際の調達コスト計算例
住宅1棟(出隅箇所12箇所)の場合

  • 短尺80×80×455mm:4,700円×12本=56,400円
  • 長尺80×80×3030mm:16,000円×2本=32,000円

この例では短尺の方が総コストは高くなりますが、施工の柔軟性や在庫リスクを考慮すると短尺を選択するケースが多くなります。

 

施工時の寸法選定で注意すべきポイント

ニチハサイディングの出隅寸法選定における実務的な注意点は、設計段階から施工完了まで多岐にわたります。適切な寸法選定により、施工効率と仕上がり品質の両方を向上させることができます1112。

 

設計段階での寸法検討事項

  • 建物の階高と出隅長さの適合性確認
  • 開口部(窓・ドア)との干渉チェック
  • 配管・設備機器との取り合い部分の寸法確認
  • 軒天や破風板との接続部分の納まり検討

施工性を考慮した寸法選択
長尺出隅は美観面で優れていますが、施工時の取り扱いには特別な注意が必要です。3030mmの長尺材は重量が重く、風の影響を受けやすいため、施工時の安全確保と品質管理が重要になります。

 

品番選定時の実務的確認項目

  • サイディング本体の品番との対応関係
  • 同質出隅の柄合わせの可否(特に木目調などの柄物)
  • ナチュラル面取仕上げの有無
  • 梱包単位と現場での必要数量の関係

受注生産品の発注管理
多くの出隅部材が受注生産品となっているため、工程管理上の注意が必要です。標準的な納期は2~3週間程度ですが、繁忙期や特殊色の場合はさらに時間を要することがあります。

 

現場での寸法精度管理
実際の施工では、理論寸法と現場寸法に多少の誤差が生じることがあります。特に出隅部分は建物の精度が集約される箇所のため、事前の寸法確認と調整方法の検討が不可欠です。

 

品質管理における寸法チェック

  • 搬入時の寸法・品番確認
  • 保管時の変形・損傷防止
  • 施工前の最終寸法確認
  • 完成後の外観検査

これらの注意点を適切に管理することで、ニチハサイディングの出隅部材を使用した高品質な外壁仕上げを実現できます。特に受注生産品の多さを考慮した計画的な発注と、現場での丁寧な寸法管理が成功の鍵となります。