

乳酸カルシウムは、加工食品で使われる名称の中に「乳」が入っているため、牛乳・乳製品由来と誤解されやすい成分の代表例として挙げられています。
しかし、少なくとも「乳酸カルシウム」という言葉そのものから牛乳由来と決めつけるのは危険で、牛乳アレルギーの判断は“乳”という文字ではなく、アレルゲン表示や原材料の中身で行う必要があります。
現場でよく起きるのは、本人は「乳」という字を見て避けたのに、実は避けるべきは別の乳原料(全粉乳・脱脂粉乳など)だった、または逆に「乳酸菌飲料」など“乳が入るもの”を言葉の印象で見落とす、というパターンです。
乳酸カルシウムは食品添加物であり、一般的には植物由来の乳酸と鉱物由来のカルシウムから作られる、と説明されています。
目的としては、栄養強化としてのカルシウム補給、野菜や果実の形状保持、調味などが挙げられています。
つまり「乳酸カルシウム=乳成分」という短絡で避けると、食べられる食品まで不要に除外してしまい、選択肢を狭める可能性があります。
| 項目 | 乳酸カルシウム | 牛乳アレルギーの原因側 |
|---|---|---|
| 見分け方 | 名称に「乳」があっても牛乳と関係しない例がある | 牛乳たんぱく(例:カゼイン)への反応が中心 |
| ラベル確認 | 添加物名だけで判断しない(原材料・アレルゲン表示を確認) | 牛乳(乳)のアレルゲン表示を確認する必要がある |
牛乳(乳)は特定原材料として加工食品のアレルギー表示が義務づけられている一方で、名称の「乳」という文字の有無だけでは食べられるかどうかを一概に判断できない、と注意喚起されています。
このため、表示の読み方は「乳っぽい単語を避ける」ではなく、「アレルギー表示と原材料から、食べられる食品と食べられない食品を正しく見分ける」方向に寄せるのが安全です。
建築の現場だと、休憩中に配られる菓子、夜勤時の軽食、協力会社からの差し入れなど“包装の一括表示をじっくり読む時間が取りにくい状況”があり、そこで誤食のリスクが上がります。
参考リンク(「名称に『乳』があっても牛乳と関係ない原材料がある」点と、牛乳アレルギーで注意すべき加工食品名の具体例がまとまっています)。
https://allergy72.jp/cause/food/allergen/milk.html
参考リンク(「乳酸カルシウムは牛乳由来ではない」「何の目的で使うか」の説明が端的です)。
https://goods.jccu.coop/inquiry/faq/2021/11/post-13.html
建築従事者にとって独自に重要なのは、アレルギーの話が「個人の嗜好」扱いされやすい一方、実際には誤食が起きると就業継続に影響する可能性がある点で、だからこそ“表示を読める設計”を現場側で用意する価値があります。
例えば、詰所の共有ボックスに差し入れを入れる運用だと、外箱が捨てられて個包装だけ残り、アレルゲン表示が消える事故が起きやすいので、「外箱(表示面)を一定時間残す」「表示面を撮影して掲示する」など、情報を残す工夫が有効です。
また、牛乳アレルギーは牛乳たんぱく(カゼイン等)が原因になりやすく、加熱や発酵でアレルゲン性が落ちることは期待できないとされるため、「加熱したから大丈夫」「ヨーグルトなら平気」といった現場の思い込みを“ルールで止める”ことが事故防止につながります。