

抵抗器のカラーコードは、基本的に「左から読む」前提で作られていますが、実物は上下左右がないため、まず“向き”の判断が重要です。日本アマチュア無線連盟(JARL)の解説では、左側の2本(第1数字・第2数字)と3本目(乗数)、一番右が許容差という整理で説明されています。つまり、最後の帯(許容差)が右端に来るように持つと、読み取りが安定します。
現場でよく使う見分け方は次のとおりです。
参考)https://www.jarl.org/Japanese/7_Technical/lib1/teikou.htm
許容差は、設計や検査で“効く”情報です。例えば「金=±5%」「銀=±10%」「無着色=±20%」といった区分は、JARLの表にも整理されており、末尾の帯だけでも抵抗器のグレード感が分かります。
「同じ10kΩでも誤差が違うと、LEDの明るさ・センサの閾値・分圧のズレが変わる」ため、覚え方は抵抗値だけでなく許容差までセットにするのが実務向きです。
参考リンク(色と数値の対応表・覚え方の語呂、許容差の整理が見られる)
https://www.jarl.org/Japanese/7_Technical/lib1/teikou.htm
4本帯は「2桁(有効数字)+乗数+許容差」という形で、読み方の型が固定です。JARLの説明では、左の2本が数値、3本目が乗数(10のn乗)、右端が許容差として整理されています。
この型を“手順”として身体に入れると、暗記が弱くても迷いにくくなります。
手順を、現場向けに短くすると次のとおりです。
例として、TE Connectivityの説明には「茶・緑・赤・金」が1.5kΩ(1K5)±5%の例として示され、抵抗は許容差範囲で変動し得る点も明記されています。
参考)抵抗器のカラーコードの読み方
建築・設備の試験や、簡易な制御盤改修のように“その場で代替抵抗を選ぶ”局面では、値だけでなく「±何%の部品か」を把握しておくと、後工程のトラブル(期待した電圧にならない等)を減らせます。
参考リンク(4本帯の例と、許容差による変動幅の考え方が分かる)
抵抗器のカラーコードの読み方
5本帯は、4本帯よりも有効数字が1桁多く「3桁(有効数字)+乗数+許容差」で表します。Zaikostoreの解説でも、最初の3本が百の位・十の位・一の位、4本目が乗数、5本目が誤差(許容差)と説明されています。
高精度抵抗で5本帯が増えると「同じ色でも読み間違えると10倍・100倍ズレる」事故が起きやすく、4本帯の感覚で2桁しか読まないのが典型的なミスです。
5本帯の実務チェックは、次の2点が効きます。
なお、E系列(標準数)との関係を知っておくと「その値、そもそも部品として自然?」の検算ができます。RSコンポーネンツは抵抗の標準数としてE系列に触れており、カラーコード読取り後に“E系列の近傍値”であるかを見れば、読み間違い検出に役立ちます。
参考)https://jp.rs-online.com/web/content/discovery/ideas-and-advice/resistors-guide
例えば、手元の抵抗が「31.4kΩ」など半端に見える場合、5本帯の読み方が合っている可能性が上がる一方、4本帯でそれが出る場面は限られる、といった直感が育ちます。
参考リンク(E系列と抵抗の基本整理、カラーコードとあわせた理解に使える)
https://jp.rs-online.com/web/content/discovery/ideas-and-advice/resistors-guide
覚え方の王道は「0〜9を色に対応」させることですが、全色を同じ熱量で暗記すると挫折しやすいです。JARLのページには、黒=0、茶=1、赤=2…白=9の対応と、語呂(例:黒い礼服、紫式部など)が整理されています。
語呂は“最初の入口”として有効ですが、現場では一覧表・計算機を使う判断も同じくらい重要です。
実務でのおすすめは「暗記:頻出」「外部化:低頻度」です。
意外に効くのが「出現頻度」発想です。Start-Electronicsでは、カラーコードの色の出現回数に触れ、茶や赤が多く白は低い傾向があること、覚える優先度の付け方に言及しています。
つまり、“全部覚える”をゴールにせず、“止まらずに読める”をゴールにすると、学習の負荷が現実的になります。
参考リンク(色の出現頻度に触れた説明で、覚え方の優先順位づけに使える)
【基礎編】抵抗器のカラーコードの読み方 - 今日から始める電…
検索上位の記事は「読み方・一覧表・覚え方」が中心ですが、建築従事者の文脈では“作業段取り”に落とすと再現性が上がります。たとえば盤内作業や改修で抵抗を扱う場面では、照明の色温度・手袋・汚れで色が判別しづらくなり、「赤と橙」「青と紫」「金の退色」などで誤読しやすいです。そこで、暗記より先に「誤読しない手順」を決めるのが効果的です。
段取りとしては、次のチェックを“固定の儀式”にします。
さらに、実際の部品ではカラーコード以外にも表示ルールがあり、製品・サイズで個別ルールがある点が指摘されています。Akaneohmの解説は、抵抗器の表示がメーカー・製品・サイズなどで個別のルールになり得ることに触れ、一般的な読み方だけに依存しない注意点を示しています。
つまり「カラーコードを覚えたから大丈夫」ではなく、「判断の順序(向き→本数→役割→検算)を固定」した方が、作業品質のブレが減ります。