アドフラットパネル寸法一覧と施工仕様

アドフラットパネル寸法一覧

アドフラットパネル標準寸法と重量データ

アドフラットパネルの標準寸法は、建設現場の仮囲いとして最も使用頻度の高い規格として設計されています。基本となる標準パネルの寸法は以下の通りです。

 

標準パネル寸法表

• 3mタイプ：幅500mm×高さ3,000mm、重量18.0kg（金具なし）
• 2mタイプ：幅500mm×高さ2,000mm、重量12.0kg（金具なし）
• 板厚：1.2mm（全サイズ共通）
• 断面積：7.51㎠

これらの寸法は、単管パイプ（φ48.6mm）との組み合わせを前提として設計されており、標準的な建設現場での使用に最適化されています。重量については、作業員一人での取り扱いが可能な範囲に設定されており、3mタイプでも18kgと比較的軽量な設計となっています。

 

材質には溶融亜鉛メッキ鋼板を使用し、表面にはポリエステル樹脂の上塗りとエポキシ樹脂の下塗りを施しています。この塗膜構成により、屋外での長期使用にも耐える耐候性を確保しています。

 

アドフラットパネル特殊用途別寸法仕様

標準パネル以外にも、現場の特殊要件に対応するため、様々なバリエーションが用意されています。

 

コーナーパネル寸法

• 標準コーナー：幅180mm×高さ3,000mm（8.0kg）、幅180mm×高さ2,000mm（5.0kg）
• ワイドコーナー：幅485mm×高さ3,000mm（17.0kg）、幅485mm×高さ2,000mm（11.0kg）
• 使用可能角度：出隅70°～入隅300°

幅調整パネル寸法

• 基本寸法：幅520mm×高さ3,000mm（18.0kg）、幅520mm×高さ2,000mm（12.0kg）
• 使用可能寸法：50mm～480mmまで調整可能

メッシュパネル寸法

• 標準寸法：幅500mm×高さ3,000mm（12.7kg）、幅500mm×高さ2,000mm（8.5kg）
• 開孔率：全面29.5％、部分38.5％
• 穴径：7mm

クリアパネル寸法

• 標準タイプ：幅500mm×高さ3,000mm（5.8kg）、幅500mm×高さ2,000mm（3.9kg）
• コーナータイプ：幅512mm×高さ3,000mm（6.5kg）、幅512mm×高さ2,000mm（4.4kg）
• 材質：ポリカーボネート2.0mm厚

これらの特殊パネルは、通気性確保、視認性向上、角部処理など、現場の個別要件に対応するために開発されており、標準パネルとの組み合わせにより、柔軟な仮囲い計画が可能となります。

 

アドフラットパネル設置用金具寸法と必要数量

アドフラットパネルの設置には、専用の金具類が必要となります。適切な金具選択と数量計算は、施工品質と安全性に直結する重要な要素です。

 

Jフック仕様

• 重量：0.1kg/個
• 必要数量：2mパネル用4個、3mパネル用6個
• 特徴：単管への取付けが容易で、最も一般的な固定方法

ジョイント金具L仕様

• 重量：データ未公開
• 必要数量：幅調整パネル用（2m：2個、3m：3個）、コーナーパネル用（2m：4個、3m：6個）
• 用途：パネル間の連結および特殊パネルの固定

ジョイント金具S仕様

• 必要数量：幅調整パネル用（2m：1個、3m：1個）
• 用途：幅調整パネルの中間部固定

ワンタッチフック仕様

• 重量：1.0kg/個
• 必要数量：3mパネル用3個、2mパネル用2個
• 特徴：取付け作業の効率化が図れる

これらの金具類の選択は、現場条件と施工効率を考慮して決定する必要があります。特に、風荷重が大きい現場や長期設置が予定される現場では、金具数量を増やすなどの安全対策が重要となります。

 

アドフラットパネル防音・遮音仕様の寸法データ

近年の建設現場では、周辺環境への配慮から防音性能を持つアドフラットパネルの需要が増加しています。

 

防音アドフラット寸法

• 標準寸法：幅500mm×高さ3,000mm（22.3kg）、幅500mm×高さ2,000mm（14.8kg）
• 構造：アスファルト改質材をベースとした積層構造
• 遮音材厚：データによると専用遮音材を使用
• 音響透過損失：100Hz時21.2dB（一部データ）

防音パネルの重量比較
標準パネルと比較すると、防音アドフラットは約1.24倍の重量となります（3mタイプ：18kg→22.3kg）。この重量増加は、内部に配置される遮音材によるものですが、一人での取り扱いは可能な範囲に設計されています。

 

防音アドフラットの設置においては、重量増加に伴う金具強度の確認と、必要に応じた金具数量の増加を検討する必要があります。特に、高さ3mタイプでは風圧荷重との複合的な検討が重要となります。

 

アドフラットパネル導入時のコスト算定と仕様選択指針

アドフラットパネルの導入において、適切な仕様選択は初期コストと維持管理コストの両面から重要な検討事項となります16。

 

寸法別重量効率分析

• 3mタイプ：面積効率6.0kg/㎡（18kg÷3㎡）
• 2mタイプ：面積効率6.0kg/㎡（12kg÷2㎡）

両タイプの面積効率は同等であり、現場の高さ要件に応じた選択が可能です。ただし、3mタイプの方が継手数量を削減できるため、施工効率の観点では有利となります。

 

材質性能とコスト比較
溶融亜鉛メッキ鋼板の採用により、塗装鋼板と比較して約1.5～2倍の耐用年数を実現しています。表面塗装にポリエステル樹脂を使用することで、美観維持期間も延長され、長期使用時のコストパフォーマンスが向上します。

 

特殊仕様の適用判断基準

• メッシュパネル：通気性要求現場（地下工事、換気重要箇所）
• クリアパネル：視認性要求現場（歩行者通路近接、景観配慮地区）
• 防音パネル：騒音規制地域、住宅密集地での夜間工事

これらの特殊仕様は、標準パネルに対して重量やコストの増加を伴いますが、現場要件への適合性を考慮した選択により、トータルでの工期短縮やトラブル回避効果が期待できます。

 

設置計画においては、パネル寸法と現場境界寸法の適合性を事前に検証し、幅調整パネルの使用量を最小化することが、経済的な施工計画の重要なポイントとなります。また、金具類の標準化により、異なる現場間での転用も可能となり、設備投資の効率化が図れます。