足場板の寸法一覧｜材質別規格と重量データ

足場板の寸法一覧と材質別特徴

足場板の木製寸法規格と重量データ

木製足場板は建設現場で最も伝統的に使用されている材料で、主に杉材が採用されています。標準的な寸法規格として、幅200mm×厚さ35mm×長さ2000mmの製品が6.0kg、同じ幅と厚さで長さ4000mmの製品が12.0kgとなっています。

 

木製足場板の寸法一覧。

• 幅150mm×厚さ30mm×長さ2000mm：3.8kg
• 幅180mm×厚さ30mm×長さ2000mm：4.4kg
• 幅210mm×厚さ30mm×長さ2000mm：4.8kg
• 幅240mm×厚さ30mm×長さ2000mm：6.0kg

木製足場板の特徴として、支持間隔によって許容荷重が変動することが重要です。支持間隔900mmでは185kg（1,815N）、1200mmでは140kg（1,373N）、1500mmでは110kg（1,079N）、1800mmでは90kg（883N）という基準値が設定されています。

 

🔍 木製足場板選定のポイント
木製足場板は湿度管理が重要で、保管場所は空気の乾燥した風通しと水はけの良い場所を選ぶ必要があります。また、敷板は足場板として使用してはいけないという安全上の注意事項があります。

 

足場板の鋼製寸法規格と許容荷重

鋼製足場板は高い耐荷重性能を持つ材料として、重要な工事現場で広く採用されています。標準的な鋼製足場板の寸法は幅250mm×厚さ40mmで、長さ別の重量は以下の通りです。
鋼製足場板の詳細寸法データ。

• 長さ4000mm：重量13.2kg（色：青）
• 長さ3000mm：重量10.1kg（色：青、中央ピンク）
• 長さ2000mm：重量6.8kg（色：青、中央赤）

また、幅500mmの大型鋼製足場板も存在し、より高い作業効率を実現します。

• 長さ1829mm：重量13.5kg
• 長さ1524mm：重量11.5kg
• 長さ1219mm：重量9.0kg
• 長さ914mm：重量7.0kg
• 長さ610mm：重量4.8kg

鋼製足場板の許容荷重は150kgに設定されており、アルミ合金製並みの軽さで施工の省力化が可能です。荷重時の沈み込みがアルミ合板製よりも小さく、路面の滑り止めにバーリング加工が施されているのが特徴です。

 

⚡ 鋼製足場板の技術的優位性
日建リースの軽量足場板では、幅250mm・厚み40mmの規格で、1.0m/4.0kg、2.0m/7.0kg、3.0m/10.0kg、4.0m/13.0kgという重量設定になっています。これにより、従来の鋼製足場板よりも軽量化を実現しています。

 

足場板のアルミ製寸法規格と軽量特性

アルミ製足場板は軽量性に優れ、作業効率の向上に大きく貢献する材料です。標準的な寸法は幅240mm×厚さ29mmで、3点支持タイプが主流となっています。

 

アルミ足場板の寸法別重量一覧。

• 長さ4000mm：重量10.5kg（色：青）
• 長さ3000mm：重量7.9kg（色：青、中央ピンク）
• 長さ2000mm：重量5.3kg（色：青、中央赤）
• 長さ1500mm：重量4.2kg（色：青、中央黄）
• 長さ1000mm：重量3.0kg（色：青、中央緑）

アルミ製足場板の許容荷重は120kgに設定されており、鋼製よりもやや低めですが、軽量性による作業効率の向上が大きなメリットです。裏面にズレ止めのためのビートが取り付けられ、滑り止めのためのフランジ加工と水抜き加工が施されています。

 

市場価格の参考として、幅240mm×厚さ32mmの規格では。

• 4.0m：9,152円（税込）
• 3.0m：8,008円（税込）
• 2.0m：6,149円（税込）
• 1.5m：5,434円（税込）
• 1.0m：4,290円（税込）

💡 アルミ足場板の革新的機能
最新のアルミ足場板には、幅240mmタイプでも軽量化が進んでおり、1829mm長で7.6kg、1524mm長で6.6kg、1219mm長で5.4kg、914mm長で4.4kg、610mm長で3.3kgという軽量設計が実現されています。

 

足場板の寸法選定時の支持間隔基準

足場板の安全な使用には、適切な支持間隔の設定が不可欠です。仮設工業会の認定品では、安全衛生規則により制限積載荷重の計算式が定められており、これに適合した製品が推奨されています。

 

支持間隔別許容荷重の詳細基準。

• 支持間隔900mm：許容荷重185kg（1,815N）
• 支持間隔1200mm：許容荷重140kg（1,373N）
• 支持間隔1500mm：許容荷重110kg（1,079N）
• 支持間隔1800mm：許容荷重90kg（883N）

この基準は木製足場板を基準としていますが、鋼製やアルミ製でもこれらの数値を参考に安全係数を考慮した設計が行われています。

 

足場板の適切な選定では、作業内容と荷重条件を十分に検討する必要があります。一般的な歩行用途では幅200～250mmの足場板が使用され、長さは現場の支持間隔に応じて2000mm、3000mm、4000mmから選択します。

 

🎯 現場別選定基準
枠組足場においては、建枠の高さや適合スパンに応じて足場板の寸法を選定する必要があります。例えば、1829mmスパンには1829mm長の足場板、1524mmスパンには1524mm長の足場板を使用するのが基本です。

 

足場板の材質別コスト比較と現場選択基準

建設現場における足場板の選択では、初期コスト、耐久性、作業効率を総合的に判断することが重要です21。材質別の特性を理解し、現場条件に最適な選択を行うことで、プロジェクト全体の効率性と安全性を向上させることができます21。

 

材質別コスト効率比較。
🪵 木製足場板のコスト特性
木製足場板は初期コストが最も安価で、杉材4m長で4,000円程度となっています。ただし、湿度による変形や耐久性の問題があり、長期使用時のメンテナンスコストを考慮する必要があります。使用頻度の低い短期工事や一時的な仮設に適しています。

 

🔩 鋼製足場板の総合コスト
鋼製足場板は初期コストは高めですが、優れた耐久性により長期的なコストパフォーマンスに優れます。許容荷重150kgという高い耐荷重性能により、重機作業や重量物の運搬が必要な現場では必須の選択肢となります。

 

✨ アルミ製足場板の効率性
アルミ製足場板は材料コストは高いものの、軽量性による運搬費削減と作業効率向上により、総合的なプロジェクトコストを抑制できる場合があります。特に高層建築や頻繁な移設が必要な現場では、その軽量性（鋼製の約70%の重量）が大きなメリットとなります。

 

現場条件別の選択指針。
短期・軽荷重作業：木製足場板（200×35×2000mm、6.0kg）
中期・標準荷重作業：アルミ製足場板（240×29×2000mm、5.3kg）
長期・重荷重作業：鋼製足場板（250×40×2000mm、6.8kg）
🔍 隠れたコスト要因
足場板選択時に見落としがちなのが、運搬コストと労働負荷です。アルミ製足場板の軽量性は、作業員の疲労軽減と作業効率向上に直結し、間接的な安全性向上にも寄与します。一方、鋼製足場板の高耐久性は、交換頻度の削減により長期的なコスト削減を実現します。

 

また、足場板の寸法規格統一により、在庫管理の効率化と現場での互換性確保が可能となり、プロジェクト全体の管理コスト削減にも貢献します。特に大規模な建設プロジェクトでは、材質とサイズの標準化により、調達コストの最適化が期待できます。