変成シリコーン系シーリング材特徴と塗装性耐候性

変成シリコーン系シーリング材特徴と塗装性耐候性

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変成シリコーン系シーリング材特徴

変成シリコーン系の要点
🎯
特徴の核は「塗料がのる」「汚染が少ない」

外装の目地で“仕上がりを崩さない”ことが強み。塗装工程とセットで考えるとメリットが最大化します。

🧱
幅広い被着体と追従性

ムーブメントが出る部位でも弾性・追従性で水密・気密を維持しやすい一方、下地とプライマー選定が品質を左右します。

⚠️
弱点は「薄層未硬化」などの癖

“何となくいつも通り”の施工が不具合に直結する材料。厚み・養生・硬化条件の管理で事故を防ぎます。

変成シリコーン系シーリング材特徴:塗装性と汚染が少ない理由


変成シリコーン系シーリング材は、塗料がのりやすく、目地周辺の汚染が少ない点が代表的な特徴です。特に外装目地は「シーリング→塗装」の工程になることが多く、塗装不可の材料を選ぶと、上塗りのはじき・密着不良・見た目のムラが起きやすくなります。
材料分類の整理として、シリコーン系は耐候性が良い一方で“塗料がのらない・撥水汚染する”という欠点が挙げられ、変成シリコーン系は“塗料がのる・汚染が少ない”と説明されています(種類比較の要点として押さえておくと現場判断が速いです)。
また、変成シリコーンは「上から塗装が可能」「不要箇所に付着しても除去しやすい」といった施工後の扱いやすさが特徴として整理されています。塗装仕上げを前提にする現場(サイディング、ALC、RC外壁の取り合いなど)では、材料選定の第一候補に入りやすい理由がここにあります。

変成シリコーン系シーリング材特徴:耐候性・追従性・弾力性(ムーブメント対応)

変成シリコーンは、湿気硬化型として空気中の水分で硬化が進行し、硬化後も弾力性を保ちやすい材料として整理されています。建物は温度変化や乾湿、躯体の微小な動きで目地にムーブメントが出るため、目地材には「伸びる」だけでなく「元に戻る」「応力を吸収する」性質が必要になります。
特徴として、衝撃や振動に強く、被着体同士の膨張・収縮の応力を吸収し、耐久性にも優れるという説明がされています。ここは“材料のカタログ文”に見えますが、実際の不具合(割れ、界面剥離、漏水)を減らす上で直結する性能です。
一方で、追従性は材料単体で完結しません。目地幅・目地深さの設計、バックアップ材の適正、プライマーの選定、下地清掃が揃って初めて「追従できる目地」になります。材料だけを高性能にしても、三面接着や深さ不足があると、期待した伸縮性能が出ず早期破断につながります。

変成シリコーン系シーリング材特徴:1成分形・2成分形と硬化の違い

現場で混乱しやすいのが「1成分形・2成分形」と「硬化方式」の整理です。1成分形はカートリッジで、そのままガンで使用し、湿気硬化は空気中の水分と反応して表面から硬化します。2成分形は基剤と硬化剤を混ぜて使用し、混合反応硬化で硬化が進みます。
変成シリコーン系は、湿気硬化型として説明されることが多く、硬化が空気中の水分と触媒により進行するとされています。つまり、温湿度・換気・目地形状(空気に触れる面積)で硬化スピードや表面状態が変わり、工程管理の難易度が上がる場面があります。
特に注意したいのは「表面は硬化したように見えるが、内部が追いついていない」ケースです。塗装の工程が早すぎると、塗膜側の割れ・しわ・密着不良が起きたり、目地内部の未硬化が残って汚れの付着やブリード様の外観トラブルに見えることがあります。施工計画では、材料の仕様(可使時間、塗装可能時期、養生条件)を現場の気温・湿度に合わせて“現実的に”組み直すのが安全です。

変成シリコーン系シーリング材特徴:薄層未硬化現象(MS-2)と不具合回避

変成シリコーン系の欠点として「薄層未硬化現象が生じる(MS-2)」が挙げられています。これが厄介なのは、施工直後にすぐ致命的な漏水が出るとは限らず、仕上げ・清掃・塗装のタイミングや、細部の厚み不足で“後から”症状が見えることがある点です。
薄層未硬化が疑われる場面の典型は、ヘラ押さえで極端に薄くなった端部、シール幅が細すぎる納まり、取り合い部の段差に追従させようとして材料を擦り付けた結果、膜厚が出ていないケースです。要は「必要な断面が確保できていない」ことが根本原因になりやすいので、設計目地に合わせたバックアップ材と三面接着防止の徹底が効きます。
不具合回避の実務ポイントを、作業者視点でまとめます。
- 下地清掃:粉じん・チョーキング離型剤・油分を残さない(密着不良の最短ルート)。
- プライマー:素材ごとの適合を確認し、塗布量とオープンタイムを守る(乾き過ぎ・塗り過ぎも事故要因)。
- 断面管理:目地幅と深さを確保し、バックアップ材で形を作る(見た目より断面が性能)。
- 養生計画:低温・高湿・降雨が絡む日は工程をずらす(硬化と塗装の事故を減らす)。
この“地味な管理”が、変成シリコーンの強み(塗装性・汚染の少なさ・追従性)を現場で確実に出すコツです。

変成シリコーン系シーリング材特徴:独自視点「目地は“材料選定”より“納まりの設計”が効く」

検索上位の記事は「シリコン系との違い=塗装できる/できない」など、材料名ベースの比較が中心になりがちです。しかし建築従事者の実務では、トラブルの多くが“材料の種類”よりも、目地の納まり(断面、接着面、動きの方向)と工程の組み方に起因します。変成シリコーンを選んでも、三面接着になっていれば伸び代を失い、動いた瞬間に界面から剥がれたり、中央で裂けたりします。
もう一段踏み込むと、目地の性能は「材料の性能」×「断面形状」×「施工品質」×「環境条件」の掛け算です。どれかがゼロに近いと全体が崩れます。変成シリコーンは“汎用性が高い”と言われますが、それは万能という意味ではなく、守るべき基本(下地、プライマー、バックアップ材、養生)を守ったときに、幅広い部位で成立しやすいという意味です。
現場での判断を速くするチェック観点を置きます。
- 目地が動くか:ALC、サイディング、金属、異種材料の取り合いは動く前提。
- 水が当たるか:水が当たるなら一次防水の考え方、当たらないなら意匠・汚染対策が優先になりやすい。
- 仕上げは塗装か:塗装なら変成シリコーン系の“塗料がのる”メリットが最大。
- 施工条件は厳しいか:低温・高湿・短工期なら硬化・塗装タイミングで事故が増える。
この視点で見ると、「どの材料を選ぶか」だけでなく「どう成立させるか」に意識が移り、結果として不具合率が落ちます。
変成シリコーンの基礎(湿気硬化・特徴・用途)がまとまっている参考。
https://www.sekisui-fuller.co.jp/info/2025/20251205/
シーリング材の種類比較(変成シリコーンの特長・欠点:薄層未硬化MS-2など)が整理されている参考。
https://sho-han.com/sealant-basic-knowledge/%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0%E6%9D%90%E3%81%AE%E7%A8%AE%E9%A1%9E/




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