

石頭ハンマーは、現場で「セットハンマー」「セット」と呼ばれることが多い一方、正しくは石頭(せっとう)ハンマーとされ、石材業界で使われていた呼称が広く普及したものだと説明されています。
呼び方が揺れる道具ほど、手配や指示で事故の芽が出ます。「セット持って来い」で片手ハンマーが来る、逆に軽作業に石頭が来る、こうしたミスは珍しくありません。
口頭指示のコツは、道具名に加えて「重量」「用途」を添えることです(例:「石頭1.1kg、測量釘打ちで」など)。
石頭ハンマーは通常の釘打ち用ハンマーより大きめで、重量は1~2kg程度のものが多いとされ、強打撃が必要な作業で重宝されます。
土木学会の解説でも、重量はだいたい1~2kg前後がよく使われるとされ、コンクリート・アスファルトへの釘打ちや、重量物の位置直しなどに便利だと紹介されています。
「強打できる=何でもできる」ではなく、重さがある分だけ反動・疲労・誤打撃時の損害も増えます。用途を明確にしてから持つと、作業効率と安全が両立します。
石頭ハンマーは、石割り・はつり作業などの石工作業全般に使われるタイプとして整理され、通常のハンマーより大きめで1~2kg程度が多いと説明されています。
また頭部形状は「片側が平面、もう片側が凸面」という特徴が挙げられており、当て方によって欠け方・食い込み方・狙いの安定が変わります。
現場の小技としては、仕上げ面や欠けを嫌う箇所は“平面側で面を広く当てる”、点で割りを誘導したいときは“凸面側で集中させる”という使い分けが基本になります(ただし母材・養生・近接物の条件を優先)。
選び方は「重さ」だけで決めないのが重要です。ハンマー全般で、ヘッドと柄(グリップ)の材質や構造は打撃の伝わり方・疲労・滑りやすさに直結します。
例えば同じ1~2kg帯でも、柄が木かパイプかで振動の出方や取り回し感が変わり、長時間のはつり・釘打ちでは差が積み上がります(発注時は“重量+柄材+全長”まで指定するとブレが減ります)。
通販やカタログだと「石頭ハンマー」と「ブロックハンマー(ブロック鎚)」が並びがちなので、ブロック・レンガ割り専用の形状(くさび状)を混同しないのもポイントです。
独自視点として押さえたいのは、「石頭ハンマーは“強打できる”より先に、“外したときが危ない”道具」だという点です。1~2kgの慣性があるので、狙いを外した瞬間に手首・肘・肩へ負担が跳ね返り、さらに二次災害(指・配管・サッシ・タイルの欠け)につながります。
事故予防は精神論ではなく段取りで潰します。作業前に次のチェックをルーチン化すると、ヒヤリハットが減ります。
・🦺 保護具:保護メガネ(破片対策)+手袋(滑り止め)+安全靴(落下・跳ね対策)
・🔎 打撃対象:打つ点の周囲に欠けやすい縁・浮き・貫通の恐れがないか確認
・🧯 周辺:電線・配管・サッシなど「一発で終わる対象」が射線上にないか確認
・🧵 道具:柄の緩み・欠け・グリップの摩耗を確認(違和感があれば交換、貸し借り道具ほど要注意)
呼び方(セット/石頭)と用途(石割り/はつり/釘打ち/位置直し)を一致させ、重量と打撃面の使い分けを言語化できると、現場の新人教育でも説明コストが下がります。sagepub+1
石頭(せっとう)ハンマーの呼称の由来・現場での呼び分け(セットとの違い)の参考。
土木学会「どっちが正しい?セットハンマーと石頭ハンマー」
ハンマー種別の用途整理(石頭ハンマー、ブロックハンマー等の違い)の参考。
モノタロウ「ハンマーの種類と用途」