定水位弁 仕組み と 受水槽 水位 調整 弁

定水位弁 仕組み と 受水槽 水位 調整 弁

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定水位弁 仕組み

定水位弁の要点(DIY向け)
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仕組みは「圧力差」で動く

副弁が開閉して圧力室の圧力を変え、その差で主弁(ダイヤフラム)が開閉します。

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主弁・副弁・配管がセット

主弁単体では完結せず、副弁(ボールタップ/電磁弁)とパイロット配管が連動して初めて水位制御が成立します。

🚨
トラブルは「止まらない/出ない/うるさい」

オーバーフロー、渇水、ハンチング(流水音・振動)を症状から切り分けると原因に近づけます。

定水位弁 仕組み の 主弁 と 副弁


定水位弁は、受水タンク(受水槽)の水位を一定に保つために使われる弁で、基本は「主弁」と「副弁」の組み合わせで動きます。定水位弁は副弁(ボールタップまたは電磁弁)と組み合わせて自動給水と水撃防止に用いられ、水位を一定に保持するもの、と自治体資料でも説明されています。
https://www.city.fuji.shizuoka.jp/documents/830/fmervo000000foe7.pdf
ここでのキモは、蛇口のように「ハンドルを回して弁体を押し付ける」タイプではなく、副弁の開閉で主弁内部の圧力バランス(圧力差)を作り、その圧力差で主弁のダイヤフラム(膜)が上下して開閉する点です。副弁の開閉により主弁内に生じる圧力差で作動する、と図付きで整理されています。


DIY視点で言い換えると、主弁は「大きい水を通す本体」で、副弁は「合図を出す小さい弁」です。副弁が開くと主弁が開きやすい状態になり、副弁が閉じると主弁が閉じやすい状態になります(主弁は“副弁に直接引っ張られている”というより、“圧力差を作られて動かされている”イメージです)。


定水位弁 仕組み の 圧力室 と ダイヤフラム

定水位弁の内部には「圧力室」があり、ここにどれだけ水圧がかかっているかで、主弁のダイヤフラムが押し下げられたり押し上げられたりします。自治体資料の説明では、開弁時は「圧力室の水が抜ける→一次側圧力>圧力室圧力→ダイヤフラムが押し上げられる→二次側へ吐水」、閉弁時は「圧力室の水圧が高まる→一次側圧力=圧力室圧力→ダイヤフラムが押し下げられる→止水」という流れで示されています。
https://www.city.fuji.shizuoka.jp/documents/830/fmervo000000foe7.pdf
ここで意外と見落とされるのが、「圧力室の水が抜ける/溜まる」は、主弁本体の中で起きているということです。つまり、外から見て“主弁が固い・重い”ように見えても、実際は圧力室の小さな経路(小穴や導入路)が詰まるだけで、弁の挙動が極端に変わります(止まらない、出ない、どちらにも振れます)。


DIYで点検するなら、いきなり主弁を分解するより先に、「圧力室に圧力を導入する経路」や「圧力室から逃がす側(副弁・パイロット側)」の詰まりや固着を疑う方が合理的です。メーカーFAQでも、スケール等の目詰まりが弁閉不良・弁開不良の原因になる、と故障例として具体的に挙げられています。
https://www.venn.co.jp/support/faq/products/level_control/node_6745

定水位弁 仕組み の パイロット 配管 と ボールタップ

定水位弁の現場では、副弁として「ボールタップ(浮玉)」が組み合わさることが多く、受水槽の水位に応じて浮玉が上下し、副弁が開閉します。水位が下がると副弁が開き、水位が上がると副弁が閉じる、という大枠は単純です。


ただし重要なのは、副弁の開閉がそのまま主弁を直接動かすのではなく、パイロット配管(パイロット管)を通じて圧力室の状態を変える点です。副弁が開いている間は圧力室の水が逃げやすくなり主弁が開く方向に、逆に副弁が閉じると圧力室が満たされ主弁が閉じる方向に働きます(この“圧力を逃がす/溜める”が仕組みの中核です)。この構成要素(主弁・副弁・パイロット配管)が連動して機能する、という解説も複数の実務系記事で共通しています。


DIYの注意点として、ボールタップ周りは「水面の波」「落とし込み配管」「吐水の勢い」など、わずかな条件でフロートが上下動しやすく、弁が頻繁に開閉してしまうことがあります。メーカーFAQでも、吐水による水面の波でフロートが上下動(弁開閉)することや、長い落し込み配管等によるハンチングが騒音・ウォータハンマーにつながる、と具体例が挙げられています。
https://www.venn.co.jp/support/faq/products/level_control/node_6745

定水位弁 仕組み と 故障 オーバーフロー 渇水

定水位弁の故障は、症状で言うと大きく3つに分けられます。メーカーFAQでは「オーバーフロー(水が止まらない)」「渇水(水が流れない)」「ハンチングや流水音等の騒音」が代表的なクレームとして整理されています。
https://www.venn.co.jp/support/faq/products/level_control/node_6745
まずオーバーフロー(止まらない)の典型は、圧力室側に一次側圧力がうまく導入されず、主弁が閉じるための力が作れないケースです。具体的には、ダイヤフラム室への一次側圧力導入経路のスケール目詰まり、パイロットボールタップの固着やフロート破損などが原因として挙がっています。副弁が「閉じたつもり」でも、圧力室が満たされないと主弁は閉じ切れない、というのが仕組み由来の落とし穴です。


次に渇水(出ない)は逆で、圧力室の水が抜けず、主弁を開くための圧力差が作れないパターンが多いです。こちらもFAQでは、パイロットボールタップの固着、パイロット配管やストレーナ部の目詰まり、電磁弁の作動不良や逃がし量不足などが挙げられています。つまり「止まらない」と「出ない」は正反対に見えますが、どちらも“細い経路の詰まり/固着”で起き得るのが定水位弁の特徴です。


DIYでの初動チェック(安全第一)としては、次の順が現実的です。


  • 🧯 受水槽まわりの止水(一次側)を確実にできるか確認する(止められない場合は作業しない)。
  • 👂 症状を分類する:止まらない/出ない/うるさい(ハンチング)。
  • 🔎 副弁(ボールタップ、電磁弁)側の動作と詰まりを疑う(本体分解の前)。
  • 🧼 ストレーナや小穴相当の“詰まりやすい点”を想定して清掃・点検方針を立てる。

定水位弁 仕組み の 独自視点 DIY 点検 記録

検索上位の解説は「主弁・副弁・圧力差」の説明が中心になりがちですが、DIYで差が出るのは“再発防止のための記録”です。定水位弁は稼働性が高く、屋外設置で風雨にさらされることもありトラブル要因になり得る、という指摘もあり、同じ症状でも季節や水質で出方が変わります(つまり一回直して終わりになりにくい機器です)。


そこで独自視点として、点検・修理のたびに次をメモしておくと、次回の判断が速くなります(管理者チェックでも説明しやすい)。


  • 📝 発生日と天候:大雨・凍結・強風の直後か。
  • 📝 症状の分類:オーバーフロー/渇水/ハンチング(メーカーFAQの分類に合わせると共有が楽)。https://www.venn.co.jp/support/faq/products/level_control/node_6745
  • 📝 水位の状態:水位が下がっても給水しないのか、上がっても止まらないのか(“どちら方向に壊れているか”)。
  • 📝 副弁の種類:ボールタップか電磁弁か(自治体資料でも副弁はボールタップ/電磁弁と明記)。https://www.city.fuji.shizuoka.jp/documents/830/fmervo000000foe7.pdf
  • 📝 触った場所:ストレーナ清掃、フロート調整、配管の詰まり確認など(次回の責任範囲を明確化)。

また、ハンチングや流水音がある場合、単に「弁が悪い」と決めつけず、水面の波でフロートが上下動する構造要因があり得る点は押さえておきたいところです。FAQにも吐水による水面の波でフロートが上下動(弁開閉)する、長い落し込み配管などによるハンチングがある、と具体的に書かれています。
https://www.venn.co.jp/support/faq/products/level_control/node_6745
最後に、権威性のある日本語資料として、定水位弁の定義・開閉の原理(圧力室、ダイヤフラム、一次側圧力と圧力室圧力の関係)まで図でまとまっている自治体資料は、上司チェックの根拠にも使いやすいです。


定水位弁の定義・作動原理(圧力室/ダイヤフラムの開弁時・閉弁時の図)が載っている。
https://www.city.fuji.shizuoka.jp/documents/830/fmervo000000foe7.pdf
故障症状(オーバーフロー、渇水、ハンチング)と原因例(目詰まり、ボールタップ固着、電磁弁不良など)の切り分けに使える。
https://www.venn.co.jp/support/faq/products/level_control/node_6745




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