

蛇口の水漏れ修理は、作業前に水を止めるのが鉄則です。止水栓がある場所(キッチンはシンク下、洗面は洗面台下など)を先に確認し、時計回りで閉めます。止水栓が見当たらない・閉めても止まらない場合は、水道メーターボックスの元栓を閉めて完全に止水します。
止水栓にはハンドル型とマイナスネジ型があり、マイナスネジ型はマイナスドライバーで回して閉めます。閉めたら、蛇口を開けて水が出ない(圧が抜ける)ことを確認してから分解に進むと、床が水浸しになる事故を避けやすいです。
作業準備として、以下を揃えるとスムーズです。
・🧤ゴム手袋(滑り止め)
・🧻タオル/雑巾(残留水を受ける)
・🔧モンキーレンチ(ナットの締緩)
・🪛プラス/マイナスドライバー(ハンドル・カバー)
・🔩六角レンチ(シングルレバーの固定ネジ)
止水が甘いと、分解途中に想像以上の水が噴き出します。特に集合住宅は階下漏水リスクがあるので、止水栓→元栓の優先順位と場所を普段から把握しておくと安心です。
参考:止水栓の場所・閉め方、元栓まで含む応急処置の考え方(冒頭の止水栓パート)
https://home.tokyo-gas.co.jp/column/lavatory/0048/
「蛇口をしっかり閉めても先端からポタポタ」なら、ハンドル水栓はコマパッキン(ケレップ等)の劣化が典型です。シングルレバー混合水栓なら、内部のカートリッジ劣化が疑わしい、というように水栓タイプで原因が分かれます。
まずは増し締めで直るかを確認し、ダメなら消耗部品交換へ進むのが最短です。増し締めは“適度な力”が重要で、締めすぎるとハンドル操作が重くなったり、パッキンを潰して逆に漏れやすくなることがあります。
部位別の目安(よくあるパターン)
意外と見落としがちなのが「漏れているように見えるが、実は結露や飛沫」パターンです。夜間や冬場、配管が冷たいと水滴がつき、根元が濡れて水漏れに見えます。乾いた布で一度拭き、しばらく使って“同じ場所から再び湧くように濡れるか”を確認すると、誤診を減らせます。
参考:水漏れ箇所ごとの原因部品(コマパッキン、三角パッキン、Uパッキン、シールテープ、カートリッジ等)の整理
https://www.komeri.com/contents/howto/html/00060.html
シングルレバー混合水栓で「吐水口から止まらない」「レバー操作が渋い」「温度が安定しない」などが出る場合、カートリッジ交換が有力です。カートリッジは水量・温度を制御する中核部品で、メーカーや型番ごとの専用品が必要になることがあるため、購入前に型番確認が重要です。
交換の流れ(一般例)
ここで“ありがちな失敗”が2つあります。
もう一つ、上位記事でも触れられにくい実務ポイントとして「取り外し前に写真を撮る」が効きます。カバーやリングの順序、向きが分からなくなって復旧に時間を取られがちなので、分解の各段階でスマホ撮影しておくと復元ミスを大幅に減らせます。
参考:シングルレバー混合水栓の原因(カートリッジ)と交換手順の考え方
https://home.tokyo-gas.co.jp/column/lavatory/0048/
壁付けや取付部からの水漏れは、ナットの緩みだけでなく、ネジ部のシールテープ劣化が原因になることがあります。蛇口本体を外したら、古いテープの残りや汚れを落としてから巻き直すのが基本です。
シールテープのコツ(効きが変わるポイント)
ここで意外と盲点なのが「逆回転」です。取り付け時に途中で逆方向へ戻すと、巻いたテープが破れたりズレたりして、見た目は締まっていてもじわじわ漏れが出ることがあります。位置合わせが必要な場合は、やり直し前提で一度外し、テープを巻き直した方が確実です。
また、壁付けの偏心管(クランク)周りは接合が多く、水漏れの再発が起きやすいポイントです。ナット増し締めでダメなら、パッキン交換+シールテープ巻き直しまでセットで考えると、手戻りが減ります。
参考:取付部の原因(ナット緩み・シールテープ劣化)と巻き直し手順の目安
https://home.tokyo-gas.co.jp/column/lavatory/0048/
参考:水栓ネジ部のシールテープ劣化・巻き直しが原因になる点(原因部品の整理)
https://www.komeri.com/contents/howto/html/00060.html
DIY修理で最も出番が多い工具がモンキーレンチです。ナットの緩み確認、カバーナット取り外し、パイプ根元のナット緩めなど、ほとんどの作業が「回す」で成立するため、サイズ調整できるモンキーレンチは相性が良いです。
ただしモンキーレンチは“使い方の癖”があり、ここを外すと失敗が増えます。
独自視点として入れておきたいのが「増し締めは“微量”で効果が出る」点です。水漏れ修理は強く締めるほど直ると思われがちですが、実際は数十度の増し締めで止まるケースが多く、締めすぎると別の不具合(操作が重い、パッキン潰れ、ねじ山痛み)を呼びます。最初は“ほんの少し”締めて様子を見る方が、結果的に安全で早いです。
最後に、部品交換に進む判断基準も明確にしておきます。
この場合は、パッキンやカートリッジなど消耗部品の交換が再発防止になります。
参考:作業前に止水栓を閉める重要性、原因部品(ケレップ/三角パッキン/Uパッキン/シールテープ/カートリッジ)の全体像
https://www.komeri.com/contents/howto/html/00060.html