

バスで「建築研究所」行きに乗っても、立原庁舎に着かないことがあります。
国総研(国土技術政策総合研究所)は、国土交通省が所管する社会資本整備に関する唯一の研究機関です。英語名はNational Institute for Land and Infrastructure Management(略称:NILIM)で、2001年4月に旧・土木研究所・建築研究所・港湾技術研究所を再編・統合して設立されました。
建築業に従事する方にとって、国総研への訪問機会は特に立原庁舎に集中しています。立原庁舎には建築研究部・住宅研究部・都市研究部が置かれ、建築基準や住宅性能に関わる政策支援・技術基準策定を担っています。一方、旭庁舎は本部機能に加え、道路・河川・橋梁・土砂災害など土木系の研究部門が集まっています。
| 庁舎名 | 住所 | 主な部門 | 最寄りバス停 |
|---|---|---|---|
| 旭庁舎(本部) | 茨城県つくば市旭1番地 | 道路・河川・土砂災害・橋梁など | 土木研究所 |
| 立原庁舎 | 茨城県つくば市立原1番地 | 建築・住宅・都市研究 | 建築研究所(終点)または教職員支援機構 |
建築関係の手続きや協議で国総研を訪問する場合、ほとんどのケースでは立原庁舎が目的地になります。これが基本です。
旭庁舎と立原庁舎は同じ「つくば市」にありますが、徒歩では移動できない距離に離れています。同じバスに乗っても降車するバス停が異なるため、事前に「どちらの庁舎を訪ねるか」を確認しておくことが重要です。庁舎を間違えると、タクシーで移動し直すことになり、時間のロスが発生します。
なお、国総研には横須賀庁舎(神奈川県横須賀市)も存在し、港湾・空港・沿岸海洋研究部門が置かれています。つくばの庁舎とは別の場所ですので混同しないよう注意してください。
参考:国土技術政策総合研究所の組織・所在地について(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/国土技術政策総合研究所
東京方面からのアクセスは、つくばエクスプレス(TX)の利用が基本です。秋葉原駅からつくばエクスプレス快速に乗ると、最短45分でつくば駅(つくばセンター)に到着します。快速ではなく区間快速だと約53分かかります。運賃は秋葉原〜つくば間で片道1,360円(IC)です。
つくば駅に到着したら、改札を出てA3出口からエスカレーターまたは階段で地上へ上がります。地上が「つくばセンターバスターミナル」です。ここから先のバス乗り場選択が重要です。
🚌 つくばセンターから国総研へのバス案内
| 行き先 | バス乗り場 | 路線 | 降車バス停 | 運行日 |
|--------|-----------|------|-----------|--------|
| 立原庁舎 | ⑤番 | 「建築研究所」行き(関東鉄道バス) | 建築研究所(終点) | 平日のみ |
| 立原庁舎 | ⑤番 | 「下妻駅」行き(関東鉄道バス) | 教職員支援機構 | 平日・土日祝 |
| 旭庁舎 | ⑤番 | 「建築研究所」行きまたは「下妻駅」行き | 土木研究所 | 平日・土日祝 |
つくばセンターから立原庁舎(建築研究所)まで、バスで約18〜20分、運賃は440円です。旭庁舎(土木研究所)までは約20分、運賃390円です。
1つ注意が必要です。「下妻駅ゆき」のバスは「建築研究所」バス停には停車しません。立原庁舎を目的地とする場合、「建築研究所ゆき」か「教職員支援機構」で下車するルートを選ぶ必要があります。見落としやすいポイントですね。
また、研究学園駅(TX)からのアクセスも使えます。研究学園駅からはコミュニティバス「つくバス吉沼シャトル」の「とよさと病院ゆき」に乗り、旭庁舎なら「土木研究所」で、立原庁舎なら「教職員支援機構」で下車します。運賃は200円(均一)と安価で、Suica・PASMOなどの交通系ICカードも利用可能です。
参考:国総研公式バス時刻表(令和7年10月1日改正版)
https://www.nilim.go.jp/japanese/location/bustimetable_20251001.pdf
土日祝日に国総研を訪問する場合、知っておくべき重要な落とし穴があります。つくばセンター⑤番乗り場から出ている「建築研究所」行きのバスは、土日祝日は完全に運休です。
建築業の方が土曜に講習や見学会で国総研の立原庁舎を訪ねようとした場合、平日と同じように「建築研究所」行きのバスを待っていても、そのバスはやってきません。「バスが来ない」と気づいてからタクシーを手配すると、時間の損失が出ます。
土日祝日に利用できる代替手段は以下のとおりです。
🗓️ 土日祝日の国総研へのアクセス代替手段
- 「下妻駅」行きバス(⑤番乗り場):土日祝日も運行。旭庁舎なら「土木研究所」、立原庁舎なら「教職員支援機構」で下車(建築研究所バス停は通過するので注意)
- つくバス吉沼シャトル(研究学園駅発):土日祝日も運行。運賃200円。Suica・PASMO使用可能
- タクシー:つくばセンターから立原庁舎(建築研究所)まで約14分・概算3,000円程度。つくばセンターのバスターミナル内にタクシー乗り場があります
現実的に最も安定しているのが、研究学園駅からのつくバス吉沼シャトルです。これは使えそうです。研究学園駅はつくばエクスプレスの「つくば」の1つ手前の駅で、つくば駅から1駅・約2分です。
また、夏季(8月13〜16日)と年末(12月29〜31日)は、平日であっても土日祝日ダイヤで運行します。さらに年始(1月1〜3日)は正月特別ダイヤになります。これらの時期に国総研を訪問する場合は、時刻表を事前に確認することが必須です。
国総研公式サイトのアクセス案内ページで、最新の時刻表・バスダイヤを確認できます。
https://www.nilim.go.jp/japanese/location/location.htm
自家用車やレンタカーで国総研つくばを訪問することも可能です。常磐自動車道の「桜土浦IC」または「谷田部IC」から、一般道で約20〜30分でアクセスできます。常磐道は東京から約1時間圏内ですので、車でのアクセスは現実的な選択肢です。
ただし、国総研は国土交通省の施設等機関(官公庁施設)であるため、車で訪問する際は構内への入構手続きが必要です。守衛所にて受付を行い、構内案内図の配布を受けてから進むことになります。事前に担当部署への連絡・予約を済ませておくと、当日の受付がスムーズです。
入構手続きが必要な点に注意が必要です。一般的なオフィスビルへの来訪とは異なり、セキュリティ上の管理が行われている施設のため、飛び込みでの訪問には向きません。
タクシーを利用する場合、つくばセンター(つくば駅)から立原庁舎までは約7.7km・約14分・概算3,000円程度です。バスが使えない時間帯や土日の選択肢として、タクシーは有効です。つくばセンターのバスターミナル内にタクシー乗り場があるため、バスが来ないとわかった際にもすぐ乗り換えられます。
駐車場については、国総研構内に駐車スペースがあるものの、台数に限りがあります。環境や混雑を考慮して、公式案内でも「できるだけ公共交通機関をご利用ください」と案内されています。特に見学会や講習会などで大人数が集まる日は、公共交通機関の利用が推奨されています。
東京側の出発地が「秋葉原駅」の場合、JR各線とつくばエクスプレス(TX)の乗り換えに注意が必要です。TX秋葉原駅はJRの秋葉原駅と接続していますが、地下30メートル以上の深い位置にあるホームです。JRからTXへの乗り換えはエスカレーターを複数本乗り継ぐ必要があり、朝のラッシュ時には10分程度かかることもあります。
時間に余裕のない訪問の場合、JR乗り換えの時間を見込んで行動することが大切です。TXのつくば行き快速は45分ですが、秋葉原での乗り換えロス時間も計算に入れておく必要があります。
なお、TXは起点の秋葉原駅から乗るため座れる確率が高く、移動中に資料を確認したい方には好都合です。これは使えそうです。東北本線・常磐線経由で上野や東京から土浦・ひたち野うしくを経由するルートもありますが、時間・乗り換え回数の面でTX利用が最もシンプルです。
🚆 東京主要駅から国総研(立原庁舎)までの概算所要時間
| 出発地 | 経路 | 概算所要時間 | 備考 |
|--------|------|-------------|------|
| 秋葉原 | TX快速→バス | 約70〜75分 | 乗り換え含む |
| 東京 | JR→TX乗り換え→バス | 約80〜85分 | 乗り換え2回 |
| 上野 | JR→TX乗り換え→バス | 約75〜80分 | 乗り換え2回 |
| 新宿 | JR中央線→TX乗り換え→バス | 約85〜90分 | 乗り換え2〜3回 |
つくばエクスプレス秋葉原駅での乗り換えは1回で完結するため、できる限り秋葉原発でTXに乗ることが時間短縮につながります。JRで秋葉原まで出てから乗り換えるのが最もシンプルなルートです。
参考:つくばエクスプレスの路線・時刻概要
https://www.mir.co.jp/feature/about_tx/