メーターイン メーターアウト メリット スピコン シリンダ

メーターイン メーターアウト メリット スピコン シリンダ

記事内に広告を含む場合があります。

メーターイン メーターアウト メリット

メーターイン メーターアウト メリットの要点
違いは「INを絞る」か「OUTを絞る」か

メーターインは供給(IN)側、メーターアウトは排気(OUT)側の流量を制御し、同じスピコンでも狙う効果が変わります。複動形では一般にメータアウトが安定しやすいとされます。

⚠️
安全と品質は「飛び出し」「不安定」を先に潰す

条件次第で、動き出しの飛び出しや速度の不安定が出ます。選定は「調整のしやすさ」だけでなく、作業者の安全・設備損傷・品質不良まで含めて判断します。

🧰
現場の近道は「使い分け」の型を持つこと

単動形はメータインが基本、複動形はメータアウトが基本という“型”を起点に、荷重・姿勢・配管長・低圧域などの条件で微調整すると、手戻りが減ります。

メーターインのメリットとスピコンの制御方向


メーターインは、シリンダへ入る(IN)空気の流量を調整(Meter)して速度を作る方式で、同じスピコンでも「供給側を絞る」発想になります。
現場での分かりやすいメリットは、初期状態で排気側が大気圧に近い条件でも、供給を絞りながら立ち上げられるため、動き出しの急な飛び出しを抑えやすい点です。
また、単動形シリンダでは構造上、排気側を制御しても調整が成立しにくく、メーターイン(供給側の調整)が一般的な選択になります。
建築設備の現場では、例えば点検口内の小型アクチュエータや、軽負荷の押し当て動作などで「最初の一撃」を嫌うケースがあり、こういう場面でメーターインの考え方が効きます。


参考)メーターインとメーターアウトのスピコンの違いと使い分け方法

ただし、供給側を絞る方式は、条件によっては調整がシビア(少し回しただけで動きが大きく変わる)になりやすい点がデメリットになり得ます。

そのため、メーターインを採用する場合は「安全側に倒す」意味で、まず遅めに設定してから、必要最小限まで上げていく手順が事故防止に繋がります。

メーターアウトのメリットと安定した動作

メーターアウトは、シリンダから出る(OUT)空気の流量を調整(Meter)して速度を作る方式で、一般に複動形シリンダの制御でよく使われます。
この方式の大きなメリットは、排気を絞ることでシリンダ内部が(ピストンを介して)給気側・排気側とも圧縮空気が充填された状態になり、動作が安定しやすい点です。
PISCOの資料でも、複動形シリンダでは一般的にメータアウト制御の方が安定した動作が得られると説明されています。
建築現場目線で言うと、ダンパー機構や治具の押さえ、繰り返し位置決めなど「同じ速度で同じ動きを再現したい」用途では、調整のしやすさと安定性が効いてきます。

一方で、メーターアウトは条件次第で、エアが抜けた状態のシリンダで飛び出しが起きる可能性がある点が注意事項として挙げられています。

つまり、安定性のメリットを取りに行くなら、停止状態(残圧ゼロ付近)からの再起動や、エア遮断後の復帰動作など「最も危ない瞬間」を作業手順に織り込んでおくことが重要です。

メーターイン メリットとメーターアウト メリットの使い分け

使い分けの最短ルートは、まず「単動形=メータイン」「複動形=メータアウト」を基本形として持つことです。
その上で、メーターインのメリット(飛び出しを抑えやすい)を優先するのか、メーターアウトのメリット(安定性・調整のしやすさ)を優先するのかを、現場条件で決めます。
判断を早くするためのチェックリスト(入れ子なし)を置きます。


✅メーターイン寄りに判断しやすい条件

✅メーターアウト寄りに判断しやすい条件

  • 複動形シリンダで、繰り返し動作の速度安定を優先したい。​
  • 調整作業を短くし、現場での再現性を上げたい(調整が緩やかで安定しやすいとされる)。​

また「正解は1つ」と決めつけるより、押出側と引込側で別々の挙動が出ることを前提に、どちら側の動きが重要か(人が近い、ワークが壊れる、干渉する等)で優先度を変えるのが実務的です。

スピコンの向き(制御方向)を誤ると狙いと逆の挙動になり、調整しても収束しないため、器具の刻印や仕様で「メータイン/メータアウト」を確実に確認します。

メーターイン メーターアウト メリットと低圧域の意外な落とし穴

あまり強調されない落とし穴として、低圧域では逆止弁の作動圧力や配管条件が効いて、期待どおりの制御にならないケースがあります。
PISCOの資料では、スプリングリターン仕様(低圧領域の使用に適したスピコン)では、逆止弁作動圧力がスタンダードより低い例が示され、低圧域での応答性を意識した設計思想が読み取れます。
つまり「メータイン/メータアウトの方式」だけでなく、「低圧で逆止弁がきちんと働くか」という部品側の要件が、現場の再現性を左右します。
建築現場だと、仮設エア・コンプレッサの能力不足、長いホース、同時使用での圧力降下などが起きやすく、設計値ではなく“実圧”で挙動が変わるのが現実です。

この状況で「速度が遅いからスピコンを開く」とやると、突然立ち上がりが変わって安全側から外れることがあるため、まず供給圧の安定(レギュレータ、配管径、漏れ点検)を先に疑うのが堅い手順です。

さらに、スピコンやスロットルバルブは構造上、完全に空気を止める用途ではなく漏れを許容する、といった注意もあるため、遮断が必要なら別の弁を選ぶ発想が必要です。

メーターイン メーターアウト メリットを活かす施工と点検のコツ

施工・点検で効くコツは「スピコンは速度、レギュレータは力(推力)」という役割分担を混同しないことです。
PISCOのFAQでは、エアシリンダの押出力(推力)を抑えたい場合、スピードコントローラで絞っても推力自体のコントロールはできず、レギュレータで減圧する必要がある趣旨が示されています。
この誤解が残ると、速度だけを落として現場は安全になった気がする一方、押付け力が過大なままワーク破損や指挟みリスクが残る、という事故につながります。
ここは現場で使えるよう、チェック項目を短くまとめます(入れ子なし)。


🧩施工・調整のチェック

  • まず「制御方向(メータイン/メータアウト)」を本体刻印・仕様で確認する。​
  • 推力を変えたい時はレギュレータで圧力を触り、スピコンは速度調整に徹する。​
  • 停止状態(残圧が抜けた状態)からの再起動手順を決め、飛び出しが出ない設定・手順にする。​
  • 漏れゼロが必要な用途にスピコンを使わない(遮断が必要なら遮断用の弁を別途検討する)。​

最後に、現場の説明資料として信頼性の高いメーカー・公的情報への導線を置きます。


スピコンのメータイン/メータアウトの違いと、複動形でメータアウトが安定しやすい理由(シリンダ内部の状態の説明)
https://www.pisco.co.jp/dl/pdf/CBS1-01.pdf




日本精機 Defi (デフィ) メーター【Defi-Link ADVANCE BF】インテークマニホールドプレッシャー計 (ホワイト) DF10101