外壁塗装は新築から10年目くらいが目安と言われますが…実際、どうなんでしょうか?
モルタル外壁は複数の層で構成されており、それぞれが重要な役割を担っています。内側から順に以下の層で構成されています:
特に重要なのは、ラス網とモルタル層の関係です。ラス網は波形の金網で、モルタルの付着面積を増やし、強度を高める役割があります。
モルタル外壁の工法は、時代とともに進化してきました。
工法の種類 | 特徴 | メリット |
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直張り工法 | 防水紙の上に直接施工 | 施工が簡単で工期が短い |
通気工法 | 通気層を設けて施工 | 結露防止と耐久性向上 |
2000年以降は通気工法が主流となり、建物の寿命を延ばすことに成功しています。
経年劣化によって、モルタル外壁にはさまざまな症状が現れます:
特に注意が必要なのは構造クラックで、断面の深さが4mm以上に達すると、早急な補修が必要となります。
メンテナンスの目安は以下の通りです:
塗料の種類によって耐用年数が異なります:
塗料の種類 | 耐用年数 | 価格帯(120㎡) |
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アクリル | 3〜5年 | 50〜80万円 |
シリコン | 7〜10年 | 70〜100万円 |
フッ素 | 15年以上 | 80〜120万円 |
補修方法は劣化の程度によって異なります:
特に重要なのは、補修時の断面処理です。現在の主流はUカット補修で、これは従来のVカットよりも耐久性が高いとされています。