入居申込書書き方完全ガイド：審査通過の記入方法

入居申込書の書き方

入居申込書の基本項目と記入方法

入居申込書は賃貸物件への入居意思を大家様に示す重要な書類です。記入する基本項目は以下の通りです。
契約者情報

• 氏名：戸籍上の正式名称で記入
• 住所：本人確認書類（免許証・住民票）と同じ住所を記載
• 生年月日：西暦または和暦で統一
• 連絡先：確実に連絡が取れる電話番号
• 現住所での居住年数：大体の年数で構いません

勤務先情報

• 勤務先名：正式な会社名を記載
• 勤務先住所・電話番号：本社または勤務している支店の情報
• 役職・業務内容：「営業」「経理」「人事」「開発」など具体的な職種を記入
• 勤続年数：転職直後の場合は「1ヶ月未満」と記載可能
• 年収：ボーナスを含む税込総支給額を記入

年収の記載では、源泉所得税や社会保険料が引かれる前の総支給額を記入することが重要です。月収は年収を12分割したもので、月給は基本給に役職手当を加えたものです（残業手当や通勤手当は含まれません）。

 

入居申込書の同居者・保証人情報記入のポイント

同居者情報
同居者がいる場合は、以下の情報を記入します。

• 氏名・生年月日・連絡先
• 続柄（配偶者、子、親など）
• 勤務先情報（学生の場合は学校名）
• 年収（収入がある場合）

連帯保証人情報
連帯保証人は基本的に契約者の三親等以内（叔父叔母・甥姪まで）でお願いします。

• 氏名・住所・生年月日・連絡先
• 勤務先情報（退職者の場合は年金受給額を記載）
• 年収・勤続年数
• 続柄（父、母、兄弟など）

連帯保証人が年金受給者でも審査は可能ですが、年金受給額の記載が必要です。保証会社が保証人になる物件では、緊急連絡先として親族の情報を記入します。

 

入居申込書の審査通過を高める記入テクニック

入居申込書は「大家様へのオーディション」と考えることが重要です。審査通過率を高めるための記入テクニックをご紹介します。
転居理由の書き方
転居理由は審査に大きく影響します。好印象を与える理由。

• 「通勤の利便性向上のため」
• 「家族構成の変化に伴い」
• 「職場の異動により」
• 「より良い住環境を求めて」

避けるべき理由。

• 「現在の家賃が高いため」
• 「近隣トラブルのため」
• 「大家との関係悪化により」

年収の記載方法
年収は正確に記載することが基本ですが、以下の点に注意。

• 転職直後の場合は予想年収を記載し、「見込み」と併記
• 複数の収入源がある場合は合算して記載
• 配偶者の収入も考慮される場合があるため、世帯年収も把握しておく

職業・勤務先の記載
安定性をアピールできる記載方法。

• 大企業の場合は正式な会社名を記載
• 公務員の場合は所属部署も明記
• 自営業の場合は事業内容を詳しく記載

入居申込書記入時の注意点と必要書類

記入時の注意点

• 虚偽情報は絶対に記載しない（契約違反となります）
• 丁寧な字で記入する（印象が重要）
• 空欄は極力避ける（「なし」「該当なし」と記載）
• 修正液は使用せず、間違えた場合は二重線で訂正

必要書類の準備
申込時に必要な書類。

• 身分証明書（運転免許証、パスポート、住基カードなど）
• 年金受給者：年金証書または年金振込通知書
• 生活保護受給者：保護決定通知書

審査時に追加で必要な書類。

• 会社名記載の健康保険証
• 源泉徴収票または給与明細3ヶ月分
• 自営業者：確定申告書1～3期分
• 印鑑登録証明書（連帯保証人も必要）

代筆について
入居申込書は代筆も可能な場合があります。ただし、物件によっては代筆NGの場合もあるため、事前に確認が必要です。忙しい場合は、後日メールやFAXで情報を送付し、不動産会社に代筆してもらうことも可能です。

 

入居申込書の業界独自の審査基準と対策法

大家様の審査基準（業界内部情報）
不動産業界では、以下の独自基準で審査が行われることが多いです。
職業別の審査難易度

• 公務員・大企業正社員：最も審査が通りやすい
• 中小企業正社員：安定性重視で審査
• 自営業・フリーランス：収入証明の詳細確認
• アルバイト・パート：連帯保証人の信用度が重要

年収と家賃の関係
一般的に家賃は年収の1/3以下が目安とされますが、実際の審査では。

• 年収300万円以下：家賃5万円以下が理想
• 年収300-500万円：家賃8万円以下
• 年収500万円以上：家賃15万円以下

審査で重視される隠れたポイント

• 現住所での居住年数（短すぎると転居癖を疑われる）
• 勤続年数（1年未満は要注意）
• 連帯保証人の年齢（70歳以上は審査が厳しくなる傾向）
• 申込者の年齢と職業のバランス

審査通過率を上げる裏技

• 申込書提出時に「入居への強い意志」を口頭でアピール
• 初期費用の即日支払い意思を示す
• ペット飼育の有無は正直に申告（後でトラブルになるリスク回避）
• 喫煙習慣がある場合は禁煙の意思を示す

管理会社別の特徴

• 大手管理会社：システマティックな審査、基準が明確
• 地域密着型：大家様との関係性重視、人柄を重視
• 保証会社系：収入重視、過去の賃貸履歴をチェック

入居申込書の記入は単なる事務手続きではなく、大家様への重要なプレゼンテーションです。正確な情報記載と戦略的な記入方法により、希望する物件への入居確率を大幅に向上させることができます。

 

不動産業界の審査基準を理解し、適切な記入方法を実践することで、スムーズな入居審査通過を実現しましょう。