

建築の現場でまず押さえたい「所要時間計算方法」は、難しい理屈ではなく、計算の土台(どの時間を足し、どの時間を引くか)を揃えることです。
代表的な土台は次の2系統で、両方を使い分けると見積もりが安定します。
✅ よく使う2つの基本形(まずここを統一)
特に「距離÷速度」型は、単位が混ざった瞬間にミスが増えます。
例えば、距離がmで速度がkm/hのようにズレる場合は、どちらかに単位を寄せてから割り算します(例:時速4km=時速4000mとして計算)。
参考)所要時間の計算|速度の計算|計算サイト
🧩 現場で起きやすい単位ミス(ありがち)
📌 端数処理のルールも先に決める
移動系の所要時間では「1分未満の端数を1分に切り上げる」考え方が実務上使われることがあります(徒歩換算の表示ルールとして、道路距離80mにつき1分、1分未満は1分として計算する旨が示されています)。
参考)https://www.token.co.jp/estate/useful/archipedia/word.php?jid=00017amp;wid=04317amp;wdid=01
建築現場の見積もりでも、搬入やエレベーター待ちのような「ゼロにはならない時間」を切り上げ扱いにするか、別枠(固定の段取り時間)で持つかを決めておくと説明が楽になります。
参考:徒歩所要時間の端数処理(80m=1分・1分未満切り上げ)の根拠イメージ
https://www.token.co.jp/estate/useful/archipedia/word.php?jid=00017&wid=04317&wdid=01
所要時間を「勤務時間」と混同すると、見積もりも勤怠もブレます。
現場の実務では、開始〜終了の差(拘束)から、休憩時間を引いたものを「労働時間(実作業の基礎)」として扱うのが基本線です。
🧮 休憩を入れた計算の考え方(勤怠にも見積にも効く)
さらに重要なのが、休憩の最低付与ルールです。
労働時間が6時間を超えると45分以上、8時間を超えると60分以上の休憩が必要とされます。
⚠️ 「ちょうど」の罠(意外に現場で揉める)
「8時間ちょうど」は「6〜8時間以内」扱いで45分、8時間を1分でも超えると60分が必要、という整理が紹介されています。
この境界を知らないまま工程を組むと、「予定は8時間ぴったりのはずが、片付けが5分伸びて休憩要件が変わる」という事故が起きます。
✅ 建築の所要時間に落とす実務ポイント
参考:休憩時間の最低付与(6時間超45分・8時間超60分)と「自由利用」などの原則
労働時間に対する休憩時間数とその計算方法をわかりやすく解説 …
建築の見積もり・工程管理では、「所要時間(何日かかるか)」だけだと、応援投入や班編成の判断が遅れます。
そこで、所要時間計算方法を「工数」に変換して持つと、人数の調整が数字でできるようになります。
✅ 工数の基本式(ここを固定する)
🧱 工程別に「工数→所要時間」に戻す
見積段階では、次の流れが実務的です。
📌 「所要時間」だけで管理すると起きるズレ
この“並列化できない時間”を別枠にしておくと、工数計算の精度が上がります。
所要時間の計算ミスは、Excelの式そのものより「前提の書き方」が原因になりがちです。
特に建築の現場では、夜間作業・搬入・立会いで日跨ぎが起きるため、そこを先に潰すのがコツです。
🛠️ 日跨ぎでズレるパターン
このとき、単純に「終了−開始」だとマイナスになります。
✅ 設計の考え方(ツールを問わず必要)
実務上、この「開始時刻が終了時刻より遅い場合、終了時刻は翌日とみなす」考え方が、時間計算系の説明として提示されている例があります。
参考)301 Moved Permanently
Excelでも同様の考え方で列設計(開始、終了、休憩、実働、備考)を固定すると、担当者が変わっても事故が減ります。
🧾 端数(分単位)をどう扱うか
端数ルールがバラバラだと、同じ現場でも「人によって所要時間が違う」状態になり、上司レビューで止まりやすくなります。
検索上位の一般論では「所要時間=終了−開始」「距離÷速度」になりがちですが、建築従事者の現場で効くのは、待機と段取りを別物として扱うことです。
これをやると、所要時間の説明責任が急に上がります。
📌 見落とされがちな「所要時間に混ざる時間」
✅ 分解テンプレ(おすすめ)
この分解を日報や作業報告に取り入れると、「なぜ延びたか」を“感想”ではなく“数字”で出せます。
さらに、待機が多い現場は、次回の所要時間計算方法を改善しやすくなり、応援投入より先に「工程間の取り合い調整」という打ち手が見えるようになります。
🧠 意外に効く小技:徒歩換算ルールを搬入導線に応用
徒歩の所要時間表示で「80m=1分、1分未満切り上げ」という考え方が示されているように、搬入導線も「距離」だけでなく「端数はゼロにならない」前提で積むと、現場説明が通りやすくなります。
例えば「エレベーター前の待ちが平均3分」のような端数時間を、切り捨てず“固定の段取り時間”に含める運用は、地味ですが工程の当たりを良くします。