反りかんな 種類 内丸鉋 外丸鉋 反り台鉋

反りかんな 種類 内丸鉋 外丸鉋 反り台鉋

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反りかんな 種類

反りかんなの種類を迷わず選ぶ要点
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曲面は「凹」か「凸」か

凹面なら外丸鉋、凸面なら内丸鉋が基本。まず形状を言語化すると選定が早い。

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Rの大きさで反り台鉋が効く

大きく湾曲した面は反り台鉋が得意。必要Rに合わせた鉋台を用意(指定)する発想が重要。

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仕込み・調整が性能を決める

曲面用は台直しや刃口調整の考え方が平鉋と違う。削れない原因の多くは道具側にある。

反りかんな 種類の全体像(内丸鉋・外丸鉋・反り鉋)


反りかんなの「種類」を把握する近道は、曲面を削る代表格を“内丸鉋・外丸鉋・反り鉋(反り台鉋)”として押さえることです。竹中大工道具館の解説では、台の下端が外側に湾曲したものが外丸鉋で凹型曲面に用い、内側に湾曲したものが内丸鉋で凸型曲面に用いる、と整理されています。さらに、反り台鉋は平鉋をやや小型にして側面が外側に湾曲するよう反らせた台に仕込み、大きく湾曲した面を削る用途とされています。


曲面加工の現場では「内丸=凸を削る」「外丸=凹を削る」を軸にしつつ、Rが大きく“面で追いかけたい”場合に反り台鉋を選ぶ、という考え方が合理的です。特に反り台鉋は、単に底が丸い鉋というより「大きい曲率を安定して追従させる台構造」と捉えると、用途ブレが減ります。


なお、曲面系の鉋は“丸鉋(内丸・外丸)”と“反り台鉋”が混同されがちですが、台形状(底の曲率)だけでなく、狙う曲面のサイズ感(小R〜大R)と、削り方向(面をなぞる/点で攻める)もセットで分類すると、実務では使い分けが明確になります。


  • 凹面(U字の内側)を削る:外丸鉋
  • 凸面(丸柱など外側)を削る:内丸鉋
  • 大きく湾曲した面を追う:反り台鉋

※外丸・内丸は刃先も円弧状に研ぐ前提なので、研ぎの形も種類の一部として考えるのが安全です(刃先形状と台形状が一致して初めて狙いの面が出ます)。


(参考:外丸鉋・内丸鉋・反り台鉋の用途整理)
曲面鉋の定義と使い分け(凹面=外丸、凸面=内丸、反り台鉋の位置づけ)がまとまっています。
https://www.dougukan.jp/tools/29

反りかんな 種類:内丸鉋の用途と向く部材(丸柱・手摺)

内丸鉋は、台の下端が内側に湾曲した鉋で、凸型曲面を削るための道具です。竹中大工道具館では「台の下端が内側に湾曲したものを内丸鉋と呼び、凸型の曲面を削るのに使用する」と明記されています。つまり丸柱の外周、手摺の丸み、部材の面を“ふくらませて仕上げる”領域が主戦場です。


常三郎の解説でも、内丸鉋は階段の手摺など部材表面に丸みをもたせて仕上げたい時に使用し、社寺の丸柱にも使われると紹介されています。現場感覚としては、同じ丸みでも「面取り鉋で角を落として丸く見せる」のと「内丸鉋で曲面そのものを作る」のでは、仕上がりの密度が変わります。後者は“曲率が連続する面”になるので、塗装・拭き取り・光の回り方が素直になります。


内丸鉋を活かすコツは、刃先のRと台底のRを“作りたい曲面よりわずかに小さめ(=強め)にしすぎない”ことです。曲率が強すぎると当たりが点になり、削り跡が細い筋で残りやすい一方、弱すぎると狙いのふくらみが出にくくなります。部材の最終Rが決まっている場合は、まず罫書きや型板で「どこまで削るか」の境界を作り、内丸鉋は“境界間をつなぐ”役として使うと失敗が減ります。


  • 向く部材:丸柱、手摺、笠木、曲面の見付・見込み
  • 向く工程:中仕上げ〜仕上げ(木目が素直な材なら仕上げまで可能)
  • 注意点:刃先Rと台底Rの不一致は、狙い面が出ない原因になりやすい

(参考:内丸鉋の具体的用途例)
内丸鉋が「階段手摺」や「社寺の丸柱」に使われる旨が表で確認できます。
https://www.tsune36.co.jp/kanna_kaitai_shinsho/page_004/

反りかんな 種類:外丸鉋の用途と“凹面”の攻め方(U型・隅のR)

外丸鉋は、台の下端が外側に湾曲した鉋で、凹型曲面を削るための種類です。竹中大工道具館では「台の下端が外側に湾曲したものを外丸鉋と呼び、凹型の曲面を削るのに使用する」と説明されています。たとえばU字溝の内側、部材の内側のR、隅に回り込むような凹面などが対象になります。


常三郎の表でも、外丸鉋は「部材の表面をU型に仕上げる時に使う」とされ、用途がはっきりしています。凹面は、作業姿勢が窮屈になりやすい上に、刃が木口方向の繊維を拾いやすく、逆目や欠けが起きやすいのが実務の難点です。そこで外丸鉋は“一気に仕上げる”より、狙い面を崩さない範囲で段階的に当たりを増やす運用(荒〜中〜仕上)にすると歩留まりが上がります。


凹面の仕上げで意外に効くのが「削る方向を固定しない」ことです。凹面は材の繊維が面内で曲がって見えることが多く、一定方向に引き切ると逆目を踏みます。外丸鉋の当たりを見ながら、数cm単位で方向を変えて“逆目の出ない区間をつなぐ”ように削ると、研磨工程が短くなることがあります。


  • 向く部材:U型仕上げ、凹の曲面、隅のアール
  • やりがち失敗:当たりが一点化して筋が残る/逆目で欠ける
  • 改善策:削る方向を区間で変える、当たり面を少しずつ育てる

反りかんな 種類:反り台鉋・四方反り台鉋・舟底鉋の違い

反り台鉋は、大きく湾曲した面を削るために、反った形の台に平鉋の刃を仕込んだ種類です。竹中大工道具館では、反り台鉋の説明として「大きく湾曲した面を削るのに使用する」とし、さらに反り台鉋で外丸になっているものを四方反り台鉋、内丸のものを舟底鉋と呼ぶ、と区別しています。つまり“反り台”は概念(大Rの曲面追従)で、その中に外丸系・内丸系が存在するイメージです。


常三郎のページでは、反り鉋について「部材に反った面を削りだすときに使い、鉋台の反り具合は必要に応じてRの指定をする」と説明されています。ここが実務上かなり重要で、反り台鉋は「市販の1丁で何とかする」よりも、狙う曲面の設計R(または現物R)に合わせて台側を用意する発想のほうが成果が出やすい道具です。特に化粧材や手に触れる部材は、曲面の連続性が品質になるので、Rの合わない鉋で“押し付けて合わせる”と面が波打つ原因になります。


また、四方反り台鉋や舟底鉋は小型が多いとされており、狭い曲面や器物の内側など、取り回しが必要な局面で真価を発揮します。用途が建築でも、たとえば丸い飾り金物周りの木部、緩い曲面の見付け、曲面の“つなぎ”など、仕上げの最後に効く場面が出てきます。平鉋の延長で考えるより「曲面の最終整形ツール」として工程に組み込むと、道具の価値が出ます。


  • 反り台鉋:大きく湾曲した面を削る(曲面追従が主目的)
  • 四方反り台鉋:反り台鉋+外丸(凹面側の曲面に寄せた反り台)
  • 舟底鉋:反り台鉋+内丸(凸面側の曲面に寄せた反り台)

反りかんな 種類:仕込み・調整で差が出る“見えない規格”(独自視点)

反りかんなの種類選びで、検索上位が触れにくいのが「同じ内丸鉋でも、現場で“削れる個体”と“削れない個体”に分かれる理由」です。結論から言うと、曲面鉋は平鉋以上に、刃と台が“意図した接触状態”になるよう仕込み・調整しないと性能が出ません。常三郎が反り鉋について「鉋台の反り具合は必要に応じてRの指定をする」と述べている通り、曲面用は台がすでに“形状の部品”で、ここがズレると刃先だけ研いでも挽回しにくいのです。


独自視点として押さえたいのは、反りかんなには「現場の湿度・保管で台の挙動が変わりやすい」という点です。平鉋でも台の狂いは起きますが、曲面鉋は“当たりが線〜点”になりやすい構造なので、わずかな狂いが削り跡に直結します。つまり、種類選びの段階で「その鉋をどこで保管し、どの頻度で台の状態を点検するか」まで含めて、道具計画に落とすとトラブルが減ります。


もう一つ、意外に効くのが“刃先Rの作り方”です。外丸・内丸は刃先も円弧状に研ぐ前提ですが、研ぎの段階で左右の肩(角)が立ちすぎると、曲面に筋を刻みます。一方で肩を丸めすぎると、狙った曲率が出ず、削りが逃げます。そこでおすすめは、最終Rの面を作る前に、試し材で「削った面の接触痕」を確認し、刃先Rを追い込むことです。曲面鉋は、試し削りが“調整工程そのもの”と割り切ったほうが早く仕上がります。


  • 種類選定の次に重要:鉋台のR(指定できるなら指定する)
  • 保管環境:曲面鉋は当たりが点化しやすく、台の微妙な狂いが出やすい
  • 刃先R:肩の立ち・丸めのバランスで筋が出る(試し材で当たりを確認)




創一郎 反鉋 24mm