跳び箱寸法一覧:文部科学省規格サイズ完全ガイド

跳び箱寸法一覧:文部科学省規格サイズ完全ガイド

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跳び箱寸法一覧

跳び箱規格概要
📏
小型跳び箱

長さ80cm×奥行80cm、小学生向け、8段で高さ100cm

📐
中型跳び箱

長さ100cm×奥行100cm、小中学生向け、8段で高さ120cm

📊
大型跳び箱

長さ120cm×奥行120cm、中学生以上向け、8段で高さ135cm

跳び箱サイズ別規格と対象年齢詳細

文部科学省規格に基づく跳び箱は、使用者の年齢と技能レベルに応じて3つのサイズに分類されています。体育館設計において、設置予定の跳び箱サイズを正確に把握することは、適切なスペース確保と安全性確保の観点から極めて重要です。

 

小型跳び箱(T-1)の詳細仕様

  • 対象:小学生
  • 長さ:80cm
  • 奥行:80cm
  • 下幅:80cm
  • 上幅:35cm
  • 重量:約36kg
  • 8段時高さ:100cm

小型跳び箱は主に小学生の体育授業で使用され、初心者でも安全に跳躍練習ができるよう設計されています。コンパクトなサイズながら、1段あたり10cmの高さ調整が可能で、段階的な技能向上をサポートします。

 

中型跳び箱(T-2)の詳細仕様

  • 対象:小学生・中学生
  • 長さ:100cm
  • 奥行:100cm
  • 下幅:90cm
  • 上幅:40cm
  • 重量:約50-55kg
  • 8段時高さ:120cm

中型跳び箱は最も汎用性が高く、小学校高学年から中学生まで幅広く使用されています。SG基準認証品として製造され、ラワン材クリアー塗装仕上げとコーナーロッキング加工により、長期間の使用に耐える耐久性を持ちます。

 

大型跳び箱(T-3)の詳細仕様

  • 対象:中学生以上・一般
  • 長さ:120cm
  • 奥行:120cm
  • 下幅:105cm
  • 上幅:45cm
  • 重量:約67-75kg
  • 8段時高さ:135cm

大型跳び箱は高校生や一般成人向けの規格で、最大の安定性と跳躍距離を提供します。体重の重い使用者でも安全に使用できるよう、より堅牢な構造となっています。

 

跳び箱段数別高さ寸法一覧表

建設業従事者にとって重要な情報として、各段数における正確な高さ寸法があります。体育館の天井高や周辺設備との干渉チェックに必要不可欠なデータです。

 

段数 小型高さ 中型高さ 大型高さ
1段 30cm 35cm 35cm
2段 40cm 50cm 55cm
3段 50cm 65cm 70cm
4段 60cm 80cm 85cm
5段 70cm 90cm 100cm
6段 80cm 100cm 115cm
7段 90cm 110cm 125cm
8段 100cm 120cm 135cm

段数計算の特徴
小型跳び箱は1段目が30cmで、その後1段あたり10cmずつ増加する規則的な構造です。一方、中型・大型跳び箱は1段目が35cmで、段数が上がるにつれて増加幅が変化する複雑な構造となっています。

 

特に注目すべきは、中型跳び箱では4段目以降、大型跳び箱では6段目以降が10cmずつの増加に変わる点です。この設計により、低段数では大きな高さ変化で基礎技能を習得し、高段数では細かな調整が可能になっています。

 

跳び箱重量とSG基準認証規格

体育館設計において見落とされがちですが、跳び箱の重量は床荷重計算や運搬計画に直接影響する重要な要素です。

 

サイズ別重量仕様

  • 小型跳び箱:約36kg(8段組立時)
  • 中型跳び箱:約50-55kg(8段組立時)
  • 大型跳び箱:約67-75kg(8段組立時)

これらの重量に加えて、使用者の体重(一般的に50-80kg)と跳躍時の荷重増加(約2-3倍)を考慮すると、床面への瞬間最大荷重は相当な数値となります。特に古い体育館の改修時には、既存床の耐荷重性能確認が必要です。

 

SG基準認証の重要性 🏅
SG(Safe Goods)基準認証は、製品安全協会が定める安全基準をクリアした証明です。認証品には以下の特徴があります。

  • 厳格な安全性能試験をクリア
  • 対人補償保険が付与
  • 定期的な品質監査実施
  • トレーサビリティ確保

建設業従事者の立場から、SG基準認証品の導入は施設管理者の責任を軽減し、万一の事故時の法的リスクを最小化する効果があります。

 

材質と耐久性
現代の跳び箱はラワン材を主材料とし、クリアー塗装仕上げが標準です。コーナーロッキング加工により、激しい使用にも耐える構造強度を確保しています。メーカー発表では、通常使用で20-30年の耐用年数を想定しており、長期的な施設運営計画に組み込める耐久性を持ちます。

 

跳び箱設置スペース計算と体育館設計基準

体育館設計における跳び箱エリアの設計は、単純な器具寸法だけでは不十分です。安全な使用に必要な周辺スペースを含めた総合的な計画が求められます。

 

最小必要設置スペース計算法 📐
跳び箱設置に必要な最小スペースは以下の要素で構成されます。

  • 助走距離:10-15m(技能レベルにより調整)
  • 跳び箱本体:長さ80-120cm
  • 着地スペース:3-5m
  • 左右安全余裕:各1.5-2m
  • 指導者動線:周囲1m

例:中型跳び箱(100cm)使用時の計算
助走15m + 跳び箱1m + 着地4m + 安全余裕4m = 合計24m × 幅6m = 144㎡
この計算は最小値であり、実際の設計では余裕を持った数値設定が重要です。特に複数台同時使用や授業形態の多様化を考慮すると、1.5-2倍の面積確保が推奨されます。

 

天井高基準と照明計画
跳び箱使用時の最高到達点は、使用者身長+跳躍高度で算出されます。一般的に。

  • 小学生使用時:最高到達点約3.5m
  • 中学生使用時:最高到達点約4.0m
  • 高校生以上使用時:最高到達点約4.5m

建築基準法上の体育館天井高は最低6mですが、照明器具や設備配管を考慮すると、実質有効高さは5.5m程度となります。跳び箱エリアでは特に注意深い設備計画が必要です。

 

床材選定基準
跳び箱着地エリアの床材は、衝撃吸収性と適度な反発性の両立が求められます。

  • 推奨床材:体育館用複合フローリング(厚み20mm以上)
  • 下地:衝撃吸収材併用
  • 表面仕上:滑り止め処理必須
  • メンテナンス性:定期的なワックス掛け対応

跳び箱価格相場と調達計画ガイド

体育館建設プロジェクトにおける跳び箱調達は、初期予算計画の重要な構成要素です。適切な価格相場の把握と調達戦略により、コストパフォーマンスの最適化が可能です。

 

2025年度価格相場 💰
メーカー希望小売価格(税別)。

  • 小型跳び箱8段:98,400円-110,000円
  • 中型跳び箱8段:129,000円-155,000円
  • 大型跳び箱8段:157,000円-200,000円

実際の調達価格は、数量や付帯サービスにより変動します。教育機関向け割引適用時は、定価の20-30%引きが一般的な相場となっています。

 

調達時の重要確認項目
跳び箱調達では価格以外にも以下の要素が重要です。

  • 受注生産期間:通常1ヶ月前後
  • 配送条件:軒先渡しが標準、設置は別途
  • 保証期間:メーカー保証1-3年
  • メンテナンス体制:定期点検サービス有無
  • 追加オプション:ストップシートや運搬車

長期コスト考察
跳び箱の総所有コストは購入価格だけでなく、以下の要素を含めた計算が必要です。

  • 年間メンテナンス費用:購入価格の3-5%
  • 保険料:SG基準認証品は保険料優遇あり
  • 消耗品交換:ゴム部分等の定期交換
  • 収納設備:専用収納ラックや運搬車

20-30年の使用期間を想定すると、初期購入価格の1.5-2倍が総所有コストの目安となります。高品質な製品選択により、長期的なコストメリットが期待できます。

 

特殊仕様と発注注意点
標準規格以外の特殊仕様が必要な場合は、以下の点に注意が必要です。

  • カスタム仕様:納期3-6ヶ月延長
  • 特殊塗装:追加費用10-20%
  • ロゴ印刷:版代別途必要
  • 特殊サイズ:安全認証取得困難な場合あり

体育館設計の早期段階から仕様確定を行い、適切な調達スケジュールを組むことで、プロジェクト全体の円滑な進行が可能になります。メーカーとの綿密な打ち合わせにより、施設の特性に最適化された跳び箱選定を実現できます。