「ユニット工法」と「プレハブ工法」の違いについて知っていますか?両者とも建物の部材を工場で作り、現場で組み立てる方法ですが、その細部には大きな違いがあります。
プレハブ工法は、工場で生産された屋根、壁、床などの部材を現場で組み立てる方法を指します。一方、ユニット工法はプレハブ工法の一種で、より一貫して工業化を目指したものです。部屋単位に分けたユニットを工場で作り、それを現場に運んで建物として組み立てます。
プレハブ工法のメリットとしては、品質が安定していること、工期の短縮、人件費の削減による全体的なコストダウンが見込めることが挙げられます。一方、ユニット工法では新たにユニットを足すことができるため、増築しやすいのが特徴です。
しかし、これらの工法にはデメリットもあります。プレハブ工法では、狭い土地や道路では施工が厳しくなり、設計の自由度が少なくなる可能性があります。一方、ユニット工法では、一度工事を始めてしまってからの間取りの変更やリフォームは難しい場合があります。
プレハブ住宅は簡単に建てられますが、どんなデメリットがあるんでしょうか?
まず、デザインの自由度が低いという点です。プレハブ住宅は規格化された部材を使用するため、自由なデザインが難しいのです。特に、個性的な外観や間取りを希望する方にとっては、この点は大きなデメリットとなるでしょう。また、リフォームを考える際にも、建築を行ったメーカーでなければ対応できない場合もあります。
次に、耐久性や耐火性に問題があるという点です。プレハブ住宅は軽量鉄骨造であるため、一定の温度以上になると鉄骨の強度が急激に落ち、柱が崩れる恐れがあります。また、鉄骨はサビやすく、そのためのメンテナンスが必要となります。これらのことから、耐久性や耐火性には注意が必要です。
組み立て式の住宅は、現地で部品や部材を組立、解体することが可能な施設のことです。このような住宅は、大量に設置することが可能で、工期も短いという特徴があります。また、大型車両が通れない場所や、入り組んだ土地でも設置が可能となり、設置場所の選択肢が広がります。
組み立て式の住宅と似たような存在として、ユニットハウスがあります。ユニットハウスは、工場で完成に近い状態まで組み上げられ、現場に運ばれて設置されます。これに対して、組み立て式の住宅は、工場で製造された部品や部材を現場で組み立てるという点で、ユニットハウスとは一線を画します。
組み立て式の住宅は、工場で部材を大量生産することにより、品質の均一化とコスト削減が可能となります。しかし、その一方で、設置場所の環境や天候によっては、部材の劣化が進む可能性もあります。また、設備に別途費用がかかることや、断熱性が低いというデメリットもあります。
それでも、組み立て式の住宅は、その自由な設計、短い工期、低コスト、安定した品質、設置場所の選択肢の広さなどのメリットから、多くの人々に選ばれています。特に、最近では、土地を有効活用するために、プレハブ建築でトランクルームや駐車場、テレワーク用のレンタルルームを設けるケースも見られます。