
ザレジデンス白金スイートの管理費は、住戸によって月額165,840円から197,660円と幅があります。この金額は一般的な分譲マンションと比較すると非常に高額ですが、シニア向けマンションとしては標準的な水準と言えるでしょう。
港区白金エリアの一般的な分譲マンションの管理費相場は、専有面積50㎡程度で月額2万円~4万円程度であることを考慮すると、ザレジデンス白金スイートの管理費は約4~5倍の水準となっています。
この高額な管理費の背景には、以下の要因があります。
管理費に含まれるサービスは、一般的なマンションとは大きく異なります。最も特徴的なのは、24時間看護師が常駐していることです。これにより、入居者の健康管理や緊急時の対応が可能となっています。
コンシェルジュサービスでは、以下のような業務を提供。
共用設備の維持管理費用も管理費に含まれており、これらの設備は一般的なマンションでは見られない豪華なものばかりです。
修繕積立金は月額46,455円から61,254円と設定されており、これも一般的なマンションと比較すると高額です。しかし、シニア向けマンションの特殊な設備や、大成建設による高品質な建築仕様を考慮すると、適正な水準と考えられます。
修繕積立金が高額に設定されている理由。
長期修繕計画では、一般的なマンションでは必要のない項目も含まれており、例えば大浴場の循環設備や特殊な介護設備の更新費用なども計上されています。
管理会社は株式会社シティインデックスホスピタリティが担当しており、シニア向けマンションの運営に特化した専門的なサービスを提供しています。この会社は、単なる建物管理だけでなく、入居者の生活サポートまで包括的に行っているのが特徴です。
管理体制の特徴。
管理員は常駐体制となっており、一般的なマンションの日勤管理や巡回管理とは大きく異なります。これにより、入居者の安全・安心を24時間体制で確保しています。
不動産投資の観点から見ると、高額な管理費は収益性に大きな影響を与えます。賃貸に出す場合、管理費は基本的にオーナー負担となるため、実質的な収益を圧迫する要因となります。
投資判断のポイント。
現在の賃貸事例を見ると、1LDK(約50㎡)で月額43.5万円の賃料に対し、管理費が約16万円となっており、実質的な収益率は大幅に低下します。
ただし、シニア向けマンションの需要は今後も増加が見込まれており、特に白金エリアという立地の優位性を考慮すると、長期的な投資価値は期待できる可能性があります。
管理費の高さは一見デメリットに見えますが、充実したサービスと設備により、入居者の満足度が高く、結果として空室リスクが低いというメリットもあります。投資判断においては、単純な利回りだけでなく、安定性や将来性も含めた総合的な評価が重要となるでしょう。