アンテナ 処分 粗大ごみ 廃棄方法と費用の総まとめ

アンテナ 処分 粗大ごみ 廃棄方法と費用の総まとめ

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アンテナ 処分 粗大ごみ

アンテナ処分の基本情報
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サイズで分類が変わる

30cm以下の小型アンテナは不燃ごみ、それ以上は粗大ごみとして処分するのが一般的です。

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処分費用の目安

自治体による粗大ごみ処理は400円〜1,000円程度、業者依頼の場合は5,000円〜10,000円が相場です。

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放置するリスク

不要なアンテナを放置すると、劣化による屋根材の損傷や倒壊事故の危険性があります。

アンテナの種類別 粗大ごみ分類と処分方法

アンテナを処分する際には、まずその種類とサイズを確認することが重要です。アンテナは主に以下のように分類されます。

  • 室内アンテナ(小型)
  • 屋外アンテナ(八木式アンテナ)
  • BS/CSパラボラアンテナ

基本的な分類基準としては、30cm以下の小型アンテナは不燃ごみ30cmを超える大型アンテナは粗大ごみとして処理されることが一般的です。ただし、この基準は自治体によって異なる場合があります。

 

不燃ごみとして処分する場合は、通常の不燃ごみ収集日に指定の袋に入れて出すだけで済みます。一方、粗大ごみとして処分する場合は、事前に自治体への申し込みが必要です。

 

粗大ごみ処分の一般的な流れは以下の通りです。

  1. 自治体の粗大ごみ受付センターに申し込む
  2. 粗大ごみ処理手数料券(シール)を購入する
  3. アンテナに手数料券を貼り付ける
  4. 指定された日時・場所に出す

なお、平成25年4月1日に施行された小型家電リサイクル法により、30cm以下のアンテナは小型家電としてリサイクル回収の対象となっている自治体もあります。環境負荷軽減のため、可能であればリサイクル回収を利用することをおすすめします。

 

アンテナを粗大ごみで処分する際の費用相場

アンテナを粗大ごみとして処分する際の費用は、自治体によって異なりますが、一般的な相場は以下の通りです。

  • 小型アンテナ(室内用など):200円〜400円程度
  • 大型アンテナ(八木式、パラボラなど):400円〜1,000円程度

これらの費用は「粗大ごみ処理手数料券」として支払います。この手数料券は、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、郵便局などで購入することができます。

 

自治体によっては、粗大ごみの収集だけでなく、自己搬入(清掃工場や処理施設への持ち込み)も可能な場合があります。自己搬入の場合、収集よりも費用が安くなることもありますが、運搬の手間がかかるというデメリットがあります。

 

また、アンテナの大きさや重量によっては、自治体の粗大ごみ収集では対応できず、専門業者に依頼する必要がある場合もあります。その場合の費用は5,000円〜10,000円程度が相場となりますが、アンテナの取り外し作業も含まれることが多いです。

 

費用を抑えたい場合は、複数の処分方法を比較検討することをおすすめします。

 

アンテナの自力取り外しから粗大ごみ処分までの手順

アンテナを自力で取り外して粗大ごみとして処分する場合の手順を詳しく解説します。安全に作業を行うためにも、以下の手順を参考にしてください。

 

【準備するもの】

  • 軍手やゴム手袋
  • ドライバー(プラスとマイナス)
  • モンキーレンチ
  • 脚立(必要に応じて)
  • 安全帯(高所作業の場合)

【取り外し手順】

  1. 安全確認: 作業前に天候を確認し、雨天や強風時は避けましょう。また、高所作業となるため、安全対策を十分に行ってください。

     

  2. ケーブルの取り外し: まず、テレビとアンテナを繋いでいるケーブルを外します。

     

  3. 固定部分の解除: アンテナを固定しているボルトやナットを緩めて取り外します。錆びている場合は、潤滑油を使用すると作業がスムーズになります。

     

  4. アンテナの撤去: 固定が解除されたら、慎重にアンテナを取り外します。大型のアンテナは重いため、無理せず複数人で作業することをおすすめします。

     

  5. 設置跡の処理: アンテナを取り外した後の穴やネジ跡は、防水処理を施しておきましょう。放置すると雨漏りの原因になることがあります。

     

【粗大ごみとしての処分手順】

  1. 自治体への申し込み: 粗大ごみ受付センターに電話やインターネットで申し込みます。

     

  2. 処理手数料券の購入: 指定された金額の粗大ごみ処理手数料券を購入します。

     

  3. 収集日の確認: 収集日と出す場所を確認します。

     

  4. アンテナの準備: アンテナに処理手数料券を貼り、指定された場所に出します。

     

自力での取り外しが難しい場合や、安全面で不安がある場合は、専門業者に依頼することをおすすめします。特に屋根の上に設置されているアンテナは、転落事故のリスクがあるため、無理をせず専門家に任せることも検討しましょう。

 

アンテナ処分で知っておくべき自治体ごとの違い

アンテナの処分方法は自治体によって大きく異なるため、お住まいの地域のルールを正確に把握することが重要です。ここでは、自治体ごとの違いについて解説します。

 

【分類の違い】
自治体によって、アンテナの分類方法が異なります。例えば。

  • 東京都杉並区:アンテナは「粗大ごみ」として処分
  • その他の自治体:サイズによって「不燃ごみ」と「粗大ごみ」に分類

また、小型家電リサイクル法に基づき、30cm以下のアンテナをリサイクル回収している自治体もあります。

 

【申込方法の違い】
粗大ごみの申込方法も自治体によって異なります。

  • 電話での申込のみ受付
  • インターネットでの申込も可能
  • LINEなどのSNSでの申込に対応している自治体も増加中

【収集方法の違い】
収集方法にも違いがあります。

  • 戸別収集:自宅前まで回収に来てくれる
  • 指定場所収集:決められた集積所に持っていく必要がある
  • 自己搬入:清掃工場などの施設に自分で持ち込む

【処理手数料の違い】
処理手数料も自治体によって異なります。

  • 小型アンテナ:200円〜500円程度
  • 大型アンテナ:400円〜1,500円程度

特に注意すべき点として、一部の自治体では、アンテナの素材(金属主体か樹脂主体か)によって分類が変わる場合もあります。

 

お住まいの自治体の正確な情報を得るには、自治体のホームページを確認するか、直接問い合わせることをおすすめします。多くの自治体では、ごみ分別アプリやごみ分別辞典を提供しており、簡単に検索できるようになっています。

 

小型家電リサイクル制度の詳細については環境省のウェブサイトで確認できます

アンテナ処分の代替方法と業者依頼のメリット

粗大ごみでの処分以外にも、アンテナを処分する方法はいくつかあります。それぞれのメリット・デメリットを比較しながら、最適な処分方法を見つけましょう。

 

【不用品回収業者に依頼する】
不用品回収業者に依頼すると、アンテナの取り外しから処分までを一括して行ってもらえます。

 

メリット。

  • 自分で運搬する手間がない
  • 最短即日での回収が可能
  • 他の不用品もまとめて処分できる

デメリット。

  • 費用が5,000円〜10,000円程度と高め
  • 無許可の業者もあるため、選定に注意が必要

【リサイクルショップやフリマアプリで売る】
状態の良いアンテナであれば、リサイクルショップやフリマアプリで売ることも可能です。

 

メリット。

  • 収益を得られる可能性がある
  • 資源の有効活用になる

デメリット。

  • 需要が限られており、売れない可能性もある
  • 自分で出品や発送の手間がかかる

【アンテナ専門業者に依頼する】
アンテナの設置や修理を行う専門業者に依頼する方法もあります。

 

メリット。

  • 安全かつ確実に取り外してもらえる
  • 屋根などの設置箇所の補修も同時に依頼できる
  • 新しいアンテナへの交換も一括で対応可能

デメリット。

  • 費用が10,000円前後とやや高額

【引越し業者に依頼する】
引越しのタイミングであれば、引越し業者にアンテナの撤去・処分を依頼することも可能です。

 

メリット。

  • 引越し作業と一緒に行ってもらえる
  • 追加料金で対応してくれる業者が多い

デメリット。

  • 引越し時以外は利用できない
  • 業者によっては対応していない場合もある

業者に依頼する際の注意点として、必ず事前に見積もりを取り、料金体系や作業内容を確認することが重要です。また、許可を持った適正な業者かどうかも確認しましょう。

 

適正な廃棄物処理業者の選び方については環境省のガイドラインが参考になります
アンテナの状態や設置場所、予算などを考慮して、最適な処分方法を選びましょう。特に高所に設置されているアンテナは、安全面を最優先に考え、無理せず専門家に依頼することをおすすめします。

 

アンテナ放置のリスクと早期処分のメリット

不要になったアンテナを放置することには、様々なリスクが伴います。ここでは、アンテナを早期に処分するメリットと放置することのデメリットについて詳しく解説します。

 

【アンテナ放置のリスク】

  1. 建物への損傷リスク
    • 長期間の風雨にさらされることで、アンテナの取り付け部分から雨漏りが発生する可能性があります
    • 錆びたアンテナから流れ出た赤錆が屋根材を変色させることもあります
    • アンテナの重みで屋根材が劣化し、建物の寿命を縮める原因になります
  2. 安全面のリスク
    • 老朽化したアンテナが強風で倒壊し、人や物に被害を与える危険性があります
    • 倒れたアンテナが電線に接触すると、停電や火災の原因になることもあります
    • 屋根の上の不安定なアンテナは、メンテナンス時の事故リスクを高めます
  3. 近隣トラブルのリスク
    • アンテナが倒れて隣家の敷地に被害を与えた場合、賠償責任が発生します
    • 見た目が悪いという理由で、ご近所からクレームを受ける可能性もあります

【早期処分のメリット】

  1. 安全性の向上
    • 倒壊や落下のリスクがなくなり、安全な住環境を維持できます
    • 屋根へのダメージを最小限に抑えられます
  2. 建物の保全
    • 雨漏りや屋根材の劣化を防ぎ、建物の寿命を延ばせます
    • 屋根のメンテナンスがしやすくなります
  3. 景観の改善
    • 見た目がすっきりし、住宅の外観が向上します
    • 特に複数のアンテナが設置されている場合、撤去することで見栄えが格段に良くなります
  4. 将来的なコスト削減
    • 早期に処分することで、劣化が進んだ後の高額な修繕費用を避けられます
    • 放置して大きな被害が出てからでは、処分費用に加えて修繕費用もかかります

特に注目すべき点として、2018年の台風21号では、強風によるアンテナの飛散被害が多数報告されました。このような自然災害のリスクを考えると、使用していないアンテナは早めに撤去することが賢明です。

 

また、近年の住宅では光回線やケーブルテレビの普及により、従来型のアンテナが不要になるケースが増えています。使わなくなったアンテナは、景観や安全のためにも早めに処分することをおすすめします。

 

建物の安全管理に関する国土交通省のガイドラインも参考になります