ダイケン玄関収納寸法一覧と施工のポイント

ダイケン玄関収納寸法一覧と施工のポイント

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ダイケン玄関収納寸法一覧

ダイケン玄関収納寸法の基本情報
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標準幅寸法

400mm、800mm、1200mm、1600mmの4種類から選択可能

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高さ寸法

570mm(天袋)、780mm(下部収納)、2345mm(トールプラン)

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奥行き寸法

280mm(薄型)、403mm、405mmの3パターン展開

ダイケンhapia玄関収納の基本寸法規格

ダイケン工業のhapia玄関収納は、建築現場で最も多く採用される住宅用収納システムの一つです。基本寸法規格は建築モジュールに合わせて設計されており、施工性と機能性を両立させています。

 

幅寸法の基本パターン

  • 400mm幅:狭小住宅やマンション玄関に最適
  • 800mm幅:一般的な戸建て住宅の標準サイズ
  • 1200mm幅:大容量収納を求める場合の推奨サイズ
  • 1600mm幅:最大サイズで大家族対応可能

高さ寸法の分類

  • 天袋タイプ(570mm):上部空間活用型
  • 下部収納(780mm):腰掛けベンチ組み合わせ可能
  • トールプラン(2345mm):床から天井まで最大活用

奥行き寸法については、設置場所の制約に応じて選択できる設計となっています。薄型の280mmは玄関スペースが限られる都市部のマンションで重宝されており、標準的な403-405mmは戸建て住宅での採用率が高くなっています。

 

ダイケン玄関収納の幅別詳細寸法と収納量

各幅サイズにおける詳細寸法と実用的な収納量について、建築業界での使用実績を基に解説します。

 

400mm幅タイプの詳細仕様

  • 外寸:幅400×奥行405×高780mm(下部収納の場合)
  • 内寸有効幅:約360mm
  • 収納可能靴数:約8-12足(大人用基準)
  • 重量:約25kg
  • 価格帯:25,800円~38,600円

400mm幅は最もコンパクトなサイズでありながら、単身世帯や二人世帯には十分な収納量を確保できます。マンションの玄関幅が限られる場合でも、壁面を有効活用できる設計です。

 

800mm幅タイプの詳細仕様

  • 外寸:幅800×奥行405×高2345mm(トールプランの場合)
  • 内寸有効幅:約760mm
  • 収納可能靴数:約24-32足
  • 重量:約45kg
  • 価格帯:55,733円~96,065円

800mm幅は最も汎用性の高いサイズで、4人家族程度までカバーできる収納量を持ちます。建築現場では標準仕様として採用されることが多く、コストパフォーマンスにも優れています。

 

1200mm幅タイプの詳細仕様

  • 外寸:幅1200×奥行405×高2345mm
  • 内寸有効幅:約1160mm
  • 収納可能靴数:約32-50足
  • 重量:約65kg
  • 価格帯:77,726円~139,920円

1200mm幅は大容量タイプで、3世代同居や靴の多い家庭に適しています。コの字プランでの設置により、玄関全体の収納計画を効率的に立てることができます。

 

1600mm幅タイプの詳細仕様

  • 外寸:幅1600×奥行405×高2345mm
  • 内寸有効幅:約1560mm
  • 収納可能靴数:約50-70足
  • 重量:約85kg
  • 価格帯:120,000円~253,200円

最大サイズの1600mm幅は、玄関をシューズインクローゼット的に使用したい場合や、靴以外の収納も含めて計画する際に選択されます。

 

ダイケン玄関収納の施工方法別寸法差と注意点

ダイケン玄関収納には「セットオン施工」と「フロート施工」の2つの取り付け方法があり、それぞれ必要な寸法や納まりが異なります。

 

セットオン施工の寸法要件
セットオン施工では、台輪を使用して床面に直接設置します。

 

  • 台輪高さ:70mm(現場組み立て式)
  • 必要床面積:本体寸法+台輪分
  • 壁面固定用ビス位置:後方壁面から50mm
  • 床面荷重:1㎡あたり約150kg

セットオン施工は最も安定性に優れており、重量のある収納物を入れても安心です。台輪により床面との間に隙間ができるため、清掃性も良好です。

 

フロート施工の寸法要件
フロート施工では支持桟を使用して壁面に固定し、床から浮かせて設置します。

 

  • 支持桟取り付け高さ:床面から100-200mm
  • 壁面への固定深さ:下地材まで最低40mm
  • 間接照明用スペース:底面から100mm推奨
  • 荷重分散用アンカー:600mmピッチで配置

フロート施工はモダンな印象を与える一方で、壁下地の構造確認が重要です。特に軽量鉄骨造では補強材の位置を事前に確認する必要があります。

 

脚セットによる調整機能
玄関の段差を利用する場合、脚セットにより70mmまでの高さ調整が可能です。これにより、土間からの立ち上がり寸法に柔軟に対応できます。

 

ただし、400mm幅の台輪には脚セットが使用できないため、段差のある場所への設置時は注意が必要です。

 

ダイケン玄関収納の奥行き選択とカラーバリエーション

奥行き寸法の選択は、玄関の動線確保と収納効率のバランスを考える上で重要な要素です。

 

薄型280mm奥行きの特徴

  • 開き戸ユニット薄型専用
  • マンション玄関での採用率70%以上
  • 動線確保幅:600mm以上推奨
  • 収納効率:標準タイプの約80%

薄型タイプは玄関幅が1200mm以下の狭小住宅で威力を発揮します。一般的な靴の奥行き(約250mm)に対して十分な余裕があり、実用性を損なうことはありません。

 

標準403-405mm奥行きの特徴

  • 全ユニットで選択可能
  • ブーツやロング丈の靴も収納可能
  • 内部オプション追加に対応
  • 戸建て住宅での採用率85%以上

標準奥行きタイプでは、ブーツハンガーなどのオプションパーツを追加できるため、季節用品の収納計画も立てやすくなります。

 

カラーバリエーションと寸法への影響
ダイケンhapia玄関収納は9色のカラーバリエーションを展開しています。

  • モノホワイト・ネオホワイト(明るい空間演出)
  • クリアベージュ・ミルベージュ・ライトオーカー(ナチュラル系)
  • ティーブラウン・トープグレー・ダルブラウン(落ち着いた色調)
  • オフブラック(モダン・高級感演出)

カラー選択による寸法差はありませんが、明るい色は空間を広く見せる効果があり、狭い玄関では薄型タイプとの組み合わせで圧迫感を軽減できます。

 

扉デザインと開き寸法

  • フラット縦木目・横木目:スッキリとした印象
  • カマチタイプ:クラシカルな印象
  • ルーバータイプ:通気性重視

開き戸は90度開閉時に扉幅分のスペースが必要です。800mm幅の場合、扉前面に最低400mmの余裕を確保することで、日常使用に支障がありません。

 

ダイケン玄関収納の設置前寸法確認と現場調整ポイント

建築現場でのダイケン玄関収納設置において、事前の寸法確認は施工不具合を防ぐ重要なプロセスです。

 

壁面の垂直・水平確認
設置予定壁面の垂直・水平精度は±3mm以内が理想的です。これを超える場合。

  • 垂直誤差:調整用シムで対応(最大10mmまで)
  • 水平誤差:台輪の調整脚で対応(最大70mmまで)
  • 壁面凹凸:パッキン材で隙間調整

特に鉄筋コンクリート造では、型枠の精度により壁面に5-10mmの誤差が生じることがあります。事前測定により、現場調整の準備を整えておくことが重要です。

 

給排水・電気配管との取り合い
玄関収納設置位置における既設配管の確認項目。

  • 給水管の立ち上がり位置(手洗いユニット設置時)
  • 電気配線の通り道(照明ユニット設置時)
  • インターホン配線の位置
  • 床暖房配管の通り道

これらの配管位置により、設置可能な収納プランが制限される場合があります。特に手洗いユニット(W400)を組み込む場合は、給排水の事前工事が必要です。

 

搬入経路と組み立てスペースの確保
ダイケン玄関収納は現場組み立て式のため、以下のスペース確保が必要です。

  • 搬入経路幅:本体幅+200mm以上
  • 組み立て作業スペース:本体前面に1500mm以上
  • 工具使用スペース:側面に500mm以上
  • 高所作業用スペース(トールプラン設置時)

マンションの場合、エレベーターサイズも確認が必要です。一般的な住宅用エレベーター(11人乗り程度)では、1600mm幅のユニットは斜めにして搬入する場合があります。

 

アンカー施工と耐荷重の検討
壁固定用アンカーの選定は、壁下地材質により決定します。

  • 木造軸組み:コーススレッド6×75mm
  • 軽量鉄骨造:鉄骨用ドリルビス6×50mm
  • 鉄筋コンクリート造:コンクリート用アンカー8×80mm

各アンカー1本あたりの許容荷重を150kg以上確保し、本体重量と収納物重量の合計に対して安全率2以上を設定することが標準的です。

 

特殊な設置条件への対応
建築現場では以下のような特殊条件に遭遇することがあります。

  • 傾斜地での設置:水平調整用パッドで対応
  • 階段下への設置:天井高さに応じたユニット選択
  • コーナー部への設置:L字プランでの組み合わせ
  • 床暖房エリアへの設置:断熱パッドによる熱対策

これらの条件では、標準的な寸法計画から変更が必要になる場合があります。事前の現場確認により、適切な製品選択と施工方法を決定することが、品質の高い仕上がりにつながります。