

建築の仕上げ工程でランダムサンダーを選ぶとき、振動の少なさは「ラクさ」だけでなく「仕上げの安定」に直結します。DewaltのDWE6423K系は“Perform and Protect”ラインとして低振動・集塵を意識した設計だとレビューで言及されており、実際に「振動がかなり少ない」「握りやすい」と評価されています。
振動が強い機種だと、微妙な圧の変化が出やすく、R面や巾木際、建具枠の近接部で“当たりムラ”が発生しがちです。低振動だと当て続けても手首が暴れにくく、オービット跡(細かい輪状のムラ)を出しにくい方向に働きます。
また長時間の作業では、振動は疲労→フォーム崩れ→仕上がり悪化、という連鎖が起きます。サンダーの評価を「削れるか」だけで語ると、仕上げ工程のクレーム要因(面の波・照明で見える研磨ムラ)を見落としやすいので、振動評価は最優先で見てください。
集塵は、健康面の話で終わりません。粉が舞う現場では、塗装前の足付け研磨で発生した粉がそのまま残り、脱脂やタッククロスが甘いと“ブツ”“はじき”の原因になります。DWE6423K系はダストバッグ装着と、集塵機への接続という2通りの集塵方法があるとレビューで説明されています。
ダストバッグ運用の利点は、取り回しが軽いことです。リフォーム現場の点在作業(建具数枚・枠の部分研磨)では、ホースの引き回し自体が作業時間を食うため、バッグ運用が勝つ場面があります。
一方で、ボードパテ後の広い面、無垢フローリングの再塗装前など“粉が大量に出る”工程は集塵機優先です。作業者の吸入リスクが下がるだけでなく、粉が減ると研磨面の確認が早くなり、番手の切り替え判断もスムーズになります。
参考:DWE6423Kレビュー(低振動・集塵バッグ・5インチ等の概要)
https://www.731woodworks.com/731-blog/dewalt-dwe6423k-orbital-sander-review
研磨力は「強い・弱い」の一言より、仕様を“どう現場に落とすか”で差が出ます。DWE6423K/DWE6423は3Aモーターで、約8,000〜12,000の可変(レビューではRPM/OPM表記)レンジを持つ点が繰り返し紹介されています。
可変速度が効くのは、木下地だけではありません。例えば塗膜の足付けで速すぎると摩擦熱で目詰まりしやすく、逆に遅すぎると研磨粒子が仕事をせず“擦ってるだけ”になりがちです。回転数を落として粉の排出と目詰まりを抑え、番手の性能を出す、という発想が重要です。
また5インチ・面ファスナーのディスク、8穴の集塵パターンを採る点もレビューで触れられています。 この「8穴」は単なる規格ではなく、粉が抜けないとペーパーが滑って研磨熱が上がる→塗膜が溶ける/ヤニが出る→ペーパー死亡、という負の連鎖を避ける上で地味に効きます。
意外に見落とされがちですが、研磨力は“押し付け”で稼ぐと仕上がりが崩れます。ランダムサンダーは自重+軽いガイド圧で回転と偏心運動を維持し、番手の切り替えで速度を作るほうが、結局は早くて均一です。
現場での使いやすさは、スペック表より「姿勢が崩れないか」で判断すると失敗しにくいです。レビューではDWE6423K系の“短いデザイン(低背)”により、ワークに近づけて扱いやすい趣旨の説明があります。
この低背が効くのは、造作の“奥まった面”や、壁際の巾木上端、框戸の框と鏡板の段差など、手首角度が苦しいところです。機械が高い(背が高い)と、パッドが面に当たっているつもりで実は前側だけ当たる、という事故が起きやすく、研磨ムラの predominantly な原因になります。
さらに、握りやすいオーバーモールドグリップに言及があり、汗をかく現場でも保持しやすい方向に働きます。 “落とさない”は安全面だけでなく、パッドの芯ズレや面ファスナーの傷みを防ぎ、結果的に仕上げの再現性が上がります。
検索上位のレビューは「振動が少ない」「集塵が良い」「使いやすい」など機械評価が中心になりがちですが、建築従事者に本当に効くのは“運用ルール化”です。DWE6423K系は低振動・集塵重視の設計だと説明されているため、そこを活かす運用に寄せると評価が一段上がります。
おすすめは、現場で次のルールを固定することです(これだけで仕上げのブレが減ります)。
- 研磨は「削る工程」と「整える工程」を分離し、同じペーパーで粘らない(目詰まりしたら交換を前提にする)。
- パテ後は“粉を吸ってから”最終番手に入る(集塵が弱いと粉が残り、最終番手でも線傷が出やすい)。
- 塗膜の足付けは回転数を落として熱を持たせない(熱で塗膜が軟化するとペーパーが詰まり、引きずり傷が出やすい)。
- 端部はパッド外周で攻めない(外周だけ当たると段差を作りやすい)。
この運用は、特定の番手やブランドに依存しませんが、低振動・集塵が効く機種ほど再現性が上がります。
最後に、評価を決める“意外な盲点”として、サンダーは消耗品(パッド)状態で別物になります。面ファスナーがヘタるとディスクが微妙にズレて、集塵穴も合わず粉が抜けにくくなるため、「最近ムラが増えた」「ペーパーの減りが早い」と感じたら、パッド交換を疑うのが現場的です。

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