エアコンワイド寸法一覧で建設現場選定ガイド

エアコンワイド寸法一覧で建設現場選定ガイド

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エアコンワイド寸法一覧

エアコン寸法選定の重要ポイント
📐
室内機ワイド寸法

壁掛形から天井埋込まで形状別寸法データ

🏗️
設置要件確認

建設現場での取付条件と寸法制約

能力別寸法比較

畳数能力と機器寸法の関係性分析

エアコン室内機寸法規格比較

建設現場でのエアコン選定において、室内機の寸法規格は設置可能性を左右する重要な要素です11。壁掛形エアコンの場合、同じメーカーでも製造年式や能力によって寸法が大きく異なることが特徴的です。

 

主要メーカー別ワイド寸法データ

  • ダイキンAXシリーズ(6畳・8畳程度)
  • 高さ:295mm
  • 幅:798mm
  • 奥行:記載なし
  • ダイキンRXシリーズ
  • 高さ:295mm
  • 幅:798mm
  • 奥行:370mm
  • ダイキンスゴ暖KXシリーズ(10畳程度)
  • 高さ:285mm
  • 幅:770mm
  • 奥行:233mm

建設業界では、既存の開口部に合わせた機器選定が求められるため、これらの寸法データを正確に把握することが施工品質向上に直結します。特に改修工事では、既設機器と同等サイズでの交換が求められることが多く、寸法表の活用は必須といえるでしょう。

 

ダイキン製品ワイド寸法詳細

ダイキン製品は建設現場で頻繁に採用される信頼性の高いブランドです。RXシリーズ「うるさらX」の詳細寸法データを確認すると、能力別に明確な寸法区分が設定されています。

 

能力別室内機寸法(RXシリーズ)

能力範囲 高さ 奥行 突起物込み幅
2.2~4.0kW 295mm 798mm 370mm 798mm
4.0kW(200V) - 795mm 300mm 795(+78)mm
6.3kW - 850mm 320mm 850(+89)mm
7.1~9.0kW - 850mm 320mm 850(+89)mm

注目すべきは突起物を含む寸法表記です。実際の設置では、配管接続部やドレンホースの突出寸法も考慮する必要があり、カタログ寸法より約78~89mm余裕を見込む必要があります。

 

室外機寸法の特徴
室外機についても能力に応じて大きく3つのサイズカテゴリに分類されており、設置スペースの制約がある建設現場では事前の寸法確認が重要です。

 

壁掛形エアコン設置寸法要件

壁掛形エアコンの設置では、機器本体寸法以外にも設置基準に基づく離隔距離の確保が必要です。建設現場での適切な設置計画には以下の要素を考慮する必要があります。

 

設置寸法要件チェックリスト
上方離隔距離

  • 天井から室内機上面まで:最低100mm以上
  • 梁や天井仕上げ材との干渉確認

側方離隔距離

  • 壁や柱から室内機側面まで:最低50mm以上
  • メンテナンススペースの確保

前方離隔距離

  • 室内機前面から障害物まで:最低1000mm以上
  • 送風の妨げとなる構造物の回避

配管経路の確保

  • 冷媒配管の曲がり半径:配管径の3.5倍以上
  • ドレン配管の勾配:1/100以上

特に集合住宅や商業施設の建設では、構造体の制約により設置可能な機種が限定される場合があります。設計段階での寸法検討により、施工段階でのトラブル回避が可能となります。

 

天井埋込カセット形寸法特徴

天井埋込カセット形エアコンは、意匠性を重視する建設現場で多用される形態です。ダイキンのシングルフロータイプの寸法仕様を詳しく見ると、独特の設置要件があることがわかります。

 

天井埋込カセット形室内機寸法

  • 高さ:185mm
  • 幅:990mm
  • 奥行:360mm

この形態の最大の特徴は、高さ寸法が185mmと非常にコンパクトな点です。天井懐の制約が厳しい建設現場でも設置しやすく、特に改修工事では既存天井を大きく変更することなく導入可能です。

 

室外機の能力別寸法差

能力 高さ 奥行
2.8~5.6kW 708mm 795(+78)mm 300(+42)mm
6.3kW 786mm 850(+74)mm 320(+66)mm

室外機についても能力に応じて2つの寸法グループに分類されており、6.3kW以上では高さが約80mm増加することに注意が必要です。

 

天井カセット形の場合、パネル選択(フラットパネルまたは標準パネル)によって意匠面での違いはありますが、機器本体寸法に変更はありません。

 

建設現場エアコン選定基準

建設現場でのエアコン選定は、単純な能力選定だけでなく、施工性と維持管理性を総合的に判断する必要があります11。特に以下の独自視点での検討が重要です。

 

施工効率を考慮した寸法選定
🔧 搬入経路の制約
既存建物の改修では、エレベーター寸法や階段幅による搬入制限があります。室外機の最大寸法(幅850mm)を考慮し、搬入可能性を事前確認することで、施工トラブルを回避できます。

 

🔧 クレーン作業の最適化
高層建築での室外機設置では、クレーン能力と作業半径に応じた機種選定が必要です。重量と寸法のバランスを考慮し、効率的な揚重計画を立案することが重要です。

 

維持管理性を重視した寸法計画
🛠️ メンテナンススペースの確保
建設段階で将来のメンテナンス性を考慮した寸法計画を立てることで、ライフサイクルコストの削減が可能です。特に熱交換器清掃のための前面スペース確保は必須要件となります。

 

🛠️ 部品交換時の作業性
圧縮機や電装部品の交換作業を想定し、周辺構造物との離隔距離を十分確保することで、将来の修理作業効率が向上します。

 

コスト最適化の観点
機器寸法と設置工事費には密接な関係があります。標準的な寸法の機種を選定することで、特殊金物や補強材の使用を避け、工事費削減につながります。

 

建設業界特有の工期制約やコスト要求に対応するため、寸法データを活用した戦略的な機種選定が求められています。

 

エアコンの寸法選定に関する専門情報
ダイキン工業公式サイト - 最新の製品仕様と寸法データ
建設業向けエアコン設置ガイドライン
日本冷凍空調工業会 - 設置基準と技術資料