エコキュートとエコジョーズの違い

エコキュートとエコジョーズの違い

エコジョーズとエコキュート、どちらも料金を節約するための給湯器です。違いはなんでしょうか？

 

エコジョーズはガスを使用し、エコキュートは電気を利用します。

 

エコジョーズは「瞬間湯沸かし器」。いつでも好きなだけお湯を使えます。最大の特徴は、従来無駄になっていた熱を再利用することで、ガス使用量を約10～15％削減できる点です。ガス代の節約も期待できますが、家族が少ない家庭などでは効果が出にくいこともあります。

 

一方、エコキュートは料金が安い時間帯に電気を使ってお湯を作り、タンクに溜めておきます。使えるお湯の量はタンクに溜まったぶんのみ。導入費用はエコジョーズより高いですが、電気料金は約1/3に抑えられます。ただし、エコキュートは大きな貯水タンクを使用するため、半畳程度のスペースが必要です。

 

どちらも一長一短がありますが、エコジョーズは、例えばシャワーの使用頻度が高い家庭や、ガスの使用量が多い家庭に適しています。一方、エコキュートは、電気料金を抑えたい家庭や、広いスペースを確保できる家庭におすすめです。最適な選択をするためには、自分のライフスタイルを考慮することが大切です。

エコ給湯器のメリットとデメリット

エコ給湯器は安時間帯の電気でお湯を作り、タンクに溜めておくことで光熱費を節約する機器です。

 

三つの大きなメリットといくつかの注意点があります。

 

メリットの一つは、財布にやさしいという点です。ガス給湯器に比べて省エネなので、光熱費を抑えることが可能です。具体的には、同じ量の水を沸かすのに必要な電気代が、ガス給湯器や電気温水器と比べて大幅に安くなります。

 

次に、環境にも優しいです。エコ給湯器は、大気の熱をヒートポンプで圧縮して少ない電力でお湯を作る仕組み。光熱費の節約だけでなく、CO2の放出も抑えます。

 

そして、非常時にはタンクのお湯を生活用水として利用できます。これは、断水時に特に便利です。

 

一方、注意点としては、ガス給湯器よりも機械本体の価格が高いこと、機械から騒音が出ること、そして使いすぎるとお湯が切れてしまうことが挙げられます。

 

騒音は、ヴァーーーー！というけっこう大きな音。マンション等で室内にエコキュートスペースを作っている場合、音が目が覚めるレベルの音です。

 

タンクの量は、家族がお風呂一回分とシャワー、台所や洗面所で使う分を考慮して決めるといいでしょう。エコキュートのタンクは、370L、460L、550～560Lの3タイプがあります。

エコキュートとエコジョーズの電気代とガス代

実際、どのくらい光熱費が節約できるんでしょうか？

 

まずエコジョーズです。これはガス給湯器の一種で、ガスの点火によってお湯を作ります。特に注目すべきは、排気熱を再利用する能力です。これにより、同量のお湯を作るのに必要なエネルギーが従来型ガス給湯器よりも少なくなります。具体的には、従来型が約80%の熱効率であるのに対し、エコジョーズは約95%にまで引き上げています。これにより、ガス使用量と二酸化炭素排出量を約13％削減できます。

 

一方、エコキュートは大気中の熱を利用して電気代を節約しつつお湯を作ります。これを可能にするのがヒートポンプ技術です。エコキュートの場合、電気温水器と比べて電気代が約1/3に抑えられます。この差は、長期的に見ると大きな節約につながります。

 

しかしながら、これらの給湯器にはそれぞれにデメリットも存在します。エコジョーズの場合、初期費用が従来型ガス給湯器に比べて高く、また専用の工事が必要です。エコキュートの場合、初期費用が高く、設置スペースが広く必要となる場合があります。

エコ給湯器 比較

省エネ給湯器の中でも特に人気のある「エコジョーズ」や「エコフィール」、「エコキュート」の性能を比較してみましょう。これらの給湯器は、効率的なエネルギー利用と環境保全を考慮した設計が特徴です。

 

エコジョーズは、特にコストパフォーマンスを重視する方におすすめの給湯器です。熱効率が高く、交換費用も比較的安価なため、エコ給湯器を導入したいと考えている方には最適です。エコジョーズの熱効率は約95％とされており、年間のCO2排出量は約818kgです。

 

一方、エコフィールは石油を燃料とする給湯器で、熱効率もエコジョーズと同じく約95％です。しかし、エコフィールの年間CO2排出量は約1,363kgと、エコジョーズよりもやや高くなっています。

 

エコキュートは電気を燃料とする給湯器で、エネルギー利用率が約300％と非常に高いのが特徴です。また、CO2排出量は全くありません。

 

これらの給湯器を選ぶ際には、自分のライフスタイルや燃料の種類、目的などを考え、最適なものを選ぶようにしましょう。