分秒計算を工数管理に使う換算方法

分秒計算を工数管理に使う換算方法

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分秒計算を工数管理

分秒計算を工数管理に使う要点
⏱️
60で繰り上げ・借りる

秒→分、分→時間は「60」が境目です。足し算は繰り上げ、引き算は借りる手順を固定するとミスが減ります。

🧮
小数時間の換算

見積書や工数表は「1.25時間」など10進になりがちです。分は÷60で時間、小数時間は×60で分に戻せます。

🧱
現場の記録ルール

「時:分」と「時.分」を混在させない、丸め基準(1分/5分/15分)を決めるなど、運用で差が出ます。

分秒計算の換算方法:×60と÷60を迷わない


分秒計算の基本は、単位を小さくするときは「×60」、大きくするときは「÷60」というルールに集約できます。
たとえば「2時間」は分に直すと 2×60=120分、秒に直すと 2×3600=7200秒のように、時間→秒は×60を2回(=×3600)で処理できます。
建築の現場では、作業メモが「1:20(1時間20分)」のような表記で残り、後工程で「小数時間」へ直して原価計算や工数集計に回すことがよくあります。


このとき、分を時間へ直す換算は「分÷60=時間(10進)」で、15分→0.25時間、30分→0.50時間、45分→0.75時間のような代表値を覚えると速くなります。


参考)http://www.kyuyo-keisan.co.jp/17113495862349

ポイントは、「分」は60進、「工数の時間」は10進になりやすい、というギャップを最初に認識しておくことです。​
このギャップを無視して「1.30時間=1時間30分」と誤読すると、30分が0.30時間(=18分)扱いになって大事故になるため、表記ルールを先に決めるのが安全です。

分秒計算の足し算引き算:繰り上げと借りる手順

分秒計算の足し算は、秒→分→時間の順に計算して、60以上になったら繰り上げるのが定石です。
例として、30秒+45秒=75秒は、1分15秒に直して「1分を繰り上げる」と整理できます。
引き算は「引けないときは上位単位から借りる」が基本で、秒が足りなければ分から1分(=60秒)を借りる、分が足りなければ時間から1時間(=60分)を借ります。


参考)時間計算のやり方完全マスター:基本から応用まで実践的計算方法…

この“借りる”を頭の中でやると抜けやすいので、現場帳票では「借りた60秒/60分」をメモ欄に残す運用にすると、後で第三者が検算しやすくなります。


また、休憩や中断が多い工程(搬入待ち、段取り替え、養生など)ほど分秒が増え、繰り上げ回数も増えるため、単純計算のミスが原価のブレに直結します。


秒単位の記録が不要な現場でも、「計測は秒、集計は分」のように役割を分け、最終的に分で切り上げ/切り捨てする基準を決めておくと揉めにくくなります。


分秒計算と工数:人時の計算に落とす

工数は一般に「作業人数×作業時間」で表し、単位として「人時(にんじ)」が使われます。
たとえば、10人で5時間かかる作業なら50人時、というように、人数と時間の積で現場の作業量を見える化します。
ここで分秒計算が効くのは、時間の入力が「時:分」だったり「分」だったりとバラつく現場で、集計を同じ土俵(たとえば小数時間)に揃える工程です。

分を小数時間へ直すなら「分÷60」で、45分は0.75時間のように変換できます。

一方で、見積もりや請求の都合で「15分単位」「30分単位」に丸める会社もあります。


丸めはルール次第で原価や請求が上下するため、「切り上げ」「四捨五入」「切り捨て」を工程別(段取り、移動、実作業、片付け)に分けて規定しておくと監査や元請け説明が通りやすくなります。


分秒計算の電卓:60進と10進の変換を使う

関数電卓の中には、10進表示の結果を60進(度分秒形式)へ変換でき、さらに60進数を入力して計算できる機種があります。
CASIOのサポート情報でも、10進数の計算結果を60進数に変換する例や、60進数を直接入力して計算する手順が示されています。
現場で便利なのは、「小数時間→時分秒」の確認です。


たとえば「2.258時間」のような値を60進に変換して「2時間15分28.8秒」のように読める形にすると、作業日報の実感値と突合しやすくなります。


参考)https://www.casio.com/jp/support/calculators/faq/article/00/09/95/64/

また、給与計算系の資料には「60進→10進は分÷60」「10進→60進は時間×60」という電卓換算の考え方が整理されており、工数表の形式統一に使えます。


Excelを絡める場合は、時刻形式と数値形式が混ざると事故が起きやすいので、計算前に「そのセルが時刻(1日=1)なのか、時間(1時間=1)なのか」を必ず確認するのが安全です。


参考:関数電卓の60進変換(表示形式変換・入力構文の部分が参考)
CASIO公式:度分秒(60進数)形式への変換と度分秒計算
参考:分⇔小数時間(10進)の換算例・Excel換算の考え方(60進→10進、10進→60進の部分が参考)
60進法⇔10進法変換早見表(分÷60、時間×60、Excel換算)

分秒計算の独自視点:記録の粒度と丸めで原価がズレる

分秒計算で意外に効いてくるのが、「測った時間」と「管理上の時間(請求・見積・原価)」が一致しない問題です。
たとえば、計測はストップウォッチで秒まで取れても、日報は5分単位、工数は0.25時間単位、請求は30分単位、と段階的に“丸め”が入ると、合計で数%〜十数%のブレが出ます。
このブレはサボりや過大請求ではなく、運用の設計不足で発生します。


対策としては、次の3点をセットで決めるのが実務的です。


・⏱️ 記録粒度:秒/分/5分など、現場が確実に残せる最小単位
・🧾 集計単位:工数表は分で集めて小数時間に変換する等、手順を固定
・🧮 丸め規則:工程別に切り上げ/四捨五入/切り捨てを明文化
さらに、工程の性質で粒度を変えると合理的です。


たとえば「機械の稼働監視」や「待機」は分単位で十分でも、「コンクリート打設の中断」などは後日の説明責任が出るため、秒単位のログが役に立つことがあります。


最後に、運用で一番多い失敗は「表記混在」です。


「1:30」「1.30」「1.5」が同じ意味で使われると破綻するので、現場の紙・Excel・システムの入力例を1枚にまとめて周知し、分秒計算のルールを“作業手順”として固定すると、属人性が下がります。




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