ガイナの価格は、塗装面積や色によって異なります。一般的な価格は、1㎡あたり10,000円~15,000円程度です。
耐久年数は、15年~20年は持つとされています。外壁塗装でよく使われているシリコン樹脂塗料と比べると、単価は1.5~2倍くらい。
なので、「高くなった分だけ、耐久年数が伸びる」というわけではなく、シリコンに比べて5年程度は耐久年数が伸びると考えておいたほうがいいでしょう。
30坪の戸建ての場合で、シリコン塗装の費用が80万円程度とすると、ガイナは100万円程度となります。20万円の差で5年の耐久年数+冷暖房効率アップに魅力を感じる人なら検討していいかも。
どちらかというと、冷暖房効率が良くなる点で、ガイナを選ぶ人が多いようです。
ガイナは、日進産業が開発した断熱塗料です。
JAXA(宇宙航空研究開発機構)のロケット先端部に塗布する断熱技術を応用した特殊セラミック塗料で、-100℃~+150℃までの幅広い温度環境で断熱効果を得ることができます。
ガイナに使われている、中空セラミックビーズは、赤外線を反射する性質があるため、屋根や外壁に塗装することで、日射を効率よく反射し、熱の侵入を抑えることができます。結果として、冷暖房効率が良くなり、夏や冬の電気代を抑えることができます。
ガイナの効果は、以下のとおりです。
断熱効果
ガイナは、屋根や外壁に塗装することで、断熱効果が期待できます。ガイナの断熱効果は、一般的な塗料に比べて約2倍の断熱効果があるとされています。
遮熱効果
ガイナは、屋根や外壁に塗装することで、遮熱効果が期待できます。ガイナの遮熱効果は、一般的な塗料に比べて約3倍の遮熱効果があるとされています。
省エネ効果
ガイナの断熱効果と遮熱効果により、冷暖房の効率が向上し、省エネ効果が期待できます。ガイナの省エネ効果は、年間で約10万円の節約効果があるとされています。
年々、夏は温度が高くなっていて、冷房を入れないと家の中で熱中症になるレベル。ただ、エアコンが古いと消費電力が大きいので、エアコンもある程度新しくしないと、せっかくのガイナの省エネ効果が生きてこないケースもあります。
結露防止効果
ガイナは、結露防止効果も期待できます。ガイナの結露防止効果は、一般的な塗料に比べて約2倍の結露防止効果があるとされています。
ガイナのデメリットもあります。
見た目の問題と、臭い、汚れの問題があります。
ツヤが出せない、色のバリエーションが少ない点は、家のカベに使うと「イマイチだな…」と感じる人もいるみたいです。色見本や、業者にガイナで施工した家を見学させてもらうなどして納得できるかどうか見てみるのが良いでしょう。
臭いは、室内だと「ちょっと生活できない」というレベルで、室内用のガイナ塗装には「低臭タイプ」を使うほど。これも、実際に施工した家を見学して、臭いが気になるかどうかをチェックしましょう。
汚れについては、ガイナは帯電防止と親水性で汚れを防止する機能がある…はずですが、実際には汚れがつくんですね。
公式サイトによると、ガイナは以下の汚れに耐性があります、と書かれています。
汚れ対策に特化した「光触媒」などの塗料と比べると、ガイナの防汚効果はそれほどでもない…という感じ。「ガイナはそれなりの防汚効果はあるよ」というくらいに考えておくといいでしょう。
汚れが目立つ黒や白という色を選ばない、消極的な対策で対応することが多いようです。
ガイナで屋根のみ塗装する場合のメリットは、断熱効果や遮熱効果が期待できる点。
ガイナに配合されている、中空セラミックビーズは、赤外線を反射する性質があるため、屋根に塗装することで、日射を効率よく反射し、熱の侵入を抑えることができます。
特に屋根に使用すると、冷暖房の効率を挙げられるんですね。
屋根の塗り替え時期を延ばせる
ガイナは、一般的な塗料に比べて耐久性が高いため、屋根の塗り替え時期を延ばすことができます。
ガイナに限らず、屋根のみ塗装する場合のデメリットは、費用面。
定期的におこなう、家の外壁塗装と同じタイミングで屋根塗装をおこなったほうが、「足場代」など、工事ごとにかかる費用を効率化できるので別々に工事をおこなうよりも安くなります。別々にやると、足場代が2回かかってしまうんですね。
「屋根のみ」「外壁と屋根の塗装」の2パターンで見積もりを取って、差額を比べてみるのが良いでしょう。
ガイナで屋根のみ塗装する場合の価格の目安は、1㎡あたり10,000円~15,000円程度です。加えて、足場の費用がかかります。