外壁塗装と塗料の違い/自宅に合うペンキの種類と特徴を解説

外壁塗装と塗料の違い/自宅に合うペンキの種類と特徴を解説

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外壁塗装と塗料の違い/自宅に合うペンキの種類と特徴

外壁塗装の塗料選びポイント
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塗料とペンキは別物

塗料は保護機能が高く耐候性に優れ、ペンキは主に色付けが目的で耐久性が低い

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耐用年数で選ぶ

アクリル(5-7年)→ウレタン(8-10年)→シリコン(10-15年)→フッ素(15-20年)→無機(20-30年)

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コストパフォーマンス

初期費用だけでなく、耐用年数を考慮した長期的なコスト計算が重要

外壁塗装における塗料とペンキの違いとは

外壁塗装と塗料の違い
外壁塗装を検討する際、「塗料」と「ペンキ」という言葉がよく使われますが、これらは実は別物です。多くの人が同じものだと思っていますが、成分や役割、機能性において大きな違いがあります。

 

塗料は「顔料・樹脂・溶剤」などを混ぜ合わせて作られており、色を付けるだけでなく、外壁を保護し、様々な機能を付与する役割を持っています。一方、ペンキは「オイルペイント」や「合成樹脂調合ペイント」と呼ばれ、主に植物油などで希釈して使用します。ペンキの主な目的は色を付けることであり、保護機能は二次的なものです。

 

両者の最も大きな違いは以下の点にあります。

  1. 耐候性: 塗料は耐候性に優れており、紫外線や雨風に強く、劣化しにくい特性があります。ペンキは耐候性が低く、外壁に使用すると短期間で劣化する傾向があります。

     

  2. 乾燥時間: 塗料は比較的早く乾燥しますが、ペンキは乾燥に時間がかかります。これは施工効率に大きく影響します。

     

  3. 機能性: 塗料には防水性、断熱性、遮熱性などの機能を持たせることができますが、ペンキにはそのような機能性を付与するのが難しいです。

     

  4. 価格: 一般的にペンキの方が安価ですが、耐久性の低さから頻繁に塗り直す必要があり、長期的にはコストがかかる場合があります。

     

外壁塗装においては、耐久性や保護機能を重視するため、ほとんどの場合「塗料」が使用されます。ペンキは主に室内の壁や木部、DIYプロジェクトなどに適しています。

 

外壁塗装に使われる塗料の種類とグレード別特徴

外壁塗装に使用される塗料は、主に合成樹脂の種類によってグレードが分けられます。それぞれの塗料には特徴があり、耐用年数や価格も異なります。主な塗料の種類とその特徴を見ていきましょう。

 

1. アクリル塗料

  • 耐用年数:5〜7年
  • 価格:約1,500円/㎡
  • 特徴:最も安価ですが、耐久性が低く、現在ではあまり使用されていません。コストパフォーマンスが良くないため、選択肢から外れつつあります。

     

2. ウレタン塗料

  • 耐用年数:8〜10年
  • 価格:約1,950円/㎡
  • 特徴:動きや変化に強く、木部や鉄部との相性が良いです。中程度の耐久性があり、比較的安価なため、予算を抑えたい場合に選ばれることがあります。

     

3. シリコン塗料

  • 耐用年数:10〜15年
  • 価格:約2,300円/㎡
  • 特徴:価格と耐久性のバランスが良く、最も一般的に使用されている塗料です。耐候性、耐水性に優れており、外壁塗装の標準的な選択肢となっています。

     

4. ラジカル制御型塗料

  • 耐用年数:12〜16年
  • 価格:約2,400円/㎡
  • 特徴:シリコンとフッ素の中間的な性能を持ち、近年人気が高まっています。コストパフォーマンスに優れた選択肢です。

     

5. フッ素塗料

  • 耐用年数:15〜20年
  • 価格:約4,300円/㎡
  • 特徴:高い耐候性と耐久性を持ち、長期間メンテナンスフリーで過ごしたい場合に適しています。初期費用は高いですが、長期的に見るとコスト効率が良い場合があります。

     

6. 無機塗料

  • 耐用年数:20〜30年
  • 価格:約5,300円/㎡
  • 特徴:最高グレードの塗料で、非常に高い耐久性を誇ります。ただし、価格も高く、すべての外壁材に使用できるわけではありません。

     

これらの塗料は、水性と油性(溶剤系)にも分類されます。水性塗料は臭いが少なく環境にやさしいですが、従来は耐候性で劣る傾向がありました。しかし、技術の進歩により水性塗料の性能も向上しています。油性塗料はシンナーで希釈するため臭いが強く、取り扱いに注意が必要ですが、耐久性に優れる傾向があります。

 

外壁塗装の塗料選びで重視すべき耐候性と機能性

外壁塗装の塗料を選ぶ際、最も重要なポイントは「耐候性」と「機能性」です。これらの要素が塗装後の満足度や住宅の保護性能に大きく影響します。

 

耐候性の重要性
耐候性とは、紫外線や雨、風、温度変化などの自然環境に対する抵抗力のことです。高い耐候性を持つ塗料は、以下のメリットがあります。

  • 色あせや変色が少ない
  • ひび割れや剥がれが起こりにくい
  • 長期間にわたって外壁を保護できる
  • 再塗装までの期間が長くなる

塗料のグレードが上がるほど耐候性も向上します。例えば、シリコン塗料アクリル塗料ウレタン塗料よりも耐候性が高く、フッ素塗料や無機塗料はさらに優れた耐候性を持っています。

 

機能性で選ぶ塗料の種類
現代の外壁塗料は単に色を付けて保護するだけでなく、様々な機能を持つものが開発されています。

  1. 遮熱塗料
    • 太陽光の熱を反射し、室内温度の上昇を抑える
    • 夏場の冷房効率を向上させ、省エネに貢献
    • 価格:通常の塗料に比べて約10〜20%高い
  2. 断熱塗料
    • 壁面の熱伝導を抑え、室内の温度を安定させる
    • 冬は暖かさを保ち、夏は涼しさを維持
    • 代表例:ガイナなどのセラミック系断熱塗料
    • 価格:一般的な塗料の約1.5〜2倍
  3. 防カビ・防藻塗料
    • 特殊な添加剤により、カビや藻の発生を抑制
    • 湿気の多い地域や日当たりの悪い面に効果的
    • 北側の壁面など、特に汚れやすい箇所におすすめ
  4. 光触媒塗料
    • 太陽光を受けると化学反応を起こし、汚れを分解
    • セルフクリーニング効果があり、メンテナンス頻度を減らせる
    • 価格:フッ素塗料と同等かそれ以上
  5. 低汚染型塗料
    • 雨で汚れが洗い流される特殊な塗膜を形成
    • 都市部や交通量の多い地域に適している
    • シリコン塗料やフッ素塗料に多く採用されている技術

これらの機能性塗料は、住環境の向上やメンテナンスコストの削減に貢献します。ただし、機能が高まるほど価格も上昇する傾向があるため、自宅の立地条件や生活環境、予算を考慮して選択することが重要です。

 

外壁塗装の塗料の種類と選び方に関する詳細情報

水性塗料と油性塗料の違いと適した使用環境

外壁塗装を検討する際、「水性塗料」と「油性塗料(溶剤系塗料)」という選択肢があります。それぞれに特徴があり、使用環境によって適した選択が異なります。

 

水性塗料の特徴
水性塗料は、水で希釈して使用する塗料です。主な特徴は以下の通りです。

  • 環境への影響: 揮発性有機化合物(VOC)の排出量が少なく、環境にやさしい
  • 臭い: ほとんど臭いがなく、住みながらの塗装工事に適している
  • 乾燥時間: 比較的早く乾燥するため、作業効率が良い
  • 安全性: 引火性が低く、保管や取り扱いが容易
  • 塗装道具の洗浄: 水で洗うことができ、メンテナンスが簡単

以前は耐久性や耐候性で油性塗料に劣るとされていましたが、技術の進歩により性能が向上し、現在では外壁塗装でも広く使用されています。特に室内や住宅密集地での塗装工事に適しています。

 

油性塗料の特徴
油性塗料は、シンナーなどの有機溶剤で希釈して使用する塗料です。主な特徴は以下の通りです。

  • 耐久性: 一般的に高い耐久性と耐候性を持つ
  • 密着性: 様々な素材に対して優れた密着性を示す
  • 臭い: 強い臭いがあり、換気が必要
  • 乾燥時間: 水性塗料より乾燥に時間がかかることが多い
  • 環境への影響: VOC排出量が多く、環境負荷が大きい
  • 安全性: 引火性があり、取り扱いに注意が必要

油性塗料は特に金属部分や特殊な素材、厳しい環境条件下での使用に適しています。

 

適した使用環境
それぞれの塗料が適している環境や条件は以下の通りです。
水性塗料が適している場合:

  • 住みながらの塗装工事
  • 臭いに敏感な人がいる家庭
  • 子どもやペットがいる環境
  • 環境への配慮を重視する場合
  • 室内の塗装工事

油性塗料が適している場合:

  • 厳しい気象条件にさらされる外壁
  • 金属部分や特殊な素材の塗装
  • 高い耐久性が求められる場所
  • 住人が一時的に不在の場合
  • 工業地域など、臭いが問題にならない場所

近年の技術革新により、水性塗料の性能は大幅に向上しており、多くの場合で油性塗料と同等の耐久性を発揮できるようになっています。環境への配慮や施工時の安全性を考慮すると、可能な限り水性塗料を選択することが推奨されています。

 

外壁塗装の塗料選びで失敗しないためのコストパフォーマンス比較

外壁塗装の塗料選びで多くの人が直面するのが「初期費用」と「長期的なコストパフォーマンス」のバランスです。安い塗料を選んで短期間で再塗装が必要になるか、高い塗料を選んで長持ちさせるか、この判断は簡単ではありません。ここでは、失敗しないための塗料選びのポイントを解説します。

 

塗料のコストパフォーマンス比較
各塗料の10年間あたりのコスト効率を比較してみましょう。これは、塗料の価格を耐用年数で割って算出しています。

 

塗料の種類 価格(円/㎡) 耐用年数 10年あたりのコスト
アクリル 1,500 5-7年 約2,500円
ウレタン 1,950 8-10年 約2,150円
シリコン 2,300 10-15年 約1,900円
ラジカル制御 2,400 12-16年 約1,800円
フッ素 4,300 15-20年 約2,600円
無機 5,300 20-30年 約2,100円

この表から見ると、単純な10年あたりのコストではラジカル制御型塗料やシリコン塗料が最も効率的であることがわかります。しかし、コストパフォーマンスを考える際には、以下の要素も考慮する必要があります。

 

1. 塗り替え工事の手間と費用
塗料代だけでなく、足場の設置費用や工事費用も考慮すると、塗り替え回数が少ない方が総コストは抑えられます。例えば。

  • 足場設置費用:約50万円〜80万円/回
  • 下地処理費用:約30万円〜50万円/回
  • 工事費用:約50万円〜100万円/回

これらを考慮すると、耐用年数の長い塗料を選ぶ方が長期的には経済的な場合が多いです。

 

2. 住宅の使用予定期間
住宅をどれくらいの期間使用する予定かも重要な判断材料です。

 

  • 5〜10年程度の使用予定:ウレタンやシリコン塗料が適切
  • 10〜20年以上の使用予定:フッ素や無機塗料が長期的にお得
  • 売却予定がある場合:適度な耐久性と見栄えのバランス