神保家具コンセント開口寸法一覧施工ガイド

神保家具コンセント開口寸法一覧

神保KAGシリーズ開口寸法詳細仕様

神保電器のKAGシリーズは家具・機器用コンセントとして高い人気を誇りますが、施工方法によって開口寸法が大きく異なります。

 

はさみ金具を使用する施工の開口寸法

• 1口用：73mm × 26mm
• 2口用：115mm × 26mm
• 3口用：157mm × 26mm
• 適用はさみ金具：BHP-18（壁厚6～18mm対応）

直付け施工の開口寸法

• 1口用：取付ねじピッチ65.5mm
• 2口用：取付ねじピッチ110.5mm
• 3口用：取付ねじピッチ155.5mm
• 取付ねじ：呼び径φ3.5～φ4のタッピングねじまたは木ねじ

KAGシリーズの特徴として、取付深さは40mm以上が必要で、電線の配線スペースは別途確保する必要があります。シボ加工品も同様の寸法仕様となっており、ピュアホワイト（PW）、ソリッドグレー（SG）、ソフトブラック（SB）の3色展開です。

 

施工時の注意点として、取付枠の中心を開口穴の中心に正確に合わせることが重要で、適正締付トルクは0.4N・m（4.1kgf・cm）以下に設定する必要があります。

 

神保HTLシリーズ開口寸法仕様

HTLシリーズはホテル向けのミニコンセントとして設計されており、コンパクトな開口寸法が特徴です。

 

HTLシリーズ標準開口寸法

• 角穴開口：70mm × 70mm
• 丸穴開口：φ47mm（+3/-0の公差）
• 直付け施工時下穴：φ47mm
• 取付深さ：19mm～28mm（製品により異なる）

HTLシリーズには通常のコンセント、接地コンセント、扉付きコンセントのバリエーションがあり、いずれも同一の開口寸法を採用しています。特にHTL-1506（PW）は標準価格¥1,120と高いコストパフォーマンスを実現しています。

 

適合はさみ金具と開口寸法

• BH-6（壁厚1～6mm）：角穴45mm × 50mm
• BH-12（壁厚9～12.5mm）：角穴45mm × 50mm
• BH-18（壁厚6～18mm）：角穴45mm × 50mm
• 15189（汎用型）：角穴・丸穴両対応

HTLシリーズの施工では、石膏ボードなどねじの効かない場所への直付け施工は避け、必ず下穴を開けてから施工することが安全性確保のポイントです。

 

神保NKシリーズ開口寸法規格

NKシリーズは神保電器の配線器具の中でも最も幅広い用途に対応する汎用性の高いシリーズです。

 

NKシリーズ標準開口寸法

• 1個用：95mm × 95mm
• 2個用：101mm × 95mm
• 3個用：147mm × 95mm
• 4個用：193mm × 95mm
• 5個用：239mm × 95mm
• 取付深さ：55mm（標準）

NKシリーズの大きな特徴として、JIS規格適合ボックスに対応していることが挙げられます。これにより、従来の配線器具からの置き換えが容易に行えます。

 

NKWラインアップ施工方法
ボックス工事とボックスレス工事の両方に対応しており、ボックスレス工事の場合は取付深さ40mm以上が必要です。配線スペースは別途確保が必要で、露出用スイッチボックスや埋込用ボックスでは取付深さが不足する場合があるため事前確認が重要です。

 

NKシリーズには4路スイッチ＋接地コンセントセット（KAG-2531～2535）やガイドランプ付きスイッチセット（KAG-2536～2540）など、高機能製品も豊富に揃っています。

 

パナソニック製品との互換性について、一般的な配線器具の開口寸法はφ87～90mmですが、神保電器のNKシリーズは角型開口を採用している点で差別化されています。

 

神保家具コンセント施工方法比較

神保電器の家具用コンセントには主に3つの施工方法があり、それぞれ異なる開口寸法が要求されます。

 

はさみ金具を使用する施工
最も一般的な施工方法で、壁厚に応じて適切なはさみ金具を選択します。

 

• BHP-18：壁厚6～18mm対応、最も汎用性が高い
• 施工手順：はさみ金具を取付枠に引っ掛け→壁内に潜らせる→締め込んで固定
• メリット：既存の開口に後付け可能、施工が簡単
• デメリット：壁厚制限あり、石膏ボード等では使用不可

直付け施工
下地材に直接ねじ止めする方法で、最も強固な取付けが可能です。

 

• 適用ねじ：φ3.5～φ4のタッピングねじまたは木ねじ
• 下穴径：φ3.1～3.8mm（製品により異なる）
• メリット：高い取付強度、長期間の安定性
• デメリット：下地材の材質制限、精密な位置決めが必要

ボックス工事
JIS規格適合ボックスを使用する最も確実な施工方法です。

 

• 対応ボックス：未来工業SBP-1H等
• 開口寸法：ボックスメーカーの仕様に準拠
• メリット：最高の安全性と信頼性
• デメリット：コスト増、施工時間の延長

施工時の共通注意事項として、適正締付トルク0.4N・m以下の遵守、取付面の平坦性確保、電線配線スペースの十分な確保が挙げられます。

 

神保家具コンセント選定ポイント

神保電器の家具用コンセント選定では、開口寸法以外にも重要な考慮事項があります17。

 

用途別シリーズ選定指針

• KAGシリーズ：家具・機器組込み用、USB対応製品も豊富
• HTLシリーズ：ホテル・宿泊施設向け、コンパクト設計
• NKシリーズ：汎用性重視、豊富な機能バリエーション

色選択の考慮事項
神保電器では統一された3色展開を採用しています。

 

• ピュアホワイト（PW）：マンセル値5.6Y 9.0/0.5、最も汎用的
• ソリッドグレー（SG）：マンセル値4.0PB 4.3/0.2、モダンインテリア向け
• ソフトブラック（SB）：マンセル値1.7P 2.5/0.2、高級感重視

機能性による選定
近年の電子機器普及に伴い、USB対応コンセントの需要が増加しています。

 

• Type-A USB：KAG-1524～1526（DC5V2.4A出力）
• Type-C USB：KAG-1527～1529（DC5V3.0A/DC9V2.0A/DC12V1.5A出力）
• 扉付きコンセント：防塵・安全性重視の用途向け

コスト効率の最適化
標準価格は製品により大きく異なるため、機能と予算のバランスが重要です。

 

• エントリーモデル：HTL-1500（¥895）
• 高機能モデル：KAG-2636（¥10,710）
• 中間グレード：KAG-2531（¥3,920）

施工業者向けの実用的なアドバイスとして、現場での寸法確認は必須であり、特に既存建物の改修工事では壁厚や下地材の材質確認を怠らないことが施工品質向上の鍵となります。

 

また、メンテナンス性を考慮した製品選択も重要で、将来的な機器交換や配線変更の可能性を見据えた余裕のある開口設計を推奨します。