

札幌市では、テレビ・冷蔵庫(冷凍庫含む)・洗濯機(衣類乾燥機含む)・エアコン(いわゆる家電4品目)は、家電リサイクル法の枠組みにより「販売店が引き取り、メーカーがリサイクル」する流れが基本で、市は収集しないと明記されています。
そのため、建築現場の撤去・入替で発生した家電4品目を「現場ごみ」と同じ感覚で産廃ルートに混ぜると、現場管理・コンプラの両面でトラブルになりやすいので、最初に“家電4品目かどうか”を切り分けるのが実務の第一歩です。
札幌市の案内では、処分ルートとして大きく「販売店へ依頼」「家電4品目を扱う販売店へ相談」「直接持ち込み(郵便局での振込)」が整理されており、工程表に落とし込みやすい構造になっています。
また、対象外の機器は「フロン類が使われているかどうかで処分方法が変わる」旨も示されているため、設備更新で似た外観の機器が混在する現場ほど、型番・銘板情報の確認が重要になります。
参考リンク(札幌市の公式手順:市が収集しない/処分ルート/直接持込・郵便局振込の注意点)
https://www.city.sapporo.jp/seiso/gomi/kaden_1411/index.html
指定引取場所は「メーカーが使用済み家電4品目を引き取るための拠点」なので、持ち込み前提で動く場合は、現場最寄りの拠点の所在地・営業日・受付時間を事前に確認するのが前提条件です。
家電リサイクル券センターの案内では、標準の営業日は月曜~土曜(日祝休)で、営業時間は9:00~12:00、13:00~17:00、かつ受付終了は午前・午後ともに営業時間の30分前という考え方が示されています(ただし地域事情で変更があり得るため、検索画面での確認が必須)。
ここで建築従事者が見落としがちなのが、「移動時間」ではなく「受付終了時刻」基準で逆算する点です。例えば午後に持ち込む想定なら、単に17:00までに着けばいいのではなく、受付終了(標準では16:30)に間に合うように段取りを組む必要があります。
さらに、指定引取場所は“住んでいる地域に関わらず全国で利用できる”とされているため、札幌市内に限定せず、工程・渋滞・積替え地点(資材置場等)を含めて最適化するのも現実的です。
参考リンク(指定引取場所の標準時間・事前確認の重要性/検索導線の説明がある)
https://www.rkc.aeha.or.jp/recycleticket/post_office_transfer/
自分で指定引取場所に持って行く場合は、家電リサイクル券センターが説明する「料金郵便局振込方式」を使い、郵便局に備え付けの家電リサイクル券で手続きします。
手順の骨子は、①品目とメーカー名の確認、②リサイクル料金と製造業者等名コードの確認、③振替払込書・家電リサイクル券の記入、④リサイクル料金の払込み、⑤持込み・引渡し準備、という流れで、現場管理のチェックリスト化に向いています。
実務で効くポイントは「品目とメーカー名(製造業者等名)で料金が変わる」「テレビと冷蔵庫・冷凍庫は大・小区分で料金が変わる」と明記されている点で、見積・請求トラブルの芽はここで潰せます。
また、振替払込受付証明書の貼付がない(または紛失)場合、引渡しができない、あるいは中止しても返金を受けられない場合があると注意されているため、現場から事務へ“券の控えと証明書の保管”を引き継ぐ運用が重要です。
指定引取場所に持ち込む前の準備として、札幌市は「食品や衣類、ごみ袋の異物を取り除いた上で」出すよう求めています。
家電リサイクル券センター側でも、指定引取場所では食品・衣類・注射器などの異物は引き取れず、機器内の異物はリサイクルの障害になるため事前に取り出すよう注意しています。
さらに、家電リサイクル券の貼付位置について「銘板(型名ラベル)の上に貼らないでください」と明記され、銘板情報が冷媒フロン回収に必要になる旨も説明されているため、撤去班が“とりあえず見やすい正面に貼る”運用だと現場で手戻りが起きやすくなります。
建築・設備の文脈では、内装解体後に複数台が混ざって銘板確認が困難になりがちなので、撤去直後に「メーカー名・型番・大小区分(該当するもの)・行先(指定引取場所 or 店舗回収)」をラベルで一体管理すると、後工程が安定します。
検索上位は「どこに持ち込むか」「いくらか」「手続きは何か」に寄りがちですが、建築従事者にとって本当に効くのは、指定引取場所搬入を“現場安全と工程”に組み込む発想です。
例えば、標準の受付時間は午前・午後で区切られているため、午前は搬出養生・積込、午後は搬入・荷下ろしというように、作業ピークを分散させると事故リスクと待機時間を同時に下げられます(受付終了が30分前という条件も工程に反映しやすいです)。
また、札幌市は「収集を依頼する場合」と「直接持ち込む(郵便局での振り込み)場合」では用紙が違うので注意、としているため、現場で“回収依頼に切り替え”が起きそうな案件(エレベータなし、搬出経路が狭い、運搬車両が確保できない等)は、最初からどちらのルートかを決め、票の取り違いを防ぐのが管理上のコツです。
最後に、家電4品目の対象外が混ざる現場では、札幌市が示す通り「フロン類の使用の有無」で処分が変わることがあるため、設備図・機器表と照合し、対象外機器を家電4品目ルートに誤投入しない“仕分け基準”を現場掲示しておくと、後戻りが激減します。