

「メディウム 小説 続編」を調べると、結論としてシリーズは「城塚翡翠シリーズ」として続いており、続編の代表格が『invert 城塚翡翠倒叙集』です。講談社の特設サイトでも『invert 城塚翡翠倒叙集』がシリーズの中核として紹介され、キャッチとして「すべてが、反転。」が掲げられています。
また、日本テレビの原作紹介ページでは、シリーズ1作目が『medium 霊媒探偵城塚翡翠』であり、その後に『invert 城塚翡翠倒叙集』、さらに『invert Ⅱ 覗き窓の死角』へ続く“第3作目”の位置づけが明記されています。
したがって迷いがちなポイントは「続編=同じ形式の長編が増える」ではなく、「続編=視点や構造が変わる(反転する)ことでシリーズが展開する」と理解することです。
読み順の基本は次の通りです(ネタバレ回避の意味でも順番が重要です)。
・『medium 霊媒探偵城塚翡翠』→『invert 城塚翡翠倒叙集』→『invert Ⅱ 覗き窓の死角』
参考)原作|invert 城塚翡翠 倒叙集/霊媒探偵・城塚翡翠|日…
この順に読むと、「霊媒」と「論理」を組み合わせる枠組みを理解したうえで、倒叙(犯人側の視点)に入れるので、翡翠という探偵役の“圧”がより鮮明になります。
講談社の特設サイトでは、『invert 城塚翡翠倒叙集』について「綿密な犯罪計画」「鉄壁のアリバイ」「事故として処理される……はずだった」という前提を置きつつ、犯人側に城塚翡翠が現れて崩れていく構図が示されています。
ここで大事なのは、一般的な推理小説の快感が「犯人当て」だとすると、倒叙集は「犯人は分かっているのに、なぜ(どこで)崩れるのか」を読む快感に寄せている点です。
つまり「続編なのに別ジャンルっぽい」のではなく、「続編だからこそ“同じ武器(翡翠)”を別の戦場(犯人視点)で見せる」設計で、反転が効いてきます。
この反転構造は、建築の工程管理に似た読み味があります。最初に“完成形(事件の結末や犯行計画)”が提示され、そこから逆算で破綻点を見つけていくので、現場でいう「段取りの弱点」や「検査で引っかかるポイント」を追う感覚に近いからです。
倒叙集を楽しむコツは、犯人の計画を「工程表」だと思って読み、翡翠の介入を「是正指示」「検査指摘」だと思って追うことです(読み方の比喩であり、内容のネタバレではありません)。
日本テレビの原作紹介では、翡翠は霊媒として死者の言葉を伝えられる一方で「そこに証拠能力はなく」、香月が霊視と論理を組み合わせて事件に立ち向かう、という骨格が説明されています。
ここがシリーズを通しての“リアリティの支柱”で、超常現象があるように見えても、法的・社会的には証拠として通りにくいという制約が物語の緊張感を作ります。
続編側(倒叙)でもこの制約は効き続け、「翡翠が見えている(分かっている)」と「社会的に確定させる(詰める)」の間に距離があるからこそ、犯人側にも一瞬の希望が生まれます。
建築の世界でも、経験的に“原因が分かる”のと、報告書・写真・検査記録として“立証できる”のは別物です。
この作品の面白さは、霊媒という直感的な把握と、論理という記録・手続きの橋渡しを、物語として徹底的に見せる点にあります。
「メディウム 小説 続編」を、建築従事者の読者に向けて語るなら、いちばんの独自ポイントは“伏線回収”を「施工の手戻りゼロ化」に置き換えて理解できることです。講談社側の紹介でもシリーズは挑戦状形式の色合いを持ち、読者が推理を推理する楽しみが強調されています。
現場で言えば、軽微な違和感(寸法の違い、納まりの不自然さ、材料手配の齟齬)が、後工程で重大トラブルに化けることがあります。倒叙集は、犯人が「小さなほころびは握りつぶせる」と思っているのに、翡翠が“検査員のように”ほころびを拡大していく感触があり、経験者ほどゾワッとします。
さらに「証拠能力がない」制約は、現場の“言った言わない”問題に通じます。口頭の確認は残らず、写真・議事録・図面差分が残る。シリーズはそこを物語上のルールとして明示しているので、職業感覚で腑に落ちやすいのです。
実務に引き寄せた読みのチェックリスト(読みながらメモすると没入しやすいです)。
・犯人の計画=工程表になっているか
・破綻点=どの工程の検査で出るか
・証拠化=誰が、いつ、何を記録できるか
・関係者の動線=現場の入退場管理に相当する穴はないか
シリーズの続編タイトルや位置づけ(『invert』『invert Ⅱ』)が一次情報として整理されている(原作紹介の該当箇所)。
原作|invert 城塚翡翠 倒叙集/霊媒探偵・城塚翡翠|日…
『invert 城塚翡翠倒叙集』のコンセプト(「すべてが、反転。」など)と作品の方向性が公式に読める(作品紹介の該当箇所)。