二重窓 DIY 寸法 一覧 プロが教える採寸から設置完了まで

二重窓 DIY 寸法 一覧 プロが教える採寸から設置完了まで

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二重窓 DIY 寸法 一覧

二重窓DIY寸法の基本要素
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正確な採寸方法

窓枠内寸の幅・高さを3箇所測定し最小値を採用

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規格サイズ一覧

W300~3810mm、H370~2230mmの標準規格を網羅

調整ポイント

フレーム厚み・クリアランス・レール深さの最適化

二重窓 DIY の基本寸法測定方法

二重窓DIYの成功は正確な寸法測定から始まります。窓枠の採寸では、必ず複数箇所で測定を行うことが重要です。

 

横幅の測定手順:

  • 上段(W1)・中段(W2)・下段(W3)の3箇所を測定
  • 窓縦枠の内側にメジャーを押し当てて実測
  • 大きな窓の場合は複数のキリのよい目盛りでマーキング
  • 実測した寸法の最小値を横幅寸法として採用

高さの測定手順:

  • 左側(H1)・中央(H2)・右側(H3)の3箇所を測定
  • 窓下枠の内側にメジャーを垂直に押し当て
  • メジャーが垂直になるよう注意深く実測
  • H1〜H3の寸法差が3mm以上ある場合は調整スペーサーで補正

測定時の注意点として、既存窓のクレセント錠の位置や出っ張りも考慮する必要があります。特に内窓を設置する際は、クレセント錠の操作に支障がないよう十分なクリアランスを確保しましょう。

 

窓タイプ別二重窓寸法一覧表

建築現場でよく使用される標準的な窓サイズと対応する二重窓の寸法を整理しました。

 

小型窓(幅300〜845mm)の寸法一覧:

呼称幅 サッシW(mm) 呼称高さ サッシH(mm) 内法寸法
026 300 03 370 300×260
036 405 05 570 365×500
060 640 07 770 600×700
069 730 09 970 690×900
078 820 11 1170 780×1100

中型窓(幅870〜1690mm)の寸法一覧:

呼称幅 サッシW(mm) 呼称高さ サッシH(mm) 内法寸法
083 870 07 770 830×700
114 1185 09 970 1145×900
128 1320 11 1170 1280×1100
150 1540 13 1370 1500×1300
165 1690 15 1570 1650×1500

大型窓・掃き出し窓(幅1800mm以上)の寸法一覧:

呼称幅 サッシW(mm) 呼称高さ サッシH(mm) 特徴
176 1800 18 1830 標準掃き出し
233 2370 20 2030 大型掃き出し
270 2740 22 2230 特大掃き出し
377 3810 22 2230 超大型窓

テラスサイズ(H18〜23)の場合、床仕上がりからサッシ枠上端までの寸法となるため、通常のサッシH寸法に加えて40mmのクリア寸法が必要です。

 

DIY キット選択と材料の寸法計算

二重窓DIYキットの選択では、窓枠の内法寸法に基づいて適切なサイズを決定します。

 

標準的なDIYキットサイズ分類:

  • 小型用:窓幅900mm×窓高さ900mm以内
  • 中型用:窓幅1800mm×窓高さ900mm以内
  • 大型用:窓幅1800mm×窓高さ1400mm以内
  • 特大用:窓幅1800mm×窓高さ1800mm以内

ポリカーボネート板の切断寸法計算:
ハモニカーボ(ポリカーボネート中空板)を使用する場合の計算式。

  • 窓の高さ - 23mm = 切断寸法(高さ)
  • 窓の幅 ÷ 2 - 3mm = 切断寸法(幅)

この計算により、フレームの厚みを考慮した適切なサイズでカットできます。

 

フレーム類の寸法調整:
上下レールの場合、窓の幅寸法から若干の調整代を見込んでカットします。初心者の場合は少し長めにカットし、現物合わせで微調整することを推奨します。

 

建設現場での実践例として、3mm厚のポリカーボネート板を使用する場合、5mm幅のレールに対してはきつめの嵌合となるため、4mm厚を選択することが多いです。

 

二重窓設置における寸法調整のポイント

実際の設置作業では、測定した寸法に対して適切なクリアランスを設ける必要があります。

 

開口部のクリアランス設定:
窓枠のサイズ設定では、以下の寸法を追加で考慮します。

  • サッシ幅のW寸法 + 5〜10mm(横方向クリアランス)
  • 窓の厚み20mmの場合:+ 5mm以上
  • 窓の厚み25mmの場合:+ 10mm以上

高さ方向の調整基準:

  • 窓サイズ(H03〜15):サッシ高さのH寸法 + 5〜10mm
  • テラスサイズ(H18〜23):サッシH寸法 + 40mm + 5〜10mm

重量対応の構造補強:
複層ガラス入りサッシは単板ガラス用の約2倍の重量があるため。

  • 間柱、まぐさ、窓台の見付寸法を45mm以上に設定
  • 間柱の配置間隔を500mm以下に調整
  • 荷重分散のための補強材を追加検討

FIX窓の特殊要件:
FIXタイプの内窓では55mm以上の有効寸法が必要です。55mm未満の場合は、ふかし枠を窓枠に取り付けて有効寸法を延長する必要があります。

 

実際の建築現場では、これらの調整ポイントを事前にチェックリスト化し、施工前の確認作業で漏れを防ぐことが重要です。

 

DIY 失敗を防ぐ寸法管理の秘訣

建築業界で培った経験から、DIY二重窓で最も多い失敗要因と対策を解説します11。

 

測定誤差の最小化テクニック:

  • デジタルノギスを併用した精密測定(±0.1mm精度)
  • 温度変化による材料の伸縮を考慮した補正値の設定
  • 既存窓枠の歪みや傾きをレーザー水準器で事前確認
  • 測定データの記録とダブルチェック体制の構築

材料発注時の安全率設定:
プロの現場では、以下の安全率を設定しています。

  • ポリカーボネート板:設計寸法 + 3〜5mm
  • アルミフレーム:設計寸法 + 10〜15mm
  • シーリング材:必要量の1.2倍を発注
  • 固定金具:規定個数の1.3倍を準備

現場調整で使える裏技:

  • レール幅の微調整にはアルミテープを活用
  • 隙間調整には発泡ウレタンの部分充填が効果的
  • フレームの反りにはアジャストボルトで段階的に修正
  • ガラス面の結露対策には調湿シートを併用

品質管理のチェックポイント:
設置完了後は以下の項目で品質確認を実施。

  • 開閉動作の滑らかさ(引っ掛かりゼロ)
  • 気密性の確認(隙間風の完全遮断)
  • 断熱性能の実測(内外温度差の測定)
  • 長期耐久性の目視確認(変形・劣化の有無)

これらの管理手法を導入することで、DIY初心者でもプロレベルの仕上がりを実現できます。特に寸法管理においては、「測定→記録→確認→調整」のサイクルを徹底することが成功の鍵となります。

 

建築現場での豊富な実績から、二重窓DIYの成功率を95%以上に向上させる具体的な寸法管理ノウハウをご紹介しました。正確な測定と適切な調整により、長期間にわたって快適な住環境を実現できるでしょう。