パナソニック分電盤寸法一覧|コスモパネル選定ガイド

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パナソニック分電盤寸法一覧

パナソニック分電盤寸法の基本構成
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主要3寸法

縦・横・深さの基本寸法体系

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シリーズ別特徴

コスモパネル・スッキリパネルの寸法差

容量・回路数影響

主幹容量と回路数による寸法変化

パナソニック分電盤の主要シリーズ寸法比較

パナソニックの住宅用分電盤は、主に「コスモパネル コンパクト21」と「スッキリパネル コンパクト21」の2つのシリーズで構成されています。それぞれの基本寸法は以下の通りです。

 

コスモパネル コンパクト21の基本寸法

  • 縦:325mm(標準タイプ)
  • 横:品番により異なる(回路数で決定)
  • 深さ:111mm(リミッタースペースなし)、124mm(リミッタースペース付)

スッキリパネル コンパクト21の基本寸法

  • 縦:320mm(標準タイプ)
  • 横:品番により異なる(回路数で決定)
  • 深さ:118mm(標準)

📏 寸法の読み方のポイント

  • 縦寸法は主にシリーズで決まる
  • 横寸法は回路数に比例して拡大
  • 深さ寸法はオプション装備で変化

この基本寸法体系を理解することで、設置場所の事前計画が容易になります21。特に既存分電盤の交換工事では、寸法の違いによる追加工事の必要性を事前に判断できます。

 

パナソニック分電盤コスモパネル詳細寸法

コスモパネル コンパクト21は、パナソニックの主力シリーズとして幅広い用途に対応しています。詳細寸法は以下の表の通りです。

 

主幹容量 回路数 縦(mm) 横(mm) 深さ(mm) 品番例
30A 4+2 325 245 111 BQR3342
40A 6+2 325 285 111 BQR3462
50A 10+2 325 365 111 BQR35102
60A 14+2 325 445 111 BQR36142

リミッタースペース付の場合の寸法変化
リミッタースペース付きモデルでは、深さ寸法が124mmに変更されます。この13mmの差は、配線作業時の作業性に大きく影響するため、事前の確認が重要です。

 

容量別の特徴

  • 30A:最小構成、アパート・マンション向け
  • 40-50A:一般的な戸建住宅の標準仕様
  • 60A以上:オール電化住宅や大容量対応

大型フリースペース付のモデルでは、さらに深さが増加し、特別な設置計画が必要になります。

 

パナソニック分電盤スッキリパネル寸法仕様

スッキリパネル コンパクト21は、よりコンパクトな設計が特徴で、設置スペースが限られた場所での使用に適しています。

 

標準タイプの寸法仕様

  • 基本縦寸法:320mm(コスモパネルより5mm短縮)
  • 深さ:118mm(標準仕様)
  • 横寸法:回路数×17.5mm+基準寸法

ヨコ1列タイプの特殊寸法
スッキリパネルには「ヨコ1列タイプ」という特殊仕様があり、この場合の寸法は大幅に異なります。

  • 縦:約150mm(大幅短縮)
  • 横:約600mm(大幅拡張)
  • 深さ:約60mm(薄型設計)

🔧 設置上の注意点

  • ヨコ1列タイプは水平設置スペースが必要
  • 点検・保守作業時のアクセス性を考慮
  • 配線の引き回し方向に制約あり

この特殊仕様は、天井裏や床下など高さ制限がある場所での設置に威力を発揮します。

 

パナソニック分電盤主幹容量別寸法変化

パナソニック分電盤の寸法は、主幹容量と回路数によって体系的に決定されています。品番の規則性を理解することで、必要な寸法を容易に算出できます。

 

主幹容量による基本構造の違い

主幹容量 主幹ブレーカサイズ 追加深さ 対応住宅タイプ
30A 標準サイズ +0mm 小規模住宅
40-60A 標準サイズ +0mm 一般住宅
75-100A 大型サイズ +15mm 大型住宅

回路数による横寸法の計算式
横寸法 = 基準寸法 + (回路数 × 回路ピッチ)

  • 基準寸法:約200mm
  • 回路ピッチ:約17.5mm(コンパクトブレーカSH型採用により実現)

実用的な寸法計算例

  • 6回路の場合:200 + (6 × 17.5) = 305mm
  • 14回路の場合:200 + (14 × 17.5) = 445mm
  • 22回路の場合:200 + (22 × 17.5) = 585mm

この計算式により、図面作成段階で正確な設置寸法を算出できるため、現場での作業効率が大幅に向上します。

 

パナソニック分電盤設置空間計算方法

分電盤の設置では、本体寸法だけでなく、保守・点検に必要な作業スペースの確保が法令で義務付けられています。効率的な設置計画のための計算方法を解説します。

 

電気設備基準による必要スペース

  • 前面:600mm以上の作業スペース
  • 上下:各150mm以上の余裕
  • 左右:各50mm以上の余裕(配線作業用)

実際の設置計画における計算例
例:BQR36142(60A、14+2回路)の場合

  • 本体寸法:縦325×横445×深さ111mm
  • 必要設置スペース:縦625×横545×深さ711mm

🏠 建築設計での考慮事項

  • 扉の開閉方向と作業スペースの関係
  • 将来的な回路増設への対応余地
  • メンテナンス頻度と作業性のバランス

特殊設置環境での寸法調整
湿気の多い場所や塵埃の多い環境では、IP保護等級に応じた筐体選択が必要で、これにより寸法が変化する場合があります。

 

配線引き込み方向による寸法影響

  • 上部引き込み:上方余裕を+100mm
  • 下部引き込み:下方余裕を+100mm
  • 側面引き込み:該当側面余裕を+150mm

これらの詳細な寸法計画により、施工後のトラブルを未然に防ぎ、効率的な電気設備工事が実現できます。実際の現場では、これらの基準寸法に加えて、建物構造や他設備との取り合いを考慮した総合的な設置計画が重要となります21。

 

パナソニック分電盤の寸法体系は、住宅の電気容量と将来拡張性を考慮した合理的な設計となっており、適切な選定により長期間にわたって安全で効率的な電気供給が可能になります。