リベット径規格とサイズ選定の完全ガイド

リベット径規格とサイズ選定の完全ガイド

建築・製造業で重要なリベット径の規格について、JIS規格から実用的なサイズ選定まで徹底解説。適正板厚との関係性や計算方法、よくある失敗例も紹介。正確な接合強度を実現するために知っておくべき内容とは?

リベット径規格とサイズ選定


リベット径規格の基本知識

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標準規格サイズ


JIS B 1213の冷間成形リベットと、型番別仕様で選ぶブラインドリベットを区別する

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適正板厚範囲


径だけで計算せず、合計板厚・ボディ長・下穴・工具を採用品番の適正範囲と照合する

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材質別特性


ボディとマンドレルの材質、掲載強度、母材・腐食環境を製品別に確認する



リベット径のJIS規格基準値と寸法体系


リベットの規格表は、冷間成形リベットとブラインドリベットを分けて確認します。JIS B 1213:1995「冷間成形リベット」は、一般に使う冷間成形した鋼・黄銅・銅・アルミニウムのリベットを対象とする規格です。日本規格協会では有効とされ、確認日は2024年10月21日です。
下表は由良産商のJIS抜粋資料にある丸リベットの基準寸法例です。丸・薄平・皿は別の頭形であり、同じ呼び径でも頭部寸法や長さℓの測定位置を図で確認してください。単位はmmです。











呼び径 丸リベットの頭部直径dk 丸リベットの頭部高さK
3 5.7 2.1
4 7.2 2.8
6 10 4.2

この資料は規格の一部を抜粋したもので、取扱品の一部には公差域等がJISに準拠しないメーカー規格品があると注記されています。精度を要する箇所では、注文する製品の寸法・公差・材質を確認してください。
製造業や機械の組立で使うブラインドリベットは、メーカーの型番別寸法表で選びます。2.4・3.2・4.0・4.8・6.4mmなどの製品径を、JIS B 1213の共通標準径とは扱いません。JIS規格の適用と製品仕様を区別してください。
出典:日本規格協会「JIS B 1213:1995」、由良産商「冷間成形リベット規格表・JIS抜粋」(PDF第1ページ・印刷ページ236)。


リベット径と適正かしめ板厚の計算方法

適正かしめ板厚は、接合する母材の合計厚さと、採用品番の範囲を照合します。径に一定倍率を掛けて共通の最小・最大板厚を求める方法は使いません。下表はロブテックスNSA丸頭・アルミボディ/スティールマンドレルの掲載例です。寸法の単位はmmです。

















品番 リベット径D ボディ長L 適正合計板厚 下穴径
NSA32 2.4 5.6 1.0~3.2 2.5~2.6
NSA33 2.4 7.6 1.6~4.8 2.5~2.6
NSA41 3.2 4.8 1.0~1.6 3.3~3.4
NSA42 3.2 6.5 1.0~3.2 3.3~3.4
NSA43 3.2 8.2 1.6~4.8 3.3~3.4
NSA52 4.0 7.2 1.2~3.2 4.1~4.2
NSA62 4.8 7.6 1.6~3.2 4.9~5.0

例えば板厚1.0mmを2枚接合する場合、合計は2.0mmです。NSA42の範囲内ですが、NSA41の範囲外です。ただし、範囲内であることだけで設計荷重への適合まで確認できたとはいえません。
同じ径でも長さと適正板厚は異なります。径4.0mmのNSA510は12.7~15.9mmに対応するため、「径4mmでは厚い板を接合できない」と一般化しないでください。
寸法図のWはマンドレル径で、リベット径Dとは別です。リベット径、ボディ長、合計板厚、下穴を品番ごとに照合し、使用工具の対応径とノーズピースも確認してください。
寸法・板厚範囲の出典:ロブテックス「ブラインドリベット(丸頭)NSA」。


リベット径選定における材質別規格の違い

ブラインドリベットは、ボディとマンドレルの両方の材質を確認します。NSAはアルミボディ/スティールマンドレル、NAはアルミボディ/アルミマンドレルです。ステンレスを含む製品も、ボディだけか両部材かを品番資料で照合してください。
次の表は、ロブテックス製品ページに掲載された同径3.2mmの比較例です。掲載強度は接合部の許容荷重ではなく、全製品に共通する材質係数や強度比でもありません。











品番 ボディ/マンドレル 掲載引張強度(kN) 掲載せん断強度(kN)
NA41 アルミ/アルミ 0.97 0.74
NSA41 アルミ/スティール 1.35 0.96

接合設計では母材の材質・厚さ、穴、荷重方向、配置などを別に確認します。異なる試験条件や資料の強度値を混在させず、必要な設計条件と試験方法をメーカーに照会してください。
表面処理は採用型式の仕様を確認し、三価クロメートを全リベットの標準処理とは扱いません。頭部はボディの一部であり、フランジ部分だけがアルミなどと限定する説明は避けます。
ステンレスやアルミという材質名だけで、海岸部での耐久性や防水性は保証されません。母材との組合せ、接触する水分・薬品、腐食環境に応じて適合を確認してください。
強度比較の出典:前掲のNSAページおよびロブテックス「ブラインドリベット(丸頭)NA」。


リベット径トラブル事例と予防策の実践知識

施工前に、採用品番、合計板厚、下穴径、頭形、工具とノーズピースを確認します。メーカーによって適正かしめ範囲が異なるため、同じ径の別製品へ変更する場合も、元の寸法表を流用しないでください。









点検対象 確認する内容
下穴 品番指定の径、穴位置、バリ、母材間の穴の一致
板厚・頭形 合計厚さと適正範囲、頭部が接触する面の形状
工具 対応する製品・径・材質、ノーズピース、取扱説明書
材質・環境 ボディとマンドレル、母材との組合せ、腐食環境
締結後 頭部の浮き、母材間の隙間、変形、締結状態、品番・ロット

確認を効果的に行うため、使用した品番と施工条件を記録します。異常がある場合は施工を止め、判定方法や必要な試験をメーカーに確認してください。指定径を小径複数本へ置き換えるなど、径・本数・配置を無断で変更しません。
腐食や仕上げを確認するときも、表面処理と使用環境を対応させます。三価クロメート等の関連解説は、採用リベットの仕様や寿命を保証する資料とは分けて参照してください。
メーカー別寸法・かしめ範囲の参照先:池田金属工業「ブラインドリベット・メーカー規格表」。


リベット径選定の経済性と将来トレンド分析

経済性は、必要な接合条件を満たす候補について、単価と入数、工具、下穴加工、廃材、作業工数、手直しを自分の施工条件で比較します。径だけで最安・最速を決めず、異なる材質や長さの製品を同じ条件として集計しないでください。
調達ではメーカー資料の改訂、品番、寸法、材質、入数、供給条件を確認します。将来の規格統合や自動化による削減率を予測値として断定せず、採用時点の図面・製品仕様と購入条件を照合してください。
関連材料のチタン合金の記事は、ここで示したリベットの材質や互換品を示すものではありません。環境負荷を比較する場合も、実際の材料使用量、廃材、包装、施工・手直しの条件を確認し、未確認の改善率を付け加えないでください。

ロブテックス(エビ) ブラインドリベット・ラージフランジ エコパック アルミニウム/スティール 5-6 (25本入) NSA56LFMP リベット径(mm):4.0×リベット長(mm):13.9