

リン酸二水素カリウム(別名:リン酸一カリウム、モノ塩基性リン酸カリウム)は、化学式がKH2PO4で示される無機塩です。
この物質の分子量(モル質量)は136.09と示され、試薬メーカーの製品情報やSDSでも同じ値が掲載されています。
建築現場で「分子量」を直接使う機会は多くない一方、同じ薬剤かどうかを確認する“照合キー”として強力で、化学式KH2PO4と分子量136.09が一致していれば、商品名や等級が違っても同一物質である可能性が高いと判断できます。
リン酸二水素カリウムのCAS番号は7778-77-0として流通しており、メーカーの製品ページでも明記されています。
同じ「リン酸二水素カリウム」でも、現場では仕入先や包装が変わり、ラベル表記が「Potassium phosphate, monobasic」等に揺れることがありますが、CAS 7778-77-0と分子量136.09が揃えば、同じ化学物質として取り扱い基準を揃えやすくなります。
発注書・搬入時の受入検査・倉庫ラベルで「物質名+CAS+分子量」を併記しておくと、略称や通称による取り違えを減らせます。
SDSには、分子量136.09に加えて、pHが弱酸性(例:pH 4.2~4.5の水溶液条件)、融点がおよそ252℃、水への溶解性などが整理されています。
製品情報としても、白色の結晶~結晶性粉末で、水に可溶、pH(50g/L, 25℃)が4.2~4.5、融点252.6℃、比重2.338といった物性が提示されています。
建築従事者の観点では、ここから「粉体で飛散しやすい」「水に溶けやすい=漏水や清掃水で想定外に広がる」「弱酸性=アルカリ性材料・薬剤と同置きしない」など、保管・清掃・混触回避の実務判断に落とし込むのがポイントです。
参考:分子量・CAS・pH・融点・比重など、試薬としての物性情報と規格(JIS適合等)の読み取りに使える
富士フイルム和光純薬:りん酸二水素カリウム 製品情報
参考:分子量・化学式・別名・保管・混触危険・廃棄など、SDSの各章で安全衛生の根拠を確認できる
昭和化学:りん酸二水素カリウム(りん酸一カリウム)SDS
建築現場で起きやすい事故の一つが、「同じ白い粉」「似た略号」「同じ“リン酸塩”」という見た目・言葉の近さによる取り違えで、分子量はそれを防ぐ“数字の指紋”として役立ちます。
例えば倉庫で「リン酸二水素カリウム」と表示されていても、別ロットの袋に別名が書かれていたり、英名表記で入ってきたりするため、化学式KH2PO4・CAS 7778-77-0・分子量136.09を3点セットで突合する運用が、チェック時間を短縮しつつ精度を上げます。
さらにSDSには「強アルカリ性物質と混触すると反応する」といった注意もあり、材料置場でアルカリ系の粉体(強アルカリ洗浄剤など)と同棚に置かない、湿気・水・高温体を避ける、といった“段取りのルール化”に直結させると、ヒヤリハットを実務的に潰し込めます。