セキュリティカメラ駐車場での必要な機能おすすめの機種

セキュリティカメラ駐車場での必要な機能おすすめの機種

セキュリティカメラの夜間撮影機能と防水性能の重要性

駐車場のセキュリティカメラにおいて、夜間撮影機能は最も重要な要素の一つです。駐車場での犯罪の多くは人目につきにくい夜間に発生するため、24時間体制での監視が不可欠となります。
現在主流となっているのは赤外線カメラです。赤外線カメラは可視光に依存しないため、完全な暗闇でも鮮明な白黒映像を撮影できます。特に車両のナンバープレート読み取りにおいて、夜間の白飛び現象を防ぐ車番認識システムを搭載したカメラが効果的です。
防水性能についても、屋外駐車場では必須条件となります。IP65以上の防水・防塵等級を持つ製品を選ぶことが重要で、特にIP66/IP67準拠のカメラであれば、あらゆる方向からの暴噴流に対して保護されており、どんな天候でも安心して使用できます。
また、-40度から50度の温度に耐える屋外対応カメラを選択することで、様々な環境にある駐車場にも対応可能となります。

セキュリティカメラの動体検知・ナンバープレート読み取り機能

動体検知機能は、駐車場監視において中核となる機能です。車の出入りや乗降者の行動をチェックするために、動きに反応して自動で録画を開始します。この機能により、常時録画を行わずバッテリー消費を抑えながら、必要な瞬間を確実に記録できます。
最新のAI搭載カメラでは、人検知機能がさらに進化しています。不審者の動きを検知した場合、スマートフォンなどへリアルタイム通知を送信し、管理者が遠隔で防犯カメラの映像を確認できます。
ナンバープレートの読み取り機能は、精算機の不正利用や、ごみの不法投棄などの迷惑行為への対策として有効です。しかし、夜間や雨の日は文字や数字が白飛びしてナンバープレートの識別が困難になるため、専用の車番撮影機能を搭載したカメラの選択が重要です。
WDR（ワイド・ダイナミック・レンジ）機能も併せて重要で、逆光や明暗差の激しい環境でも白とび・黒つぶれを防ぎ、車のライトで逆光になる場面でも鮮明に撮影できます。

セキュリティカメラのクラウド録画とリモート監視機能

現代の駐車場セキュリティシステムにおいて、クラウド録画サービスは革新的な機能として注目されています。従来のレコーダー録画と異なり、クラウド録画は容量を気にせずデータを保存でき、遠隔地からの確認も可能です。
セーフィーのクラウド録画サービスのような先進的なシステムでは、「遠隔での映像確認」「最長365日の長期間録画」「夜間撮影」などを実現しており、駐車場の防犯カメラ設置に革新をもたらしています。
LTE通信機能を搭載したカメラでは、インターネット環境がない駐車場でも電源を入れるだけで映像を撮影・送信できます。これにより、建築現場の仮設駐車場や郊外の駐車場など、通信インフラが整っていない場所でも本格的な監視システムを構築可能です。
エッジAI搭載機器では、人数カウント機能により来場者数のデータ解析にも活用でき、駐車場データの定量化もサポート可能です。
記録時間については決まった基準はありませんが、事件・事故などの際に警察から協力を求められることもあるため、保存期間は1ヶ月以上が推奨されています。

セキュリティカメラのおすすめ機種と性能比較

駐車場におけるセキュリティカメラの具体的なおすすめ機種として、実証済みの高性能モデルを紹介します。

Safie Go（セーフィー ゴー）シリーズは、電源にさすだけで使える屋外カメラとして高い評価を受けています。IP66の防水・防塵性能かつLTEを搭載した屋外用カメラで、インターネット環境がない駐車場でも電源を入れるだけで映像撮影が可能です。音声入力、夜間撮影、WDR機能、プライバシーマスク機能を標準装備し、エッジAI搭載機器では駐車場データの定量化も支援します。
i-PRO WV-U1532LA(SF)（税込70,840円）は、防犯抑止効果の高いガン型カメラです。IP66かつIK10の防水防塵性能と耐衝撃性を備えており、外形は奥行262mm×高さ112.5mm×幅112.5mm、重量860gと設置しやすいサイズです。電動バリフォーカルレンズを搭載しているため、設置後の画角変更も可能で、水平43°～100°、垂直24°～56°の画角範囲を持ちます。
BOX型カメラの特徴として、防犯抑止効果が期待できる存在感があり、不審な人物の侵入や犯罪を防ぐのに効果的です。水平101°垂直54°と画角が広いので、広い駐車場でもしっかりと監視することができます。PoE対応によりLANケーブルを通して電力供給が可能なため、屋外や天井など電源が来ていないところでも設置が容易です。
画素数については、駐車場に設置する場合は130万〜200万程度のHDもしくはフルHDカメラがおすすめです。

セキュリティカメラの建築現場特有の設置ノウハウと死角対策

建築業界における駐車場セキュリティカメラ設置には、一般的な駐車場とは異なる特殊な配慮が必要です。建築現場の仮設駐車場では、工期に合わせた短期設置と撤去が前提となるため、設置の簡便性が重要な要素となります。

ポールやスタンドを利用した設置方法では、カメラの角度を調整することで駐車場全体を見渡せるように配置することが基本です。建築現場では既設の構造物が少ないため、専用ポールの設置が効果的です。
死角対策については、1台のカメラで駐車場全体を収めるために、駐車場の入り口付近に「バリフォーカルレンズ付きカメラ」を設置することが推奨されます。望遠モードと広角モードを使い分けることで、広範囲監視と詳細確認の両立が可能です。
広い駐車場の場合は、PTZ機能付きのドーム型カメラを駐車場の中央に設置することで効率よく監視できます。必要に応じてレンズを上下左右に動かし、ズームなども可能なため、建築現場の変化する環境に柔軟に対応できます。
設置手順は以下の通りです：

1. 撮影範囲を決定する（入り口・出口・駐車エリア・精算機付近など）
2. 防犯カメラの種類を選ぶ
3. 配線経路を計画する
4. 防犯カメラを設置・調整する
5. 録画装置やモニターと接続し、映像が正しく表示されているかテストする

建築現場特有の注意点として、近隣の住民や通行人のプライバシーを侵害しないよう、カメラの向きを調整し、「防犯カメラ作動中」などの注意書きを設置することが重要です。また、工事車両の出入りが激しい建築現場では、高い位置への設置により、いたずらや破壊行為を防ぐとともに、車両との接触を避けることができます。
電源確保が困難な仮設駐車場では、ソーラーカメラの検討も有効な選択肢となります。