ダイナ キャンピングカー選び方と種類、価格から維持費まで

ダイナ キャンピングカー選び方と種類、価格から維持費まで

記事内に広告を含む場合があります。

ダイナ キャンピングカーの特徴

ダイナ キャンピングカーの魅力
🚐
キャンピングカー専用設計

トヨタ・ダイナをベースに開発されたカムロードは、キャンピングカー専用の強化サスペンションと発電性能の高いオルタネータを装備

💪
優れた積載性能

リアダブルタイヤの採用により重量のある架装物でも安定した走行が可能で、建築業の道具運搬にも対応

⚙️
充実した内装設備

キッチン、冷蔵庫、家庭用エアコン、ベッド、トイレなど現場での長期滞在に適した快適装備を搭載可能

ダイナ キャンピングカーとカムロードの違い

トヨタ・ダイナは日野自動車のデュトロをOEM供給された小型トラックで、建築現場などで広く使用されています。このダイナをキャンピングカー用に特別仕様化したものが「カムロード」です。カムロードという名称は「Camper(キャンパー)」と「Roadability(走行性能)」を組み合わせた造語で、日本RV協会がトヨタに依頼して誕生した経緯があります。
参考)https://camp.garagecurrent.com/article/camroad-resale-value/

通常のダイナとカムロードの最大の違いは、キャンピングカー架装に対応した専用設計にあります。カムロードには標準でリアダブルタイヤが全車に採用され、通常のダイナよりも250mm広いリアトレッドを持つことで横転事故のリスクを低減しています。さらに発電量の多いオルタネータを搭載し、キャンピングカーに必要な電力供給に対応している点も特徴です。
参考)https://campingcarfan.net/comparisonover5mcabcon2022.html

2021年にモデルチェンジされた新型カムロードでは、ミリ波レーダーと単眼カメラを使った先進運転支援システムが搭載され、2.8Lディーゼルターボエンジンと6速ATの組み合わせにより燃費性能も向上しています。ただし、ディーゼル車のカムロードは車両総重量が3.5tを超えるため、運転には準中型以上の免許が必要になります。
参考)https://camping-cars.jp/camping-car-news/11526.html

ダイナ キャンピングカーの種類とビルダー

ダイナをベースにしたキャンピングカーは、主にキャブコンタイプとして多くのビルダーから製造・販売されています。キャブコンとは、トラックの運転席部分(キャブ)を残して後部に居住用のキャビンを架装したタイプで、室内高が確保され快適性が高いことが特徴です。
参考)https://clicccar.com/2023/02/11/1260545/

主要なビルダーとして、ナッツRVの「クレア」シリーズやキャンパー厚木の「パピー480」などがあり、乗車定員7~8名、就寝人数5~7名の大型モデルが主流です。これらのモデルは、広々としたダイネット(リビングスペース)、昇降式テーブル、冷蔵庫、電子レンジ、家庭用エアコン、トイレなどを標準装備または選択可能です。
参考)https://www.toushinjidousha.com/?p=12450

室内レイアウトとしては、対面対座シートを備えたダイネット、バンクベッド(運転席上部の就寝スペース)、リアベッド、収納スペースが基本構成となっています。成人男性が立っても頭を打たない室内高を確保し、まるで住宅の一室のような広さを実現しているモデルが多く見られます。
参考)https://www.campnofuji.jp/column/appeal/interior

ダイナ キャンピングカーの価格相場

ダイナベースのキャンピングカーの価格は、新車と中古車で大きく異なります。新車の場合、カムロードをベースにしたキャブコンは700万円~1,000万円台が一般的な価格帯となっています。装備の充実度や架装の規模により、1,000万円を超える高級モデルも存在します。​
中古車市場では、年式や走行距離、装備内容によって価格帯が幅広く設定されています。比較的手頃な車両では150万円~200万円程度から見つかりますが、状態が良く装備が充実したモデルでは500万円~800万円台の価格設定も珍しくありません。
参考)https://www.goo-net.com/cgi-bin/fsearch/goo_used_search.cgi?category=USDNamp;phrase=%E3%83%80%E3%82%A4%E3%83%8A+%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%94%E3%83%B3%E3%82%B0amp;query=%E3%83%80%E3%82%A4%E3%83%8A+%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%94%E3%83%B3%E3%82%B0

中古車を選ぶ際には、架装部分の劣化状態、水回り設備の動作確認、電装系のチェックが重要です。特にキャンピングカーは走行時の振動により電化製品や電子機器が故障しやすいため、専門店での購入が推奨されます。価格だけでなく、整備履歴や保証内容も確認することで、購入後のトラブルを避けることができます。
参考)https://www.campnofuji.jp/column/resale/used-camper

ダイナ キャンピングカーの選び方のポイント

キャンピングカーを選ぶ際は、用途と使用頻度を最優先に考える必要があります。建築業従事者が現場での仮眠や長期滞在に使用する場合、乗車定員よりも就寝スペースの広さと快適性を重視すべきです。1人~2人での使用であれば比較的コンパクトなモデルで十分ですが、複数人での利用や家族との兼用を考える場合は、バンクベッドやリアベッドを備えた大型モデルが適しています。
参考)https://www.delta-link.co.jp/2019/09/42198/

装備の選択では、実際の使用頻度を考慮することが経済的です。冷蔵庫やサブバッテリーシステム、FFヒーターは使用頻度が高く有用な装備ですが、滅多に使わない機能は市販品での代替を検討すると購入費用を抑えられます。特に現場での電源確保が必要な建築業では、ソーラーパネルやインバーターの容量も重要な選択ポイントとなります。​
燃費性能と経済性も見落とせない要素です。ダイナのディーゼルエンジンは13.6km/L程度の燃費を実現しており、長距離移動が多い用途でも経済的に使用できます。ベース車両が古いモデルは燃費が悪化している可能性があるため、年式と走行距離のバランスを確認することが大切です。
参考)https://every-kaitori.com/blog/2025/02/26/%E3%83%80%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%81%A8%E3%83%87%E3%83%A5%E3%83%88%E3%83%AD%E3%82%92%E5%BE%B9%E5%BA%95%E6%AF%94%E8%BC%83%EF%BC%81%E8%B5%B0%E8%A1%8C%E6%80%A7%E8%83%BD%E3%82%84%E4%B9%97%E3%82%8A%E5%BF%83/

ダイナ キャンピングカー独自の活用法:現場での移動事務所として

建築業従事者にとって、ダイナベースのキャンピングカーは単なる宿泊施設以上の価値を持ちます。広い室内空間を活かして移動事務所として活用することで、現場での作業効率を大幅に向上させることが可能です。ダイネットテーブルを設計図面の確認スペースとして使用したり、サブバッテリーシステムでパソコンや電動工具の充電を行ったりと、多目的な利用が実現します。

 

家庭用エアコンを装備したモデルであれば、真夏や真冬の現場でも快適な休憩スペースを確保できます。これは熱中症対策や体調管理の観点からも重要です。また、キッチン設備があれば現場で温かい食事を取ることができ、外食費の節約にもつながります。
参考)https://r-36.jp/lineup/cressonw

さらに意外な活用法として、災害時の緊急避難所や防災拠点としての機能も注目されています。建築業の性質上、災害現場での復旧作業に従事することも多いため、自立した電源と居住空間を持つキャンピングカーは強力なサポートツールとなります。トイレや水回り設備を備えたモデルであれば、ライフラインが途絶えた状況下でも一定期間の活動が可能です。​

ダイナ キャンピングカーの維持費と燃費

ダイナベースのキャンピングカーの年間維持費は、主に税金、保険料、車検費用、メンテナンス費用、燃料費、駐車場代から構成されます。8ナンバー登録のキャンピングカーの場合、自動車税は特種用途自動車として普通乗用車よりも軽減され、年間約31,600円程度となります。
参考)https://carstay.jp/ja/media/life/maintenance_costs/

自賠責保険は2年間で約34,900円、任意保険は補償内容によりますが年間80,000円~150,000円程度が目安です。車検は2年ごとに必要で、基本費用として約40,000円~60,000円程度かかります。メンテナンス費用としては、オイル交換(5,000kmごと)、エレメント交換、タイヤ交換などで年間30,000円~50,000円程度を見込む必要があります。
参考)https://www.carseven.co.jp/guide/news/10461/

燃料費は使用頻度によって大きく変動しますが、ダイナのディーゼルエンジンは13.6km/L程度の燃費を実現しています。年間10,000km走行すると仮定した場合、軽油価格を130円/Lとすると年間約95,000円の燃料費となります。駐車場代は地域によって異なりますが、月額10,000円~15,000円程度が一般的です。
参考)https://shima-corp.com/labo/truck/dyna-toyoace-comparison

これらを合計すると、ダイナベースのキャンピングカーの年間維持費は約40万円~60万円程度となります。ただし、架装部分の修理や電装系のトラブルなど突発的な費用が発生する可能性もあるため、余裕を持った予算設定が推奨されます。
参考)https://nomad-r.jp/magazine/camper-ijihi/

<参考リンク:カムロードの進化と新型モデルの詳細について>
キャブコンの未来を切り開く「新型カムロード」を最速チェック!
<参考リンク:キャンピングカーの維持費を抑える具体的な方法>
キャンピングカーの維持費は意外と安い?
<参考リンク:キャンピングカー選びで失敗しないためのポイント>
プロが教えるキャンピングカーの選び方のポイントまとめ