シリコン塗料の水性と油性の違いと特徴を比較、外壁塗装におすすめは?

シリコン塗料の水性と油性の違いと特徴を比較、外壁塗装におすすめは?

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シリコン塗料の水性と油性の違いと特徴を比較

シリコン塗料の基本情報
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高い人気

外壁塗装でシェア率80%を誇る人気塗料です

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耐用年数

一般的に10〜15年程度の耐久性があります

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水性と油性

希釈剤の違いで分類され、それぞれ特性が異なります

シリコン塗料の水性と油性の基本的な違いとは

シリコン塗料と水性の油性違い
シリコン塗料における水性と油性の最大の違いは、塗料を希釈するための溶剤にあります。水性シリコン塗料は水で希釈し、油性シリコン塗料はシンナーなどの有機溶剤で希釈します。

 

水性シリコン塗料は、水が蒸発して乾燥し塗膜を形成します。一方、油性シリコン塗料はシンナーなどの有機溶剤が揮発することで塗膜を形成します。この違いにより、臭いや乾燥時間、環境への影響などに差が生じます。

 

重要なポイントとして、水性塗料は一度乾燥すると再び水に溶けることはありません。この点はよく誤解されがちですが、マーカーペンなどとは異なり、外壁塗装用の水性塗料は乾燥後は耐水性を持ちます。

 

近年では水性塗料の性能が大幅に向上しており、以前のように「油性の方が優れている」という考え方は古くなっています。現在の外壁塗装市場では、水性シリコン塗料の使用が主流となりつつあります。

 

シリコン塗料の水性タイプの特徴とメリット・デメリット

水性シリコン塗料は、環境にやさしく作業性に優れた塗料として注目されています。その特徴とメリット・デメリットを詳しく見ていきましょう。

 

【メリット】

  • 臭いが少ない:水で希釈するため、シンナーのような強い臭いがほとんどありません
  • 環境負荷が小さい:有機溶剤を使用しないため、環境への影響が少なくなります
  • 住宅密集地での施工に適している:臭いが少ないため、近隣への迷惑を最小限に抑えられます
  • 価格が比較的安い:油性タイプと比較すると、一般的に価格が抑えめです
  • 乾燥が早い:水の蒸発速度が速いため、乾燥時間が短くなる傾向があります

【デメリット】

  • 気温の影響を受けやすい:低温時には乾燥しにくく、5℃以下での使用は避ける必要があります
  • 金属部分への塗装に制限がある:一部の水性塗料は金属への密着性が劣ることがあります
  • 耐摩耗性にやや劣る:油性タイプと比較すると、摩擦に弱い場合があります

水性シリコン塗料の代表的な製品としては、エスケー化研の「水性セラミシリコン」や日本ペイントの「水性シリコンセラUV」などがあります。これらの製品は高い耐候性と低汚染性を備えており、一般住宅の外壁塗装に広く使用されています。

 

シリコン塗料の油性タイプの特徴とメリット・デメリット

油性シリコン塗料は、高い耐久性と密着性を持つ塗料として長年使用されてきました。その特徴とメリット・デメリットを詳しく解説します。

 

【メリット】

  • 密着度が高い:様々な素材に対して優れた密着性を示します
  • 耐久性に優れている:一般的に水性タイプより耐久性が高い傾向があります
  • 耐候性が高い:紫外線や雨風による劣化に強く、艶を長期間維持します
  • 金属部分への塗装に適している:金属素材への密着性が高く、さびの発生を抑制します
  • 低温でも乾燥しやすい:水性タイプより気温の影響を受けにくいです

【デメリット】

  • 臭いが強い:シンナーなどの有機溶剤を使用するため、強い臭いがします
  • 価格が高め:水性タイプと比較すると、一般的に価格が高くなります
  • 環境負荷が大きい:有機溶剤の使用により、環境への影響が懸念されます
  • 引火性を持つものもある:取り扱いに注意が必要です

油性シリコン塗料は、さらに1液型と2液型に分類されます。1液型は開封してすぐに使用できる手軽さがありますが、2液型は主剤と硬化剤を混ぜて使用する必要があり、より高い耐久性を発揮します。

 

代表的な油性シリコン塗料には、関西ペイントの「セラMシリコン3」やエスケー化研の「クリーンマイルドシリコン」などがあります。これらは高い耐候性と美しい仕上がりで評価されています。

 

シリコン塗料の水性と油性の選び方と外壁塗装での使い分け

シリコン塗料を選ぶ際には、建物の状況や環境条件、予算などを考慮して最適なタイプを選ぶことが重要です。以下に選び方のポイントをまとめます。

 

【水性シリコン塗料が適している状況】

  • 住宅密集地での施工:臭いが少ないため、近隣への配慮が必要な場合
  • 室内や換気が難しい場所:有機溶剤の臭いを避けたい場合
  • 環境への配慮を重視する場合:環境負荷の少ない塗料を選びたい場合
  • コスト重視の場合:予算を抑えたい場合

【油性シリコン塗料が適している状況】

  • 金属部分が多い建物:金属への密着性が求められる場合
  • 厳しい気象条件の地域:より高い耐候性が必要な場合
  • 長期間のメンテナンスフリーを希望する場合:耐久性を最優先する場合
  • 低温時期の施工:冬場など気温が低い時期に施工する場合

実際の選択においては、建物の素材や環境条件だけでなく、シリコン含有率も重要な判断材料となります。シリコン含有率が高いほど、シリコン樹脂の特性である耐候性や耐久性が高くなる傾向があります。

 

また、近年では「弱溶剤」と呼ばれる油性タイプも登場しており、従来の油性塗料の臭いの強さを抑えつつ、密着性や耐久性を維持した製品も選択肢として増えています。

 

シリコン塗料の水性と油性の最新動向と今後のおすすめ

シリコン塗料の市場は常に進化しており、水性・油性それぞれに新しい技術や製品が登場しています。最新の動向と今後のおすすめについて解説します。

 

【最新技術の動向】

  • 水性塗料の性能向上:従来の水性塗料の弱点であった耐久性や密着性が大幅に改善されています
  • 環境配慮型製品の増加:VOC(揮発性有機化合物)の排出量を抑えた製品が増えています
  • ハイブリッド型塗料の登場:水性と油性の良い部分を組み合わせた新しいタイプの塗料も開発されています
  • 機能性の向上:防カビ性、防藻性、遮熱性など、付加価値の高い機能を持つ製品が増えています

現在の市場動向としては、環境への配慮や作業環境の改善から水性シリコン塗料のシェアが拡大しています。特に住宅密集地での外壁塗装では、臭いの少ない水性タイプが選ばれる傾向が強まっています。

 

一方で、特に耐久性や密着性が求められる場合には、油性2液型シリコン塗料が依然として高い評価を受けています。ただし、従来の強い臭いを抑えた「弱溶剤」タイプの製品が増えており、油性塗料のデメリットを軽減する動きが進んでいます。

 

今後のおすすめとしては、建物の状況や環境条件に応じた選択が基本となりますが、一般的な住宅の外壁塗装では、性能が向上した水性シリコン塗料が良いバランスを提供しています。特に臭いや環境への配慮が必要な場合は、最新の高性能水性シリコン塗料がおすすめです。

 

金属部分が多い建物や特に厳しい環境条件下では、弱溶剤タイプの油性シリコン塗料が適しているでしょう。また、長期的な耐久性を最優先する場合は、2液型の油性シリコン塗料が依然として優位性を持っています。

 

シリコン塗料の水性と油性の耐用年数と費用対効果の比較

シリコン塗料を選ぶ際に重要な要素となるのが、耐用年数と費用対効果です。水性と油性のシリコン塗料について、この観点から比較してみましょう。

 

【耐用年数の比較】

  • 水性シリコン塗料:一般的に10〜15年程度
  • 油性シリコン塗料(1液型):約10〜15年程度
  • 油性シリコン塗料(2液型):約13〜16年程度

耐用年数は塗料の品質や施工環境、メンテナンス状況によって変動します。以前は油性タイプの方が明らかに耐用年数が長いとされていましたが、現在の高品質な水性シリコン塗料では、その差は縮まっています。

 

【費用の比較】

  • 水性シリコン塗料:比較的安価(油性タイプより約5〜10%安い傾向)
  • 油性シリコン塗料(1液型):中程度の価格
  • 油性シリコン塗料(2液型):最も高価(水性タイプより約10〜15%高い傾向)

具体的な例として、建坪30坪の住宅の外壁塗装を想定すると、水性シリコン塗料では約75万円、油性シリコン塗料(2液型)では約85万円程度の初期費用がかかる場合があります。

 

【費用対効果の分析】
費用対効果を「1年あたりのコスト」で計算すると、以下のようになります。

  • 水性シリコン塗料:初期費用75万円÷耐用年数12年≒6.25万円/年
  • 油性シリコン塗料(2液型):初期費用85万円÷耐用年数15年≒5.67万円/年

この計算からは、初期費用は高いものの耐用年数が長い油性2液型の方が、長期的には費用対効果が良いケースもあることがわかります。ただし、これはあくまで一例であり、実際の費用や耐用年数は製品や施工条件によって変わります。

 

また、費用対効果を考える際には、メンテナンスのしやすさや塗り替え時の下地処理の手間なども考慮する必要があります。水性シリコン塗料は一般的に塗り替え時の作業がしやすいという利点もあります。

 

さらに、環境コストや健康への影響といった観点も、現代では重要な判断材料となっています。臭いの少ない水性タイプは、施工中の生活環境や近隣への影響が少ないという価値も考慮すべきでしょう。

 

シリコン塗料の水性と油性の施工方法と注意点

シリコン塗料を使用する際には、水性と油性それぞれに適した施工方法と注意点があります。ここでは、それぞれのタイプの施工における重要なポイントを解説します。

 

【水性シリコン塗料の施工方法と注意点】

  1. 希釈方法。
    • 清潔な水道水で希釈します(通常0〜10%程度)
    • メーカー指定の希釈率を守ることが重要です
  2. 気温と湿度。
    • 5℃以下の低温環境では使用を避けるべきです
    • 高湿度環境では乾燥時間が長くなることを考慮する必要があります
  3. 塗装工具。
    • 使用後は水で洗浄します
    • 一度乾燥すると再び水に溶けないため、使用後すぐに洗浄することが重要です
  4. 塗り重ね。
    • 一般的に4時間程度の間隔をあけて塗り重ねます
    • 気温や湿度によって乾燥時間が変わるため、状況に応じた調整が必要です

【油性シリコン塗料の施工方法と注意点】

  1. 希釈方法。
    • 専用シンナーで希釈します(通常5〜15%程度)
    • 希釈率が高すぎると塗膜性能が低下するため注意が必要です
  2. 換気。
    • 施工中は十分な換気が必須です
    • 有機溶剤の臭いと健康への影響を考慮する必要があります
  3. 2液型の場合。
    • 主剤と硬化剤を正確な比率で混合します
    • 混合後は使用可能時間(ポットライフ)内に使い切る必要があります
    • 翌日に残すと固まってしまうため、当日中の使用が原則です
  4. 塗り重ね。
    • 一般的に24時間程度の間隔をあけて塗り重ねます
    • 乾燥が不十分な状態での塗り重ねは避けるべきです

【共通の注意点】

  • 下地処理:どちらのタイプでも、適切な下地処理が塗装の耐久性を大きく左右します
  • 天候:雨天や強風時の施工は避けるべきです
  • 塗膜厚さ:推奨される塗膜厚さを守ることが重要です
  • 安全対策:マスクや手袋などの保護具を適切に使用します

特に注意すべき点として、油性塗料の上に水性塗料を塗る場合は、油性塗料が十分に乾燥していることが重要です。一般的には半年程度経過していれば問題ないとされていますが