

solidworks アセンブリ ライトウェイトは、アセンブリ内の各部品について「全部のモデルデータを最初から読まない」ことで、開く時間とメモリ負荷を下げる考え方です。CAD Japanの解説では、解除済み(全データ読み込み)に対して、ライトウェイト(モデルデータの一部のみ読み込み)というモード差が整理されています。特に部品点数が多い案件では、ここを理解しているかどうかで、朝一番に“開く”だけで溶ける時間が大きく変わります。
現場で効く使い分けは、ざっくり次の判断基準です。
「常に解除済みで開く」運用だと、重いアセンブリほど“開く待ち”がボトルネックになりますが、ライトウェイト起点なら、必要なところだけ段階的に重くできます(最初の待ち時間を小さくする)。この“段階的に重くする”運用が、建築設備・架台・大型ユニットなど、部品点数が増えやすいモデルで地味に効きます。
参考:SOLIDWORKS公式のパフォーマンス改善チェックリスト(アセンブリの「ライトウェイトで開く」、大規模アセンブリモード等の考え方)
SOLIDWORKS パフォーマンスチェックリスト(アセンブリ/図面の軽量化項目)
solidworks アセンブリ ライトウェイトだけで改善しきれないときは、「大規模アセンブリモード」「大規模デザインレビュー」も含めて設計者側で“目的別に開き方を分ける”のが近道です。CAD Japanの整理では、ライトウェイトはデータの一部読み込みで編集と表示のバランスを取り、大規模デザインレビューは表示情報中心で“素早い閲覧”に寄せたモードとして説明されています。つまり、同じ“軽い”でも、編集できる範囲・期待する速さ・適した用途が違います。
使い分けの実務イメージは次の通りです。
ここで重要なのは、「重いからライトウェイト」だけに固定しないことです。レビュー会議前の確認は大規模デザインレビュー、会議後の修正はライトウェイト+必要部品のみ解除済み、といった切替ができると、PCスペック頼みの根性論から脱却しやすくなります。
参考:モード差と周辺機能の整理(解除済み/ライトウェイト/大規模アセンブリモード/大規模デザインレビュー)
大規模アセンブリの処理をアップさせるSOLIDWORKSの機能(CAD Japan)
solidworks アセンブリ ライトウェイトは“読み込み方”の工夫ですが、さらに効かせるなら「SpeedPak」「コンフィギュレーション」「非表示の構成部品を読み込まない」をセットで考えるのが現実的です。CAD Japanの説明では、SpeedPakは必要な要素だけ残してそれ以外を表示用にし、メモリ使用を抑える仕組みとして紹介されています。つまり、ライトウェイト=ロードの軽量化、SpeedPak=モデル内容の軽量化、という方向性の違いがあります。
建築従事者の業務でよくある“効く構成”を例にすると、次のように切ると運用が安定します。
特に“意外と忘れがち”なのが「非表示=軽い」ではない点です。非表示はグラフィック負荷は下がってもメモリには残り得ますが、「非表示の構成部品を読み込まない」運用なら、表示状態と読み込みを連動させて、メモリ節約に直結させられます。パフォーマンスの伸びが頭打ちのときは、ライトウェイト単独ではなく、表示状態の保存やSpeedPakの前処理まで含めて“軽い状態の作り込み”を検討すると効きます。
solidworks アセンブリ ライトウェイト運用で、地味にトラブルが出やすいのが「図面」側です。SOLIDWORKSのパフォーマンスチェックリストには、図面の項目として「ライトウェイト図面」「クイックビュー」が明記されており、図面も“軽量化の対象”であることが分かります。3D側だけ軽くして安心すると、2D化(図面ビュー生成・更新)で結局待たされる、というのは現場あるあるです。
詰まりポイントと対策を、設計フローに沿ってまとめます。
ここでの独自の注意点として、建築系の大規模アセンブリは「同じ形状の繰り返し」が多く、ビュー側の陰線処理やエッジ表示の負荷が想像以上に増えます。3Dで回せるのに2Dで死ぬときは、“図面の軽量化メニューを使っていない”だけでなく、“ビュー品質(ドラフト精度等)と更新運用”がボトルネックになっていることが多いので、図面も同じ温度感でチューニング対象に入れるのが安全です。
solidworks アセンブリ ライトウェイトを「個人の手癖」にしてしまうと、チームでレビューする時に再現性が落ちます。SOLIDWORKSのパフォーマンスチェックリストには、アセンブリの解析・改善提案に使える評価系(AssemblyXpert/パフォーマンス評価)や、どのモードで開くか(ライトウェイト、大規模アセンブリモード、大規模デザインレビュー)など、管理者視点での“標準化の種”が散りばめられています。ここを社内ルールに落とすと、「誰のPCでも最低限ここまでは開ける」状態が作りやすいです。
検索上位記事では“設定項目の紹介”で終わりがちですが、現場で効くのは「レビューの段取り」を軽量化前提で設計することです。たとえば、次のように“開き方の儀式”を決めると、会議前の事故が減ります。
このやり方の“意外なメリット”は、性能問題だけでなく、設計品質(最終チェックの抜け)も減らせる点です。軽量モードを「速くする技」ではなく「レビューと確定を分離する運用設計」として扱うと、建築のように関係者が多く、確認回数が多い領域ほど、時間短縮効果が積み上がります。

SOLIDWORKSではじめる 応力・熱・流体シミュレーション:SOLIDWORKS Simulation/Flow Simulation入門