トルクの求め方 公式と回転数と単位換算

トルクの求め方 公式と回転数と単位換算

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トルクの求め方 公式

トルクの求め方 公式:現場で使う要点
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基本は「力×腕の長さ」

トルクTは力Fと半径r(作用点までの距離)の積で整理すると、現場判断が速くなります。

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回転数と動力で逆算できる

モータ出力や回転数が分かると、トルクを式で逆算して余裕を見積もれます。

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単位換算で事故が起きる

N・mとkgf・m、cN・mなどの混在は過締め・不足締めの原因になりやすいので注意します。

トルクの求め方 公式の基本:力と半径(距離)


回転体を回す「回転力」としてのトルクは、円盤の半径rの位置に接線方向の力Fが働くとき、トルク \(T\) を \(T=F r\) として表せます。
単位はN・mで、ここでのmは「移動距離」ではなく「回転中心からの距離(腕の長さ)」なので、同じN・m表記でも直線仕事のN・m(J)と混同しないのが安全です。
建築現場の感覚に落とすと「レンチをどれだけの力で、どれだけ長い腕で押したか(引いたか)」がそのままトルクになり、延長パイプを付けると同じ力でもトルクが増えます。
具体的な計算の段取りは次のとおりです。


  • 力F(N)を決める:体重をかける、規定の押し力を測る、または仕様書値を使う。
  • 半径r(m)を決める:回転中心(ボルト中心)から作用点までの距離を測る。
  • トルクT(N・m)を計算:T=F×r。

「力の方向」も重要です。接線方向からずれると有効成分が減り、同じ力でも実際の締付け効果が下がるため、“押しているのに締まらない”が起きます(現場ではレンチ角度のズレとして出ます)。


参考)https://www.washimo-web.jp/Technology/Statics/No10/Statics10.htm

トルクの求め方 公式と回転数:動力(出力)から逆算

モータや電動工具の話になると、トルク単体ではなく「回転数」と「動力(出力)」の組で見積もると破綻しにくいです。
回転運動の動力は、角速度 \(\omega\) を使って \(P=\omega T\) と表され、回転数n(1秒あたりの回転数)なら \(\omega=2\pi n\) なので、\(P=2\pi n T\) の形になります。
実務でよく見るrpmを使う式として、パワー(kW) = \(2\pi \times\) トルク(N・m) \(\times\) 回転数(rpm) / 60 / 1000 が使われます。
この式が役に立つ場面は、例えば次のようなときです。


  • カタログに「出力(kW)」と「回転数(rpm)」は書いてあるが、必要トルクが不明なときに逆算する。
  • 減速機を入れる前提で、回転数を落としてトルクを稼ぐ概算を出す。
  • 同じ電動工具でも、回転数が高い=トルクが出る、とは限らないことを説明する(出力の上限があるため)。

注意点として、電動工具やモータは「定格点」があり、負荷をかけると回転数が落ちていく特性を持つため、計算上のトルクと実際の作業点が一致しないことがあります(実務はトルク-回転数特性の確認が前提になります)。


参考)DCモータにおけるトルクと回転数の関係 - ユニテック株式会…

トルクの求め方 公式と締付け:トルクレンチ・腕力・工具長

締付けトルクの現場計算は、基本式T=F×距離の「距離」をレンチ長に置き換えると理解が速いです。
例として、締付腕力200Nで、ナット芯から手の中指までの距離が180mm(0.18m)なら、トルクは36N・mになる計算例が示されています。
つまり「人の力が弱いから締められない」だけでなく、「持つ位置が内側すぎて腕が短い」だけでもトルク不足になり得ます。
一方で、延長管(パイプ)を付ける運用は“狙ったトルクを超えやすい”ので、次のような事故パターンに注意が必要です。


  • 規定トルク未達:短く持っている、斜めに力をかけている。
  • 過大トルク:延長で腕が伸びたのに、従来の感覚のまま力を入れる。
  • クリック式トルクレンチの誤差:レンチの延長アダプタや持ち方で実トルクが変わる(「表示は合っているのに壊れる」原因)。

締付けは「トルク=軸力」ではない点も重要です。トルクは摩擦(ねじ面・座面)に大きく消費され、同じトルクでも潤滑の有無などで軸力が変わり、結果として緩みやすさ・座屈・破断に差が出ます。


参考)https://torque-system.jp/technical/conversion

トルクの求め方 公式と単位換算:N・m、kgf・m、cN・m

図面・仕様書・工具・計測器で単位が混在すると、計算式自体は正しくても入力値がズレて事故になります。
例えば、1N・m=0.1019716kgf・m、1kgf・m=9.806652N・mという換算で説明されており、kgf系を使うときは特に注意が必要です。
また、cN・mのような小さい単位も現場で出てきますが、100cN・m=1N・mという関係が示されています。
単位換算で混乱しやすいポイントは次のとおりです。


  • Nは「質量」ではなく「力」:kgと混同すると、約9.8倍のズレが出ます。
  • kgfは重力単位:1kgfは約9.8Nに相当する前提が隠れています。
  • 小トルク領域:cN・m表記をN・mに直さずに入力して、100倍ズレる。

単位換算は暗算で済ませず、メーカーの換算表や換算ツールを使って「単位込みで控える」運用が堅いです。


参考)単位換算/整備作業でよく使われるトルク、長さ・重さ、圧力を自…

参考:トルク単位の換算(cN・mとN・mの関係など、単位ミス防止に直結)
https://www.tohnichi.co.jp/faqs/detail/47

トルクの求め方 公式の独自視点:摩擦・余裕係数で「必要トルク」を現場化

設計や選定では「理想式のトルク」だけでなく、摩擦や外乱を見込んだ“必要トルク”として評価するのが実務的です。
例えば、必要トルクTsをTs=Fs×L(必要な力×回転中心からの長さ)と置いたうえで、摩擦や重力など抵抗負荷がある場合に、余裕係数Kを用いてTR=K×FR×Lとする考え方が示されています。
余裕係数の例として「負荷変動なしK=2、負荷変動ありK=5」という目安が提示されており、“計算上は足りているのに動かない”を防ぐ発想として有効です。
建築の現場に置き換えると、次のような「見えない抵抗」をトルクに含めて考えると事故が減ります。


  • 座金・座面のかじり:締め付け中に摩擦が急増し、表示トルクの割に軸力が上がらない。
  • 粉じん・錆・塗装:ねじ面摩擦が不規則になり、同条件で締めてもばらつく。
  • 偏心荷重:回転中心と作用線がずれると、理想のT=Frで見積もったつもりでも効かない成分が出る。

「計算できるトルク」と「目的を達成する必要トルク」は同じではない、という前提を持つと、工具選定(余裕)・施工手順(清掃や潤滑)・検査(再現性)まで一本の線で説明できます。


参考)https://www.ckd.co.jp/kiki/sc/file/4416




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