透湿型外壁塗料 シリコン フッ素 メリット 比較

透湿型外壁塗料 シリコン フッ素 メリット 比較

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透湿型外壁塗料の特徴と選び方

透湿型外壁塗料の全体像
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透湿性と防水性の両立

塗膜の微細な孔で水蒸気だけを通し、雨水は遮ることで内部結露と外部からの漏水を同時に抑える仕組みを整理します。

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モルタル・サイディングごとの適性

モルタル・ALC・窯業系サイディングなど下地別に、透湿型外壁塗料を使うべきケースと不要なケースの判断軸を解説します。

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シリコン・フッ素との比較

シリコン塗料・フッ素塗料の耐久性や汚れにくさに加え、透湿性グレードをどこまで求めるかの判断ポイントを具体的に示します。

透湿型外壁塗料の仕組みと結露・腐食リスク低減


透湿型外壁塗料は、塗膜に目に見えない微細な孔を多数持たせることで、水蒸気分子だけを通過させつつ、液体の水は通さないよう設計された塗料です。 これにより室内側から壁体内へ移動した湿気を外部へ逃がしながら、雨水の浸入を防ぐため、内部結露による木部の腐朽や鉄部の錆、断熱材の性能低下を抑制できます。
この透湿機能は特にモルタル外壁やコンクリート、ALCのように、水分を含みやすく乾燥に時間がかかる下地で効果を発揮し、塗膜の膨れ・剥がれを防ぐ役割も兼ねています。 一般的な「防水重視」の塗料で外壁を完全に閉じてしまうと、室内側からの水蒸気が逃げ場を失って塗膜裏で結露を起こし、数年でブリスターやクラックが目立ち始めるケースがあるため、湿気の多い日本の気候では透湿型外壁塗料の選択が長期的なトラブル回避につながります。yama-paint+3​
箇条書きで押さえておきたい透湿型外壁塗料のポイントは次のとおりです。


  • 塗膜の微細孔で水蒸気のみ通過させ、雨水や液体水は遮断する。marushohousing+1​
  • 壁内部の湿気を外に逃がして、結露・カビ・腐食のリスクを下げる。k-skn+1​
  • 膨れ・剥がれを抑え、塗膜と外壁材の寿命を同時に延ばす。yama-paint+1​

透湿型外壁塗料とモルタル・サイディング・ALCの相性

モルタル外壁はヘアクラックが入りやすく、水分を含みやすい材料のため、内部に溜まった水蒸気を効率よく逃がせる透湿型外壁塗料との相性が良いとされています。 下塗りにひび割れ追従型のフィラーカチオン系樹脂を使い、上塗りに透湿性を持つシリコン塗料やハイブリッド塗料を組み合わせると、クラック追従性と透湿性を両立しやすくなります。
一方、ALCパネルや一部の外断熱工法では、もともと「呼吸する外壁」として設計されているため、高い防水性と同時に透湿性を持った塗料を選ぶことが推奨されています。 逆に金属サイディングや一部の高機能窯業系サイディングでは、もともと外壁材自体が湿気をほとんど含まないため、透湿性をそこまで重視せず、耐候性や遮熱性を優先しても問題ないケースがあります。gaiheki-tosou+2​
建築従事者として現場で判断する際の着眼点は次のようになります。


  • モルタル・コンクリート・ALCなど「水を吸う」下地は透湿型外壁塗料を優先。kizuna+2​
  • 金属サイディングなど「水をほぼ吸わない」下地は、透湿よりも耐候性や遮熱性を優先して選定してもよい。marushohousing+1​
  • 既存塗膜が非透湿系の場合、下地調査と補修を丁寧に行ったうえで透湿型へ切り替えると、初期不具合を抑えやすい。yama-paint+1​

モルタル外壁への透湿性塗料の適用例や注意点の解説として参考になるページです。


モルタル外壁と透湿性塗料の関係を現場目線で解説している記事

透湿型外壁塗料とシリコン塗料・フッ素塗料の選び方比較

シリコン塗料は外壁塗装で最も標準的に使われるグレードで、汚れが付きにくく、価格と耐久性のバランスに優れた塗料です。 透湿性を重視したシリコン塗料の場合、塗膜が硬すぎず適度な柔軟性を持つため、モルタルやALCの動きに追従しやすく、内部結露の抑制と塗膜の剥がれにくさを両立しやすい特徴があります。
フッ素塗料はシリコンよりも高価ですが、耐候性と耐久年数が長く、汚れにくさや色あせのしにくさに優れます。 一方で塗膜が硬くなりやすいため、ひび割れが生じやすいモルタル外壁では、下地処理や下塗りの選定を慎重に行わないと、塗膜クラックが目立ちやすくなります。 また、フッ素塗膜の上に再塗装する際は、密着性を確保する専用下塗りが必要になることが多く、ライフサイクル全体で見ると施工難易度の高さがデメリットにもなります。one-paint+1​
建築従事者が実務で検討する際の比較ポイントをまとめると次のようになります。


  • シリコン塗料:コストと耐久性のバランスが良く、透湿性を持つ製品も多いので、モルタル・サイディングともに扱いやすい標準解。nuribe+2​
  • フッ素塗料:長寿命で外観を長く維持しやすいが、価格が高く、塗膜が硬いため動きの大きい下地ではクラックリスクを考慮する。gaiheki-tosou+1​
  • 透湿型外壁塗料:シリコン系・ハイブリッド系・アクリル系などベース樹脂は複数あり、透湿性を付加することで結露・腐食リスクを抑えつつ、シリコンやフッ素の耐候性を組み合わせた製品も増えている。okegen-paint+2​

シリコン塗料とフッ素塗料の機能と注意点を整理した解説として参考になります。


シリコン塗料とフッ素塗料の違いと選び方を解説した記事

透湿型外壁塗料とアクリル塗料・シリコン塗料の透湿性の意外な使い分け

アクリル塗料は外壁用としては耐久性の面でシリコンやフッ素に劣るとされますが、透湿性が高く塗膜が湿気を通しやすいという特徴があります。 価格が安く、1液型が多く扱いやすいことから、頻繁に塗り替えが必要な仮設建物や、下地を乾燥させながら短期的に表面保護したいケースで、透湿性を活かした選定がされることもあります。
一方、シリコン塗料でも配合や樹脂設計によっては透湿性を高めた製品が存在し、汚れにくさや耐候性と透湿性を両立した「高機能シリコン」として位置付けられることがあります。 こうした製品は、モルタルやジョリパット仕上げ、外断熱の仕上げ層など「長寿命+呼吸する外壁」を両立させたい場面で採用され、内部結露による断熱材の性能低下や仕上げ材の膨れを抑えるのに有効です。nuribe+3​
意外な使い分けの視点として、次のような考え方が現場では有効です。


  • 耐用年数よりも「乾燥しやすさ」を優先する場面では、透湿性の高いアクリル塗料が検討対象になる。

    参考)アクリル塗料を外壁塗装で使うメリット・デメリットや他塗料との…

  • 長期的な耐久性と透湿性を両立する場合は、透湿型のシリコン塗料やハイブリッド塗料を第一候補とする。okegen-paint+2​
  • 既存仕上げがジョリパットなど意匠性高い外壁では、透湿性を持ちつつクラック追従性のある仕上げ材を組み合わせることで、意匠性と耐久性の両面を守りやすい。kizuna+1​

アクリル塗料の透湿性やメリット・デメリットを整理した情報として参考になります。


アクリル塗料の透湿性と外壁塗装での使い所を解説した記事

透湿型外壁塗料と呼吸する外壁の長寿命化戦略(独自視点)

呼吸する外壁を前提に設計された建物では、透湿型外壁塗料を選ぶかどうかが、単なる仕上げ材の選定ではなく「構造全体の寿命」を左右する要素になります。 例えば、外断熱工法で断熱材の外側に塗材仕上げを採用している場合、透湿抵抗の高い塗膜で外側を完全に塞いでしまうと、断熱材裏側で結露が起こり、断熱性能の低下や金物の腐食が進行するリスクがあります。
独自の長寿命化戦略としては、外装仕上げを「断熱・下地・仕上げ塗膜」の三層で捉え、各層の透湿抵抗のバランスを設計する発想が有効です。 具体的には、室内側から外側に向かって徐々に透湿しやすくなる構成を目指し、室内側の防湿層を適切に配置しながら、外側の塗膜には透湿型外壁塗料を採用して「湿気の逃げ道」を確保することで、壁体内の結露リスクを大きく下げられます。marushohousing+2​
現場レベルで実践するためのポイントは次のとおりです。


  • 断熱材・下地材・既存塗膜の構成を事前に把握し、どこで湿気が滞留しやすいかを想定してから塗料を選ぶ。yama-paint+2​
  • 透湿型外壁塗料を採用しても、室内側の過剰な加湿や換気不足が続けば結露は発生しうるため、住まい方も含めた提案をセットにする。k-skn+1​
  • メンテナンス周期を「外観の美観維持」だけでなく「壁体内結露リスクの蓄積」という観点で説明し、透湿性のある塗料を使う意義を施主に理解してもらう。marushohousing+1​

透湿性塗料と結露・腐食リスク低減の考え方を整理した技術解説として参考になります。


透湿性塗料の仕組みとメリット・デメリットを技術的に解説した記事




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