外壁塗装工事を安くするには、相見積とって、安い業者を選ぶ!
だけど、「安かろう悪かろう」な業者は避けなきゃいけません。
ダメ業者を避けて節約するなら、基準を満たした業者の紹介サイト利用がベスト!
「家の壁を塗り替えるだけなのに、すごい高いのな・・・」
「もうちょっと、なんとかならないのか・・・」
などなど、感覚的に外壁塗装工事の費用は高いもの。
でも、強引に値切って手抜き工事されるのもイヤだし・・・。
そこで、手抜き工事を防止しつつ、外壁塗装工事を安くする方法をお伝えします。
外壁塗装工事を安くするには、ズバリ以下の3つがポイントになります。
業者を選ぶ場合、自社施工をおこなっている業者を選びましょう。
自社施工とは、受注した仕事を自社の職人を使って工事することです。
「説明・見積はA社、実際の工事はB社」など、受注会社と施工会社が別だと、トラブルが起こった時にモメやすいです。
住宅かし保険というのは、保険会社などが不具合があったときの保証を請け負うこと。
漢字で書くと、住宅瑕疵保険。(←専門家じゃないと、かし、なんて読めない!)
保証に入ると、そのぶん高くなります。
その代わり、保険会社が工事内容を厳しくチェックします。
保険会社からしたら、不具合が起こったら保険金を支払うことになるため、プロの目で厳しくチェックするんですね。
はっきり言って、業者を適当に選んだとしても、この保証をつけておけば安心、というくらい。
業者の中には、なんやかんや理由をつけて、第三者保証を避けるところもあるので注意です。
外壁塗装の工事費用に、補助金が出る地域も少なくありません。
金額は、数万円程度~工事費用の10%程度など、地域によって差があります。
「地元の業者を使うこと」とか「居住している家のみ」など条件つきのケースもあるので要チェックです。
千葉在住で、東京の業者を使う場合、補助金の条件から外れることもある、ということです。
塗装工事の適正価格は、壁の面積などの条件で変わってきます。
適正価格を知るには、複数の業者から見積もりをとって、
「明らかに高い業者」「明らかに安い業者」を排除するのが有効なんですね。
ちなみに見積もりが安すぎると、手抜き工事や必要な工程が抜けたりと、
結局あとから追加費用がかかったりするんです。
具体的には…
業者のサイトをチェックして自社施工業者をいくつか選ぶ
以下の条件をつけて、工事の見積もりを取る(相見積もり)
見積もり条件1 「住宅かし保険に加入すること」
見積もり条件2 「○○県の補助金を受けられること」
・・・めちゃめちゃ面倒くさくないですか?
そこで、自社施工業者のみ対象の一括見積もりサイトがあるので、これを利用します。
関連)ヌリカエの評判
建物種別、工事の種類、電話番号を入れると、ざっくりな「相場シミュレーション」が表示されます。
下の方にスクロールしていくと、相談用の電話番号が表示されます。
ここに電話をかけると、「コンシェルジュ」という相談員につながります。以下の条件を伝えましょう。
※文章で伝えなくて良いのがラク。
見積もり条件1 「住宅かし保険に加入すること」
見積もり条件2 「○○県の補助金を受けられること」
家の形状や面積など、専門的なこともわかりやすくヒアリングしてくれます。聞かれたことに、ただ答えていけば見積もり条件が出来上がります。
数日後、業者から見積があがってきたら、コンシェルジュがわかりやすく見積内容を説明してくれます。
コンシェルジュは、わかりやすく説明するプロなんですね。
わからない点は聞きながら、コンシェルジュに相談しつつ業者や段取りを決めましょう。
ヌリカエについては、こちらに詳しくまとめました。外壁塗装工事に不安なあなたは、チェックしてみてください。
>>>ヌリカエ特集ページへ
外壁塗装工事の最初のステップは足場の仮設組み立てです。
外壁塗装、屋根塗装を別々に行うと、工事ごとに足場作業が発生するため、そのぶん割高になります。
足場が組めない場合には難易度が上がるため、見積金額が高くなるケースも。塗装業者によっては、施工自体を断られることもあり。
足場には、クサビ足場、単管足場、ビケ足場などがあります。それぞれ足場単価が変わってきます。最近の主流はビケ足場です。
隣地に塗料が飛び散らないよう、メッシュシートを張り巡らせ、足場廻りを囲います。
塗装を始める前に、外壁の汚れを洗浄します。業務用の高圧洗浄機を使い、水圧で壁やコンクリートに染み込んだコケやカビ、ホコリなどの汚れを洗い流していきます。
劣化してチョーキング(粉を吹く)を起こしている壁にそのまま塗装をおこなっても、すぐにはげてくるためです。
一般的に売られているケルヒャーなどよりも数段強力な機械なので、高圧洗浄だけで壁が綺麗になってしまうことも。
雨漏りなどの場合は、建物にダメージを与える可能性があるため、高圧洗浄機を使わないケースもあります。
高圧洗浄で、壁の塗膜がある程度剥がれるため、洗浄後は速やかに塗装をおこないましょう。特にサイディングボードの場合は、コーキング部分(目地)が剥がれることがあります。
コケやカビがびっしり付着している場合などは、薬品を使うバイオ洗浄をおこなう場合もあります。
塗りを始める前に、塗料が飛散して付着すると困る部分をマスキングすることを養生(ようじょう)と言います。
サッシや窓枠などの付帯部、マスキングテープ(紙テープやガムテープの場合も)を貼ったり、新聞紙やビニールシートを使って保護します。
養生期間は、どうしても見栄えが悪いため、施主が「本当に大丈夫かな」と不安になる箇所でもあります。
塗料の付着防止以外に、道具の搬入などの際、キズつけてはいけない柱などにダンボールを巻いたりすることもあります。
養生がうまいと、塗装の出来栄えも違ってくるため、重要な工程と言えるでしょう。
塗装前に下地のクラックなどの補修や、洗浄で落とせなかった汚れを落とし塗料がしっかり付着するようにする工程です。
下地処理を手抜きすると、せっかく塗った塗料がすぐに剥がれてしまいます。塗装を長持ちさせるためにも重要と言えるでしょう。
下地から不要物を取り除くことを「ケレン作業」と言います。
下地に塗料が吸い込まれて色ムラが出たりしないよう、前段階としておこなう工程です。3度塗りの最初の1回目。
モルタル系外壁のひび割れやデコボコを補修するために塗るのが、フィラーと呼ばれる調整用の塗料。
中塗り、上塗り時に塗装面との密着性を高めるために塗るのがシーラー(またはプライマーと呼ばれる)という塗料。下地と塗装をくっつける(シール)からシーラー。
塗料タイプには、価格が安く扱いやすい1液型、耐久性(耐候性)が高い2液型があります。
三度塗りの2回めの工程。
イメージとしては、仕上げの塗りを2回行ううちの、1回目となります。
2回塗る目的は、塗装の厚みをつくることで耐久性をあげて長持ちさせるため。見た目の塗りムラをなくす意味合いもあります。
中塗りと上塗りの色を変えることで、塗り残しを防ぐ業者もいます。
仕上げの塗り。3度塗りの最終塗装です。
美観をたもち、剥がれにくく長持ちするように塗る仕上げの意味合いがあります。
中塗りの上に重ね塗りすることで、耐久性をあげます。
壁以外の、トタンやサッシ、場合によっては鉄のパイプや屋外の計器類、雨戸など板張りの箇所、笠木(塀などの上にわたす木)などの付帯部を塗装する工程。
木部は湿度による伸縮性が高く、乾燥でひび割れがしやすい箇所。また、鉄部は、外壁と違ってサビが発生します。
そのため、木部、鉄部に適した塗料を別工程で塗る必要があるんですね。
外壁部と同様に養生をおこなって塗装します。
外壁工事と同時に行うと、足場仮設費用が1回で済むため、屋根塗装を同時に行うことがあります。
天井から雨漏りが起こっている場合、屋根の塗装の塗り直しで済むケースと屋根自体が劣化しているケースがあります。
屋根の葺き替えとなると高額で工期も長くかかるのですが、従来の屋根の上に屋根をかぶせる屋根カバー工法(重ね葺き)という方法が、現在では主流。
塗装工事のために仮設設置した足場を解体する作業です。
飛散防止シートを外し、足場を解体・撤去します。
解体前に、施主が仕上がりの最終確認をおこない、「引き渡し」をおこないます。
足場解体時には、金属を打つ音が出るため、近隣への挨拶をしっかりおこなってトラブルを防ぎましょう。
工事で発生した、廃材やゴミなどを掃除する工程。
残った塗料やシンナーは産業廃棄物扱いとなるため、業者側で水性廃油と油性廃油(引火性あり)に分別し、産廃業者に処理を依頼します。
場合によっては、廃棄物処理費として料金を請求されるケースもあります。
人件費以外で、工事費用にインパクトがあるのが使用する塗料。
塗料には、溶剤型塗料と無溶剤型塗料、水性塗料があります。
溶剤型塗料は最も一般的で、揮発性の高い溶剤(シンナー)を混ぜあわせることで塗るときにはシャパシャパと粘性が低く塗りにくい状態で扱い易いです。揮発性が高いため、短時間で溶剤が蒸発して、定着するんですね。1液タイプと呼ばれ、価格が安く扱いやすいのが特徴。
ただし、蒸発するVOC(揮発性有機化合物)がPM2.5を生成するなど環境問題になっていて、以下に溶剤を削減するかが塗料技術の最重要課題になっています。
無溶剤型塗料は、溶剤を使わない塗料。2液タイプと呼ばれ、塗料と硬化剤が分かれています。混ぜ合わせることで樹脂成分と反応して塗料が効果します。耐久性が高いのですが、価格が高いというデメリットがあります。
水性塗料は、溶剤の代わりに水を使った塗料。発生するVOCを抑えるという意味では抜群にすぐれた塗料です。安くてニオイもしないのですが、溶剤系に比べると速乾性がない、耐久性や耐候性に劣るという欠点があります。
平成26年度東京都低VOC塗装推進検討WGのアンケートによると、屋外塗装ではVOC排出の法規制がなく、初期乾燥が遅いため液ダレが起こるため手間がかかり、溶剤塗料より値段が高い、または過去の実績重視で溶剤型を使うという業者が多いのだそうです。
参考)低VOC塗料の現状と今後
外壁塗装の見積もりサイト「ヌリカエ」によると、
30坪の家の場合、外壁塗装の中心価格帯は80万円~130万円。平均価格は109万円です。
屋根塗装もセットで行うと、120万円~140万円が相場です。
引用:ヌリカエ
しかし、屋根塗装だけを依頼すると、その差額の10万円~40万円では済みません。
単独で屋根のみ塗装する場合も、足場代などがかかるんですね。
そのため、屋根塗装のみ依頼すると、割高になります。
塗装会社からも、「外壁塗装と屋根塗装を同時におこなったほうが得ですよ」
という提案がされるようです。
あまり期間をおかずに外壁と屋根の塗装を別々に行う予定なら、
外壁塗装+屋根塗装を同時におこなったほうが費用の節約ができるでしょう。
雨による建物への水漏れや、侵食、悪臭を防ぐために行なうのが外壁塗装や屋根への防水工事です。
具体的には、屋根などの下地塗料の上に、弾力のある防水機能をもつ素材を貼り付けたり、上塗りして防水層を作ります。
現在の外壁の塗料の上から、防水加工だけをしてもすぐに剥がれ落ちてしまうので、
「下地の塗り直し」と「防水加工」を同時に行なう必要があります。
防水工事には、アスファルト防水、塩ビシート防水、ゴムシート防水、塗膜防水があり、コストもさまざま。
防水加工方法によって、隣家と近い場所に使えないとか、複雑な場所では使えないとか、割れやすくなるとか、耐用年数が他ないけど費用が高いなど、それぞれメリット・デメリットがあります。
住宅によって使える・使えない防水加工がありますが、1平方メートルあたり8,000円~12,000円というデータがあります。
一戸建ての場合、洗浄~下地処理、防水加工まで含めて50万円~100万円くらいはみておくべきでしょう。
外壁塗装と同時に、ちょっとしたリフォームもお願いしよう!
という場合、業者が塗装専門だと割高になるケースがあります。
リフォーム部分を外注に出すため、値段が高くなっちゃうんですね。
塗装もリフォームも対応可能な業者なら、個別に工事するより値段を下げられる可能性はあります。
また、リフォームの規模が小さい場合は、別途イエコマのようなサービスを依頼するという手もあります。
関連)イエコマの評判
外壁塗装の坪単価は、塗料によって単価が異なってきます。
塗料 | 30坪あたりの塗装単価 |
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アクリル | 約20万円 |
シリコン | 約30万円 |
フッ素 | 約40万円 |
上記価格は「塗装のみ」の価格です。例えば、シリコンの外壁塗装の坪単価は、約1万円になります。
しかし、実際には外壁塗装をおこなうためには足場を組む費用や、壁の洗浄、補修、シーリング費用がかかります。
実際は、塗装費用よりも塗装以外の費用のほうが高くつくるんですね。
その結果、30坪の一戸建てで、シリコン塗料で外壁塗装をする場合、一式で約70万円~という費用感になります。