

建築現場でブロワを使う場面は「粉じん・切粉を集めて掃き出す」「作業台やサッシ溝のゴミを飛ばす」「養生前の下地清掃」「設備機器まわりの埃払い」など、意外と多いです。だからこそ、評価の分かれ目は“最大風速”よりも、実際にゴミが動くかを左右する風量と風圧(押し出す力)に出ます。
まずコード式の代表格GBL800Eは、最大風量4.5m³/min・最大風圧7.2kPaというスペックが流通情報で明示されています。強い風を「広い面で当てて動かす」設計で、切粉や砂埃が溜まった床面の一次清掃に向きます。現場でよくある“ほうき前のならし”として使うと、清掃の段取りが短くなります。
一方でコードレスのGBL 18V-120は、メーカー情報で最大風速270km/h・最大風量120m³/h(2.0m³/min)とされています。風量だけ見ればGBL800Eより小さいので、広い床面の一気清掃はコード式に軍配が上がりやすいです。ただし、電源がない場所で即使えること自体が生産性になり、脚立での上部清掃や、車両・機材の隙間など「コードが邪魔になる場所」では評価が上がります。
さらに意外な落とし穴として、ブロワは“風量が強い=万能”ではありません。重い粉じん(湿った鋸屑、石膏ボード粉が固まった塊、モルタル粉が湿気たもの等)は、ブロワ単体だと動かないことがあり、レビューでも「長年こびりついた埃はブラシで掻き出さないと効果が薄い」といった趣旨の指摘が見られます。評価を上げる運用のコツは、ブロワを主役にしないで「ブラシ・スクレーパーで剥がす→ブロワで回収動線を作る」と役割分担することです。
ブロワの評価で必ず出るのが「音」です。GBL800Eは説明書系の記載で音圧レベル89dB(A)、音響パワーレベル100dB(A)という情報があり、一般的な屋内作業や住宅密集地では“気軽に回せる音量”ではありません。さらに、第三者の検証レビューでは屋内に届く騒音値が約74.3dBだったという測定結果もあり、周囲にしっかり聞こえるレベルだとされています。つまり、性能評価が高い一方で、騒音リスクは最初から織り込みが必要です。
現場での実務対応としては、次のような“段取り”が評価を守ります。
・作業開始前に、使用時間帯と作業場所(屋外・車庫・資材置場)を決める
・防音というより「近隣に向けて吹かない」向きの管理を徹底する(壁に向けて吹く等)
・耳栓・イヤーマフは前提装備にする(長時間は特に)
・弱風運用を基本にして、ここぞの短時間だけ強風にする(無段階調整できる機種は特に有利)
意外と知られていないポイントは、同じ機種でも「ノズルの使い方」と「距離」で体感騒音と作業効率が変わることです。対象に近づけすぎると、風が当たって跳ね返る音や共鳴音が増え、体感的にうるさく感じやすいです。逆に少し距離を取って風を“面で当てる”と、音が分散し、粉じんも広がりにくい場面があります(素材や状況によります)。この運用の工夫ができる人ほど「うるさいけど使える」と評価し、場当たり的に回すと「うるさいだけ」と評価が落ちやすいのがブロワです。
GBL800Eが現場で評価されやすい理由は、単純にパワーが出しやすいことです。流通仕様では消費電力800Wで、最大風量4.5m³/min・最大風圧7.2kPaが示されています。また無段変速ダイヤルで風量調整ができる点も特徴として挙げられています。建築の清掃は「強風で一気に飛ばす」より、「弱めで集めて、最後に強めで押し出す」という使い方が多く、この手の調整機構は作業のムダを減らします。
ただしデメリットも評価に直結します。
・コードが取り回しの制約になる(引っ掛け、断線、養生の邪魔)
・本体が重めで、高所や長時間だと疲労につながりやすい(第三者検証では約2.07kgという記載もあります)
・音は強い側に振れやすい(音圧89dB(A)などの記載があり、運用に制限が出やすい)
現場でのおすすめは「広い場所の一次清掃」「粉じんが溜まった床面の押し出し」「集塵袋(付属する流通仕様あり)を使う簡易集じん運用」です。ただし、集じん目的で買うなら“ブロワ兼簡易集じん”は過信しない方が安全です。切粉や粉じんの種類によっては、結局は集塵機や掃除機の方が再飛散を抑えられます。GBL800Eは「飛ばして集める」ための強い道具として評価すると、期待値が合いやすいです。
GBL 18V-120は、メーカー仕様として最大風速270km/h・最大風量120m³/h、質量(バッテリー無)1.1kg、連続使用時間の目安(速度I:8分/Ah、速度II:3.5分/Ah)が示されています。ここが重要で、コードレスの評価は「風量」だけで決まらず、バッテリーの持ちと運用スタイルで決まります。つまり、常時回しっぱなしの清掃には向きづらい一方、ポイント清掃を短時間で何度も行う業務では強いです。
建築従事者の運用で相性が良いのは、次のようなケースです。
・朝一の“軽い粉じん払い”を短時間で済ませたい(復電・仮設電源待ちがない)
・脚立作業でコードが事故要因になる現場(引っ掛けによる転倒リスクを減らせる)
・内装の仕上げ前で、サッシ溝・巾木周りなど狭い箇所を狙って飛ばしたい
・車載して現場間の移動が多い(取り出して即作業できる)
一方、レビュー系の声として「風量は十分」「便利だがバッテリー次第」「スイッチ形状の好み」などが出やすいのもコードレスの典型です。メーカー仕様の連続使用時間(分/Ah)が示す通り、強運転ほど消耗が早くなる設計なので、評価を高く保つには「強で回し続ける前提」を捨て、用途を絞るのがコツです。例えば2.0Ah運用なら、速度IIは理屈上7分程度が目安になるので、連続清掃というより“吹いて止めて、動いて、また吹く”が現実的です。
検索上位で語られがちな評価軸は「風量・騒音・重さ」ですが、建築従事者にとってはもう一段、実害に直結する論点があります。それが粉じんの再飛散と、養生・仕上げ品質への影響です。ブロワは正しく使うと清掃効率が上がる一方、間違えると“現場を汚す道具”にもなります。
評価を落とさないための段取りは次の通りです。
・仕上げ材(クロス、塗装、床材)に粉じんを当てないよう、風向きを壁や床に沿わせる
・粉じんが舞う環境では、作業エリアを区切り、出口方向に集めて最後に回収する(吹いて終わりにしない)
・静電気で粉が貼りつく素材(樹脂サッシ、アクリル、養生フィルム)には、弱風+距離を取って当てる
・掃除機や集塵機と組み合わせ、“ブロワは集める係”に徹する
特に意外なポイントとして、乾燥した季節や断熱材周りでは静電気の影響で粉が再付着しやすいです。強風で一気に飛ばすと、粒子が細かいほど舞い上がって別の場所に付着します。だから、GBL800Eのような強力機を高評価で使いこなすには、最初から弱めで“寄せる”運用が向きます。逆に、GBL 18V-120のようなコードレスは、そもそも広範囲の吹き飛ばしよりポイント清掃が得意なので、仕上げ前の微調整に回すと評価が上がりやすいです。
(コードレスの公称値)最大風速270km/h・最大風量120m³/h・連続使用時間の目安:速度I 8分/Ah、速度II 3.5分/Ah
メーカー仕様の確認(GBL 18V-120)。
Bosch Professional「GBL 18V-120」仕様(最大風速・最大風量・連続使用時間)
(コード式の公称値)最大風量4.5m³/min・最大風圧7.2kPa・消費電力800W
仕様の確認(GBL800Eの流通仕様例)。
オレンジブック.Com「GBL800E」仕様(最大風量・風圧・コード長など)
(騒音の公称値)音圧89dB(A)・音響パワー100dB(A)の記載
騒音情報の確認(GBL800E説明書系)。
BOSCH GBL 800E 取扱説明書(騒音・振動情報)

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