

防水スプレーは、屋内(玄関・室内)での使用が原因になりやすい吸い込み事故が報告されているため、基本は「屋外で使用」を徹底します。屋外でも、霧が風に流れて顔の近くに戻ることがあるので、風上から風下へ向けて噴霧し、風向きが変わったら中断して立ち位置を変えるのが安全です。特に現場(建築・改修)では、同じ場所に複数人が集まりやすいので「風下に人がいない」「ペットがいない」「窓が開いていない(網戸越しに室内へ入る例もある)」まで確認してから噴霧します。
吸い込み事故は「屋外だからゼロ」ではありません。実際に、屋外使用中に風向きが変わって吸い込んだという事例があり、咳・息苦しさなどの症状につながることがあります。安全のために、顔を対象物に近づけず、必要以上の連続噴霧を避け、可能ならマスク着用もセットで考えます。pmc.ncbi.nlm.nih+1
また、火気の近くで使わないのは必須です。建築現場では溶剤・バーナー・発電機・喫煙所など「火の気」が点在するので、噴霧場所を決める段階で火気と動線を切り離してください。
参考)https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC7734982/
靴に吹くときは「薄く・均一」が基本で、近づけ過ぎや一点集中はムラや失敗につながります。目安として、対象物から15〜20cmほど離して薄く均一に噴霧する方法が紹介されており、量が多すぎると効果が低下する場合もあるとされています。
一方で、ブランドや製品の説明では距離を大きめ(約50cm)に取る例もあり、要点は「霧を当てる」感覚で面を広くカバーすることです。近距離で“濡らす”ように吹くと、局所的に薬剤が乗って白化・シミ・ベタつきの原因になりやすいので、1回で決めずに必要なら回数で調整します。
参考)M.MOWBRAY
段取りとしては、次の順でミスが減ります。
この「薄くを2回」の方が、1回で厚塗りするより仕上がりが安定しやすいです。washington-shoe+1
噴霧後は、成分を定着させるために乾燥が必要で、すぐ履くと十分な効果が望めないとされています。乾燥の目安として、最低でも30分ほど置く案内があり、建築従事者の「朝の段取り」では、この30分を確保できる工程に組み込むのが現実的です。
別の解説では、乾燥時間は製品差がある前提で、30分〜1時間程度という目安も示されています。湿度が高い日・気温が低い日・日陰では乾きが遅れやすいので、時計の時間だけで判断せず「触っても冷たく湿った感じがない」「溶剤臭が残りにくい」まで待つと失敗しにくいです。
参考)HOW TO CARE 【防水スプレーの使い方】 - 銀座ワ…
現場で起きがちな落とし穴は、乾燥前の接触です。乾燥前に養生テープ・ビニール・粉じんに触れると、表面にムラが出たり、付着物が固着して“汚れを自分で貼り付けた”状態になりやすいので、乾燥中は「踏まない・重ねない・置かない」の3つをルール化すると管理しやすくなります。
防水スプレーの撥水性の樹脂にはフッ素樹脂とシリコーン樹脂があり、両方を含む商品もあると整理されています。フッ素樹脂は水や油を弾く効果があり、変色しにくい一方で持続性が弱い、シリコーン樹脂は水は弾くが油には弱く、持続性があるが変色する場合がある、という特徴が示されています。
靴の素材によっては相性が出ます。一般的な説明として、フッ素系はメッシュ・毛足の長いもの・革・スエードにも使える一方、シリコン系は膜を作る性質からメッシュや毛足の長い生地、革、スエードには適さないという整理があります。つまり、現場靴が「メッシュの安全靴」「起毛スエード」「透湿系素材」など混在する場合、手元の缶を“いつもの一本”で統一するほど事故(変色・通気性低下・ムラ)の確率が上がります。
参考)撥水・防水スプレーを使いこなそう! 雨なんか気にしない快適な…
意外に見落とされがちなのは「靴の中に使う発想」です。防水スプレーは基本的に表面に撥水性を与える商品で、噴霧は霧状になり吸い込み事故のリスクもあるため、内部の消臭・除菌目的で多量に吹く行為は危険側に倒れやすいです(目的外使用になりやすいので、内部は別の方法を選ぶのが無難です)。
建築従事者の靴は、雨だけでなく「セメント粉」「石こう粉」「木粉」「塗料ミスト」など、微粒子との戦いです。防水スプレーの狙いを“防水”だけに置くと、現場では効果を実感しにくいことがありますが、「粉じん汚れの固着を遅らせる」目的で新品時に施工しておくと、日々のブラッシングや拭き取りで戻せる範囲が広がります(新品のきれいな状態でスプレーすると汚れの吸着を防ぐという趣旨の説明があります)。
ただし、現場の段取りで一番危険なのは「出勤直前、玄関でシューッ」です。玄関でドアを開けずに靴にスプレーして咳が出たなど、屋内(玄関)での事例が複数紹介されており、やりがちな行動ほどリスクが高いと分かります。対策としては、前日退勤後に屋外で施工→乾燥→翌朝すぐ履ける状態にする、が安全と効果の両面で合理的です。pmc.ncbi.nlm.nih+1
現場で回す運用例(チーム向け)も作れます。
こうすると、個人の判断ミス(屋内・大量噴霧・風向き無視)を減らしやすいです。
吸い込み事故のメカニズムとして、細かい粒子を多量に吸い込むとフッ素樹脂が肺胞に付着し、ガス交換に支障をきたして呼吸困難や肺炎が発生すると考えられている、という説明もあります。安全教育の場では、この“理由”を共有すると、単なる禁止ではなく納得感のあるルールになります。
参考)https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC4495438/
防水スプレー安全(吸い込み事故の例、屋外使用・マスク・風向き・火気注意の要点)
https://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.lg.jp/anzen/publication/documents/r2_leaflet_waterproofspray.pdf
防水スプレー吸引事故のメカニズム(フッ素樹脂が肺胞に付着する説明、事例、注意点の整理)
https://jewelweb.jp/caution/waterproofspray/

LOCTITE(ロックタイト) 超強力防水スプレー 多用途 420ml - 水、油をはじいて強力ガード、衣類・布・革製品用防水スプレー