除菌と殺菌の違い|トイレリフォーム前に知る抗菌消毒の基礎

除菌と殺菌の違い|トイレリフォーム前に知る抗菌消毒の基礎

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除菌と殺菌の違い

除菌製品は菌を殺せません。

この記事の3つのポイント

📌

除菌と殺菌の決定的な違い


除菌は「菌を取り除く」こと、殺菌は「菌を殺す」こと。医薬品・医薬部外品のみ殺菌と表示可能

🧪

トイレ掃除での正しい使い分け


便器内側は殺菌効果のある製品、ドアノブや床には除菌製品が適切。用途に応じた選択が重要

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抗菌・消毒・滅菌との関係


抗菌は増殖を抑えるだけ、消毒は病原菌を無毒化、滅菌はすべての菌を死滅。効果の強さが異なる


除菌と殺菌の定義と法律上の違い


除菌とは「菌やウイルスを物理的に取り除いて数を減らすこと」を指します。洗い流す、拭き取るといった物理的な方法で菌を減らす行為も除菌です。


ただし、菌を殺す効果は含まれていません。
参考)【専門家監修】「殺菌」「除菌」「抗菌」の違いを知って、清潔な…


殺菌は文字通り「細菌やウイルスなどの微生物を殺すこと」を意味します。たとえ1種類の微生物しか数が減らせなくても、殺菌と表示できます。殺菌作用を表示できるのは、医薬品・医薬部外品のみです。


参考)「除菌」「抗菌」「殺菌」とは?違いをわかりやすく解説


市販の洗剤や消毒液のパッケージをよく見ると、「除菌」と書かれた製品は医薬品ではなく、「殺菌」と書かれた製品には「医薬部外品」の表記があります。これは薬機法という法律で定められているためです。


参考)https://www.irisohyama.co.jp/plusoneday/beauty/115


法律上の違いを知れば、製品選びが変わりますね。


除菌製品がトイレ掃除で不十分な理由

トイレは雑菌やウイルスが多く存在する場所であり、排泄物には大量の菌やウイルスが含まれています。除菌製品は菌を物理的に取り除くだけで、殺す効果はありません。


参考)「滅菌」・「消毒」・「殺菌」・「除菌」などの違い【用語解説】…


便器の内側や排水口など汚れがひどいエリアでは、殺菌効果のある洗剤が推奨されています。殺菌は菌を直接死滅させるため、除菌よりも強力です。


参考)トイレ掃除で知っておきたい 除菌・抗菌・殺菌の違いと正しい使…


除菌スプレーを直接吹きかけて拭き残すと、水分と一緒にウイルスや雑菌が残ってしまう可能性があります。こするように拭くと、菌を広げてしまうリスクもあります。汚染度の高い箇所には殺菌効果のある医薬部外品を選ぶのが基本です。


参考)自宅のトイレや浴室における新型コロナウイルスを防ぐ掃除方法 …


殺菌・消毒・滅菌・抗菌との違いと効果の比較

菌を減らす方法には、除菌・殺菌以外にも複数の種類があります。


効果の強さを表にまとめました。


種類 効果 使用例
滅菌 すべての微生物を死滅・除去 医療器具
消毒 病原性微生物を無害化 消毒液
殺菌 菌を殺す(種類・数に規定なし) 薬用石けん
除菌

菌を取り除いて減らす
参考)知っておきたい!除菌/抗菌/殺菌/滅菌の違い|除菌ラボ|全薬…

洗剤・除菌スプレー
抗菌

菌の増殖を抑える
参考)除菌/抗菌/殺菌/滅菌の違い|siyaku blog|試薬-…

抗菌コーティング

滅菌は菌の数を限りなくゼロに近づける方法で、殺菌や除菌に比べて効果が最も高いです。医療現場で手術に使う器具などに用いられます。


参考)301 Moved Permanently


消毒は「病原性のある微生物を害のない程度まで減らしたり、感染力を失わせて無毒化すること」です。殺菌と同様に医薬品・医薬部外品のみ表示可能です。


抗菌は菌を殺したり取り除いたりするのではなく、菌が繁殖しないように増殖を抑制することを意味します。トイレのドアノブやソープディスペンサーに抗菌コーティングを施すと、菌の繁殖を予防できます。


抗菌製品を殺菌目的で使用しても十分な効果は期待できません。製品の機能と用途に応じた正しい使い分けが重要です。


トイレリフォーム時に知っておきたい除菌・殺菌の選び方

トイレリフォームを検討する際、衛生管理の視点から設備や洗浄剤の選定が重要になります。抗菌コーティングが施された便器やドアノブを選ぶと、日常的な菌の繁殖を抑えられます。


リフォーム後の清掃では、場所に応じて製品を使い分けるのがポイントです。洗面台やパウダールームには除菌スプレーを使い、手軽に衛生管理ができます。便器の内側や床の排水口には殺菌洗剤を使用して徹底的な清掃を行うのが効果的です。


除菌剤は一般的にウイルスにも効果を発揮するものがあり、例えば一部の製品は99.9%のウイルスを除去する性能を持っています。洗浄剤では除菌しきれなかった部分も除菌剤でカバーできます。


参考)トイレの洗浄剤と除菌剤の違いは?使い分けのポイントを解説!


清掃マニュアルと併せてトイレを定期的に点検・記録することで、担当者が変わってもスムーズに作業を行うことができます。


簡単に整理すると、抗菌は菌の増殖を抑え、除菌は菌の数を減らし、殺菌は菌を死滅させるという違いがあります。


除菌と殺菌を使い分けるトイレ清掃の実践方法

トイレ清掃の現場では、場所ごとに適切な製品を選ぶことが清潔な環境を保つコツです。人が頻繁に触れるドアノブや手すりには、抗菌処理を施した製品や除菌スプレーが適しています。


便器内や排水溝など汚染度が高い箇所では、殺菌効果のある医薬部外品を使うと、悪臭やカビの除去が可能です。清掃時に対象部分をこするのは控えた方がよいでしょう。


除菌が目的なので、こすると菌を広げてしまいます。


手を洗う際にタンクの手洗い器を使っている場合は、水はねと共にウイルスも飛び散っていることが考えられるため、丁寧な除菌が必要です。清掃したい箇所に直接スプレーを吹きかけることは控えた方がよいでしょう。ウイルスや雑菌が水分と混ざり、拭き残した部分に残ってしまうためです。


除菌・殺菌の違いを理解して使い分ければ、トイレリフォーム後の衛生管理がより効果的になります。製品のパッケージに記載された「医薬部外品」の表示を確認し、用途に応じて選ぶのが大切です。


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