台かんな種類と平鉋面鉋際鉋

台かんな種類と平鉋面鉋際鉋

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台かんな 種類

台かんな種類の全体像(用途→形→仕立て)
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まずは3分類で迷いを消す

台かんなは大きく「平鉋」「面鉋」「さくり鉋」に分けて考えると、用途と刃の形が一気に整理できます。

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寸四・寸六・寸八は“作業量”の指標

幅が広いほど一気に面が出せますが、抵抗も増えるため、材・姿勢・工程で最適幅は変わります。

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仕込み勾配と口が仕上がりを決める

同じ平鉋でも、仕込み勾配(材の硬さ)と口(普通口/包堀)で“逆目の出方”や“薄削りの安定”が変わります。

台かんな種類の基本:平鉋・面鉋・さくり鉋


台かんなの種類を最短で理解するなら、「平鉋」「面鉋」「さくり鉋」の3分類で押さえるのが定石です。家具職人の解説でも、鉋(カンナ)は大きくこの3つに分けられ、平鉋には豆鉋・小鉋・長台鉋・台直し鉋、面鉋には内丸鉋・外丸鉋・反り台鉋、さくり鉋には際鉋・脇鉋・機械さくり鉋などが挙げられています。
ここで重要なのは「分類=見た目」ではなく「分類=削りたい場所の形状」です。平鉋は広い面をまっすぐに、面鉋は曲面を“形通り”に、さくり鉋は溝・隅・側壁など“普通の鉋が届かない/安定しない場所”を狙って削ります。


参考)http://www.hyread.com.tw/doi/10.53106/168232812024093403003

現場で迷うポイントは「とりあえず平鉋」で済ませがちな点ですが、無理に平鉋で攻めるほど、刃こぼれ・角欠け・当て木の増加でトータル工数が伸びます。作業の半分は“削る前の安定”なので、種類の選択は時間短縮の技術そのものです。

台かんな種類とサイズ:寸四・寸六・寸八と台長

平鉋の話になると、台かんなの種類と一緒に必ず出てくるのが「寸四・寸六・寸八」です。これは主に刃幅(身幅)と、それに対応する削り幅(押金幅)・台長の目安を示し、たとえば身幅70mmが寸八、65mmが寸六、60mmが寸四として整理されています。
サイズが大きいほど一発で面が出しやすく、継ぎや反りのチェックもしやすい反面、抵抗が増えるため“刃を出し過ぎた瞬間に失敗が拡大する”のが大鉋の怖さです。逆に寸四・寸六は取り回しが良く、初期調整が甘くても破綻しにくいため、現場の荒削り〜中仕上げで出番が多くなります(ただし最終の仕上げ面は、手と台の相性が支配的です)。


台長も作業性に直結します。表にある通り、寸八・寸六が9寸5分台、寸四が9寸台など、刃幅に応じて台が長くなる基本があり、長いほど“面のうねり”を削って平均化しやすい設計です。いわゆる「長台は正確に平面を作る」思想は、寸法の裏付けがある道具設計だと言えます。


台かんな種類の仕立て:一枚刃・二枚刃と逆目対策

同じ平鉋でも、「一枚刃」と「二枚刃(押金付)」で性格が別物になります。解説では、昭和初期までは一枚刃が主流で、逆目を止めるために押金(裏金)を付けるようになった経緯が示されています。
二枚刃は“逆目に強い”代わりに、押金の当たり・先端距離・台の口の詰め具合が仕上がりに直結し、調整要素が増えます。一枚刃は押金調整が無い一方で、台直しや口周りの仕立てに熟練を要するとされ、使い手の精度がそのまま面に出ます。


ここで意外と見落とされがちなのが「工程で鉋を分ける」考え方です。平鉋は荒仕工鉋→中仕工鉋→仕上鉋(上仕工鉋)に分類でき、荒削りほど刃の出を多め・口を広め、仕上げほど刃を控え・口を狭くしていくと説明されています。

つまり“種類”は買い分けだけでなく、同じ種類でも「仕立て(セッティング)」で実質的に別の鉋に変身します。


台かんな種類と口:普通口・包堀の違い

台かんなの種類を語るなら「口(刃口)」も外せません。鉋台には「普通口」と「包堀」があり、包堀は刃先を台に包み込むように口を狭くしたもので、高級な鉋に多いという説明があります。
口が狭いほど、刃の直前で材を押さえ込みやすくなり、薄削りでの“めくれ”が起きにくい方向に働きます。反面、削り屑の抜けが悪くなるので、現場での削り量が大きい工程(荒削り)にそのまま持ち込むと詰まりやすく、無理に押して刃欠けの原因になります。


参考)【特集】鉋特集 - 大工道具・金物の専門通販アルデ

また、口の調整は「台直し(下端調整)」とセットです。台の下端は3点(台頭・刃口・台尻)を残して調整する、といった具体的な調整基準も示されており、口の性能は“台の当たり”が出て初めて安定します。


台かんな種類の独自視点:仕込み勾配で“同じ鉋”を別物にする

検索上位の「種類」記事は、平鉋・面鉋・際鉋…と用途分類に寄りがちですが、実務で差が出るのは「仕込み勾配(台の仕込み)」です。資料では、削る材の硬さによって推奨の仕込み勾配が異なり、たとえば桐・杉は6.5~7.5分、桧・松は8分、欅・桜は9分~といった目安が示されています。
この発想を持つと、“種類が同じでも切れ味の質が変わる”理由が腑に落ちます。硬木用に勾配を立てると刃先が負けにくく、軟材寄りに寝かせると切れ込みが軽くなって艶が出やすい一方、逆目では材が持ち上がりやすくなります。つまり種類選びの最後は、現場の材(樹種・含水・目の暴れ方)に合わせて「勾配と口」で勝ちに行くのがプロの最短ルートです。


さらに“意外な効きどころ”として、同じ材でも「木表/木裏」「追い柾/板目」「部分的な節周り」で最適条件が変わります。だからこそ、1丁で万能を狙うより、台かんな種類の理解+仕込み勾配の考え方で「この工程はこのセッティング」と割り切った方が、結果として仕上がりも安定します。


台かんなサイズ・台長の基準と、材別の仕込み勾配の目安(表)
https://www.tsune36.co.jp/kanna_kaitai_shinsho/page_003/
鉋の種類(平鉋・面鉋・さくり鉋)と、豆鉋・小鉋・長台鉋・台直し鉋などの位置づけ(分類の基礎)
https://www.kagura.co.jp/blog/14300




角利 二枚刃鉋 油台 60mm